金曜日 10 05, 2012

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木曜日 10 04, 2012

Oracle Solaris 11ディープ・ダイブ#4を開催しました

8月22日午後、「Oracle Solaris 11ディープ・ダイブ#4」がオラクル青山センターセミナールームで開催されました。今回は、「Oracle Solarisの障害管理アーキテクチャを深堀りする」をテーマに、サービス管理に関わるSMF(Service Management Facility)の概要および実行レベルスクリプトからのマイグレーション、障害管理に関わるFMA(Fault Management Architecture)の概要、そしてOracle Solaris 11での強化ポイント、Oracle Solaris 11の採用事例が紹介されました。本セミナーには、Oracle Solaris 11の運用管理に関心をお持ちの20代から30代の方々に多数ご参加いただきました。

Solaris 11モーメンタム

本セッションでは、2011年11月に正式リリースされたOracle Solaris 11を取り巻く環境、そして事例が紹介されました。Solaris 10が出荷された 2005年当時、Solaris 10が動作するハードウェアがすぐ出てこなかったこと、また、最初のアップデートリリースまで採用を見合わせたユーザが多かったそうです。これに比べ、Oracle Solaris 11は、システム、ネットワーク、ストレージなどの仮想化機能など魅力的な機能を提供することができたため、リリース直後から導入に踏み切るユーザが多く、導入も進んでいるとのことです。

Oracle Solaris 11の導入企業には、全社共通基盤に「SPARC SuperCluster T4-4」を採用された株式会社アウトソーシング、Oracle Solaris 11 の仮想化機能をフル活用することで自社クラウドサービスのパフォーマンスと集約効率を100倍以上に向上したジャストプレイヤー株式会社、ログデータ解析システムをSun ZFS Storage Applianceで刷新することで、解析性能を向上させた株式会社グリーなどがあります。

ディープダイブ#4

また、本セッションではOracle Solaris 11 のアップデート情報も提供された。現在、仮想メモリサブシステムの刷新に着手しており、64ソケット/64TBメモリ以上のシステムを見据えた再設計を行っているとのこと。なお、そのアップグレードの間隔は、従来より短縮され、ほぼ1年ごとになる予定であることが付け加えられた。

サービスの実行を超えた新しいサービス管理アーキテクチャ「Service Management Facility(SMF)」

Oracle Solarisには、システムの可用性を大幅に向上させるための2つの重要な構成要素があります。主にハードウェアに対応する障害管理アーキテクチャ (FMA、Fault Management Architecture) と主にサービスやそれに関連するソフトウェア障害に対応しているサービス管理機能 (SMF、Service Management Facility) です。

これらの機能は、予測的自己修復機能と呼ばれ SMF と FMA で構成されています。 FMA では、ハードウェアの問題検出、問題分析を含めて障害部分が切り離し可能であれば切り離しを実施しシステムの継続運用を可能とする技術です。

SMFは、サービスの起動、停止、状態表示などの統一的な管理機能を提供し、ハードウェア・ソフトウェア障害時に自動的にサービスを再起動する機能です。SMFはシステム構成情報のリポジトリとしても機能し、サービス間の依存関係の管理や、サービスの復旧に関わる複雑な手続きを簡略化させることができます。SMFによって、ダウンしたサービスは自動的に復旧でき、サービス単位での起動停止が可能となり監視モジュールも不要です。

Oracle Solaris 11からは、システムおよびネットワーク構成のいくつかの側面が SMF リポジトリに格納されるようになりました。これにより、システム構成用の拡張可能な均一のアーキテクチャの提供が可能となり、システム構成をより完全に管理することができます。

Fault Management Architecture (FMA)

Oracle Solaris の高可用性を支えるもう1つの技術、Fault Management Architecture (FMA)の解説です。FMAは、自動的に障害や欠陥を診断し、自己修復を行い、管理者へ通知を行うソフトウェアコンポーネントです。ハードウェアやソフトウェア障害に対する可用性を大幅に向上させる技術です。本機能はSolaris 10より提供されています。 Oracle Solaris 11におけるFMA新機能として、CPU/メモリ/ディスク/チップセット/ファン/電源などのハードウェア障害についてOracle Auto Service Request(ASR)と連携することにより、その診断内容やアップデートをsyslog、SNMPトラップ、電子メール経由で通知することが可能となりました。

また、パニックの通知を強化するために、パニック発生後の再起動で障害ログや通知が生成され、カネールパニックに関しては固定のMSG-IDで通知が行われるようになりました。FMA は、Oracle Solaris で提供される機能ではありますが、Oracle が提供するハードウェアに搭載されるサービスプロセッサ(ILOM)にも実装され、Oracle Solaris と連携して動作しているとのことです。 このように、Oracle Solaris + Oracleハードウェアにより、極めた高いレベルの可用性を実現します。

講演資料

月曜日 8 27, 2012

ストレージ製品セミナーを開催しました

2012 年 8 月 9 日、日本オラクル株式会社 本社 13F セミナールームにおいて、「ストレージがもたらす DB パフォーマンスの改善とビジネス革新」と題したセミナーが開催されました。本セミナーでは、オラクルのストレージ戦略・ビジョンの解説、最新技術・製品の紹介、そして、Exadata ではすでにお馴染みの Hybrid Columnar Compression(HCC)の効果を検証した結果が報告されました。その様子を報告します。

(1)ストレージをとりまくビジネスおよびITのトレンドとオラクルの戦略

データを捨てずに適正に保管・活用することが求められる中、ストレージへの投資が企業にとって非常に重要になっています。ストレージには、高信頼性、高性能、安全性といった従来からの要件に加えて、柔軟性や効率性、さらには管理運用容易性といった新たな要件がつきつけられています。こうした困難な状況を脱却するために、オラクルでは「オラクルソフトウェアが最も速く、最も効率的に動作するオラクルストレージ」を提供しています。実際に開発した製品はオラクル社内のIT基盤としても利用されており、たとえば、ZFS Storage Appliances の導入によって、100Petabytes 以上(8 月 9 日現在)の ZFS Storage が動いています。旧サーバの統合も進み、高速かつ効率的な運用が実現できているとのことです。なお、こちらのウェブキャストもあわせてご覧ください。

(2)いま求められるデジタルアーカイブソリューションとその優位性

放送業界では、デジタル VTR の製造販売が終了したことでビデオテープの EOL(End of Life)が大きな問題となっています。ビデオテープに記録した映像を今後どのようにして残せばいいのでしょうか?また、クラウド時代ではデータはネット上に拡散し、ストレージの仮想化も進んでいることから、どのようにデータを集約し、保護するかも課題です。情報資産の保護、災害対策、内部統制、法令遵守などを背景に「アーカイブソリューション」はどうあるべきなのでしょうか。その答えがオラクルのテープストレージです。テープなんて古いという方もいるかもしれませんが、実はまだまだ進化しています。テープ自体の高密度化や耐久性向上、高速化は日進月歩で進化しています。費用対効果を高める階層化ストレージが浸透し、テープの重要性もますます高まっています。さらに、オラクルソフトウェア製品との組み合わせによって、運用管理業務も効率的に行うことができるでしょう。

本セッションでは、7 月に発表されたばかりの StorageTek SL150 も紹介されました。エントリーモデルとして、最大容量は450TB(非圧縮時)、30~300 スロットまで拡張することができ、最大スループットは 10.1TB。今回、数日前に日本に到着したばかりという実機の展示も行われました。電源ユニットやドライブはコンパクトにまとまっており、これなら運用業務も楽になりそうです。

SL150 SL150

写真:StorageTek SL150(右は背面から撮影したもの)

なお、こちらのサイトにあるビデオもあわせてご覧ください。実際にラックに搭載したときのイメージをつかんでいただけます。

(3)Oracle環境におけるストレージベストプラクティスとその事例

ニコニコ動画(株式会社ドワンゴ)の動画データの保管用ストレージとして、また、グリー株式会社ログデータの解析基盤として導入されたSun ZFS Storage Applianceをはじめとするオラクルのストレージ製品。本セッションでは、Sun ZFS Storage Appliance Pillar Axiom の特長およびビジネスにおける優位性の解説が行われました。

本セッションでは、Oracle Databaseとストレージ製品の性能を最大限向上させる様々な連携機能が紹介されました。具体的には、

  • Database の列圧縮技術である Hybrid Columnar Compression / SnapshotとCloneを利用した、開発やテスト環境へのDB複製の効率的展開
  • I/O Quality of Servicesを利用した効率的なDB利用法

などです。

また、Optimized Solutionsという、Oracleソフトウェア(アプリケーションからミドルウェアまで)とハードウェアとを統合した最適化ソリューションも紹介されました。Exadata との InfiniBand を利用した高速なバックアップがその1つの例です。

さらに、これらの機能を利用し、メリットを得ている世界の事例が紹介されました。こうした事例は、Oracle Database や Exadata との連携、ストレージ機能を活用した効果的な使い方など Oracle 環境におけるベストプラク���ィスです。会場には Sun ZFS Storage 7120 Appliance が実機展示され、来場者の関心を集めていました。

写真:Sun ZFS Storage 7120 Appliance

(4)検証結果から見る、Oracle Database とオラクルのストレージの優位性

“Hybrid Columnar Compression (HCC) ” という技術をご存知ですか? HCCは、ストレージ容量を削減し性能向上させる画期的なデータ圧縮機能です。データ容量を減らすことで、ディスク I/O やサーバとストレージ間のデータ転送速度にも大きく影響を与えます。オラクルのストレージは、Oracle Database において HCC を使える唯一のストレージです。

※技術資料:「Oracle ホワイト・ペーパー 2009年12月 Exadata Hybrid Columnar Compression

本セッションでは、Sun ZFS Storage Appliance 、Pillar Axiom の各環境において、4つの観点からHCCの効果を検証した結果が報告されました。

  1. HCC の設定手順および HCC の圧縮効果の確認
  2. Exadata と DataGuard で接続し、HCC データが正しく転送され、利用できることの確認
  3. Exadata のバックアップデータから開発・テスト環境を構築する手順の確認
  4. DB サーバとしての HCC の性能の確認

検証結果の具体的な内容は資料をご覧いただくとして、HCC によるデータ圧縮の効果は想像どおり高く、高速化が大いに期待できます。

最後に、検証結果から HCC 利用時の推奨システム構成が紹介されました。ZFS Storage Appliance と Pillar Axiom の特性の違い、データベースのサイズ等などから 6 つの構成例があります。実際に導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。

■資料ダウンロード

   ただいま準備中です。

水曜日 5 30, 2012

「Oracle Solaris 11 テクニカル・ディープ・ダイブ」セミナーを開催

2011年12月12日、日本オラクル株式会社 本社13Fセミナールームにおいて、Oracle Solaris 11の最新機能を紹介する「Oracle Solaris 11 テクニカル・ディープ・ダイブ」セミナーが開催されました。Oracle Solaris 11の最新事情を聞きたいという関心の高さから、大勢の方が来場されました。5つのセッションの概要も含め、その様子を報告します。

Oracle Solaris 11 テクニカル・ディープ・ダイブ

「Solaris の昨日と今日、そして明日」(システム事業統括 ソリューション統括本部 プロダクトマネジメント本部 本部長 大曽根 明氏)では、Oracle Solaris 11の概要が解説されました。Oracle Solaris の歴史を振り返りながら、新時代のオペレーティングシステムとして再定義された Oracle Solaris 11 の特徴的な機能が紹介されました。

「ZFS とオペレーティングシステムの融合:Solaris 11 に見る、次世代ファイルシステム - ZFS - 」(野崎 宏明氏、システム事業統括 ソリューション統括本部 コミュニケーションソリューション本部 シニアセールスコンサルタント)では、次世代ファイルシステムとして登場した ZFS について、その技術の詳細や重複排除などSolaris 11 での強化ポイントがわかりやすく解説されました。

「ソフトウェアライフサイクルを管理する新しいパッケージングシステム - Image Packaging System (IPS) -」(黒田 俊介氏、システム事業統括 ソリューション統括本部 パートナーソリューション本部 シニアセールスコンサルタント)では、Oracle Solaris 11 の新しいパッケージ管理システムである IPS が紹介されました。単なるソフトウェアのパッケージ管理ではなくソフトウェアのライフサイクルを管理することをねらったIPSのしくみ、そして実際にどのように活用するかが解説されました。

「Oracle Solaris 11 における、システム、ネットワーク、ストレージの仮想化機能」(佐藤 和幸氏、システム事業統括 ソリューション統括本部 プロダクトマネジメント本部 シニアセールスコンサルタント)では、システム、ネットワーク、ストレージそれぞれの観点から、Oracle Solaris 11 が提供する様々な仮想化機能の紹介が行われました。

また、ジャストプレイヤー株式会社代表取締役社長の瀧 康史様からは、「Solaris 11で深化するクラウド-プライベートクラウドの構築とウェブの邂逅(かいこう)」というタイトルで Solaris 11 の活用事例が紹介されました。ジャストプレイヤー様は、WIKIPLUS 2というサービスを自社で構築・運用するクラウド上で提供しています。このクラウド環境を構築する際、Solaris 11 をどのように利用したかについて、様々な角度からご紹介いただきました。プライベートクラウドをこれから設計・構築する上で大変役に立つ情報でした。

セミナー資料はこちら

Oracle Solaris 11 のインストール機能:「Oracle Solaris 11 テクニカル・ディープ・ダイブ 第2弾」より

2012年2月20日、日本オラクル株式会社 本社13Fセミナールームにおいて、Oracle Solaris 11の最新機能を紹介する「Oracle Solaris 11 テクニカル・ディープ・ダイブ」セミナーが開催されました。昨年末に続く第2弾として、今回は、「Automated Installer(AI)」とDistribution Constructor」というインストールに関する新機能が紹介されました。会場には50名を超える方々が来場され、講演者の説明を熱心に聞き入っていました。

Oracle Solaris 11 のインストール機能

- 大規模システム向けの自動インストーラ

- カスタマイズされたインストールメディアを作成可能

- 2種類のインタラクティブインストーラ

進化した Oracle 11 のインストーラ

「Oracle Solaris 11 で実現されるシンプリファイド・インストレーション」(システム事業統括 ソリューション統括本部 プロダクトマネジメント本部 本部長 大曽根 明氏:写真右)では、Oracle Solaris 11における新しいインストールの概要が紹介されました。

Oracle Solaris 11 では、Oracle Solaris 10 とは異なる新しいインストール方法が採用されています。2種類のインタラクティブインストーラ(テキストベースとGUIベース)、大規模システム向けの自動インストーラ、そして個々の要件に応じてカスタマイズしたインストールメディアを作成する機能です。本セッションではこれらのインストール機能のコンセプトと使い分けについてのヒントが紹介されました。

講演資料ダウンロード

大規模システム向けインストーラ:Automated Installer

続くセッション「"hands-free"インストールを実現する Automated Installer」(黒田 俊介氏、システム事業統括 ソリューション統括本部 パートナーソリューション本部 シニアセールスコンサルタント:写真右)では、Oracle Solaris 11 の新機能であるAutomated Installer (AI)が紹介されました。

AIは、基本システムのインストールに限らず、Solaris Zones のプロビジョニングなどクラウド環境を意識したまったく新しいネットワークベースのインストーラです。特に、大規模な配備を必要とする企業システム向けのソリューションとし、これまでのJumpstart に代わるしくみとして開発されました。

AIはImage Packaging System (IPS)と呼ばれるパッケージ管理フレームワークと統合されているため、必要最小限のOSをブートストラップした後は、ネットワーク経由で必要なソフトウェアをインストールすることもできます。すなわち、インストールに係わる作業を大幅に改善できるというものです。ライブで行われたデモでは、いろいろなパターンでインストールが行われる様子を見ることができました。AIマニフェスト(XML形式のシステム構成ファイル)とSCプロファイルを定義することで個々の目的に合わせたインストールをほぼ自動的に行なうことができる点は、システム運用管理者にとって大変有効な機能です。

次図は、今回のライブデモの環境を表したものです。リポジトリサーバー、AI インストールサーバー、DHCP サーバーをゾーン内に置き、インストールされるクライアントを VirtualBox 上で動作させるという構成です。

Automated Installer デモ環境
図:Oracle Solaris Studio の構成

AIの利用に関する詳しい情報はこちらもご覧下さい。

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要件に応じたインストールメディアを作成:Distribution Constructor

今回のディープセミナー最後のセッションは、「カスタマイズされたインストールメディアを作成する Distribution Constructor」(佐藤 和幸氏、システム事業統括 ソリューション統括本部 プロダクトマネジメント本部 シニアセールスコンサルタント:写真左)でした。

本セッションでは、Oracle Solaris 11 の環境にあわせて最適化されたインストールメディアを作成するための機能である "Distribution Constructor" 機能が紹介されました。この"Distribution Constructor" を用いて、どのような種類のインストールメディアを作成できるか、また具体的にどのような設定を行い、実行すれば良いかという点の説明が行われました。"Distribution Constructor"では、LiveCD/USBテキストインストールイメージ、ISOイメージの3種類のOSイメージを作成することができます。しかも、Distribution Constructorを利用することによって、パッケージを追加したり、デフォルトの設定を変えたり、パラメータの設定を変更したりするなどのカスタマイズが可能です。Distribution Constructorは、Solaris のZFSの機能を利用しており、AIと同様に、必要な設定情報はマニフェストファイルというXMLファイルで指定します。

本セッションでは、3つケースを想定したイメージ作成の手順が紹介されました。予め配布されている標準テンプレートから作成するケース、IPSパッケージを追加するケース、custom-scriptを利用してカスタマイズするケースです。予めいくつかのマニフェストがサンプルとして提供されているので、まずはこれらを利用するのが良いということです。

なお、インストールイメージ作成の詳しい手順はこちらもご覧下さい。

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Oracle Solaris を使ってみよう

今回のセミナーでは、Installer Disk(3枚のDVD)が参加者全員に配布されました。パッケージには、「Oracle Solaris Live CD(x86)」が1枚、「Oracle Solaris 11 Interactive Text Installer」がSPARC用とx86用それぞれ1枚ずつ入っていました。Live CDはデスクトップ環境でSolaris 11 をまずは使ってみようという方向けのもので、Interactive Text Installer はサーバー向けとなっています(もちろん、後でデスクトップ環境をインストールすることもできます)。Interactive Text Installer はその名の通り、グラフィカル表示なしにインストールを行うためのものです。

なお、Solaris 11 VMイメージ for Oracle VM VirtualBox もぜひダウンロードして利用してみてください(※Solaris 11 VM イメージ for Oracle VM VirtualBox を動かすには、Oracle VM for x86 が必要となります)。

Oracle Solaris 11のインストールの詳しい説明は、こちらもご覧ください。

参考リンク集

Oracle Solaris 10 JumpStart から Oracle Solaris 11 自動インストーラへの移行

カスタム Oracle Solaris 11 インストールイメージの作成

Oracle Solaris 11 システムのインストール

高可用性とディザスタ・リカバリ機能を実現する「Oracle Solaris Cluster 4.0」

初のクラウドOS「Oracle Solaris 11」に高度な高可用性とディザスタ・リカバリ機能を提供する「Oracle Solaris Cluster 4.0」が、2011年12月6日にリリースされました。Oracle Solaris 11 向けとしては初めてのバージョンとなります。本記事では、Oracle Solaris Cluster 4.0 の概要とその特徴的な機能のいくつかを紹介します。

Oracle Solaris Cluster 4.0 の3つのポイント

- Oracle Solaris Cluster は素早く障害を検知し、迅速な障害の通知、アプリケーションのフェイルオーバー、再構成を短時間で実現

- Oracle Solaris 11 と緊密に結合

- Oracle Solaris Cluster 4.0はオラクルのハードウェアおよびソフトウェアに対して最適なソリューションを提供

Oracle Solaris Cluster 4.0とは

Oracle Solaris Clusterは Oracle Solaris の機能を拡張した製品であり、基幹業務システムにとって重要な要件である高可用性(HA)やディザスタ・リカバリ(DR)機能を提供します。

Oracle Solaris 11 デリバリフレームワークとの融合

  • Oracle Solaris 11 Image Packaging System (IPS)により、ネットワーク経由でのソフトウェア配布、パッケージ依存関係の自動解決、オンラインアップデートを提供します。
  • Oracle Solaris 11 の自動インストーラ(Automated Installer)により、Oracle SolarisおよびOracle Solaris Clusterのマルチノードでのインストールを容易に実現します。

Oracle Solaris 11仮想化との融合

  • Oracle Solaris 11 Zone Cluster により、独立した複数の安全な仮想クラスの導入を実現します。Solaris 11 native ゾーンによるクラスタ構成を実現することができ、ゾーン内で動作するアプリケーションの可用性が高まります。
  • ゾーン自体の可用性を高めるためゾーン間でのフェイルオーバー機能を実現します。対象はSolaris 10 ゾーンと Solaris 11 native ゾーンとなります。
  • Oracle VM Server for SPARC 2.1をサポートします。

図:Zone Cluster (左)とFailover Zone(右)の概念図

図:Zone Cluster (左)とFailover Zone(右)の概念図

ディザスタ・リカバリ機能

  • Oracle Solaris Cluster Geographic Edition は、距離的制限のないサイト間でのディザスタ・リカバリ機能を提供します。
  • サイト障害もしくはサイトの計画停止の際のサービスのサイト間スイッチ/テイクオーバーはワンコマンドで実現可能です。
  • Oracle Data Guard(Oracle データベース 11.2.0.3 のみに対応)、Availability Suite Feature of Oracle Solaris(Oracle Solaris 11 SRU1 以降が必要)、Oracle Solaris Cluster Geographic Edition script-based plug-insといったストレージ・レプリケーション技術と連携が可能です。

図:ディザスタ・リカバリ

図:ディザスタ・リカバリ

サポートするアプリケーション

Oracle Solaris Cluster 4.0は、Apache、Apache Tomcat、DHCP、DNS、NFSなどのOracle Solaris 11のサービスに加え、Oracle Database 11g(シングルインスタンスおよびOracle Real Application Clusters)やOracle WebLogic Serverなどのオラクル・ソフトウェアに対するビルトイン・サポートが含まれています。さらに、カスタマーアプリケーション向けにはエージェントを作成するためのAPIやエージェントビルダーが提供されます。

Oracle Solaris Cluster 4.0はオラクルのハードウェアおよびソフトウェアとの統合によって、最大の機能を発揮するよう設計されています。

ソフトウェアの入手方法

IPS リポジトリ(商用利用もしくは 30 日間の評価用)
Oracle Software Delivery Cloud (IPSリポジトリイメージ) (商用利用 (有償ライセンスが必要) もしくは 30 日間の評価用)
OTN (IPSリポジトリイメージ)(評価、開発、テスト用 )

参考リンク集

詳しい情報は下記ページでご覧ください。

製品情報

技術情報

アプリケーション性能が飛躍的に向上:統合開発環境「Oracle Solaris Studio 12.3」

2011年12月16日、オラクルの先進的開発プラットフォームである Oracle Solaris Studio 12.3 がリリースされました。

Oracle Solaris Studio 12.3 は、C、C++、Fortranアプリケーションの開発ツールです。オラクルの最新コンパイラ・テクノロジを搭載し、SPARC T4とx86をベースとしたサーバーにおいて、アプリケーション性能を最大で300%も向上させることが実証されています。Studio 12.3 はOracle Solaris、Oracle Linux、Red Hat Enterprise Linux 用に最適化された製品であり、無償で提供されます。

本記事では、Oracle Solaris Studio 12.3で提供される新機能を中心にご紹介します。

Oracle Solaris Studio 12.3 の3つのポイント

- 生成するアプリケーションのパフォーマンスを大幅に向上

- 分析機能の強化

- データベース・アプリケーションの開発を容易に

Oracle Solaris Studio 12.3 の特長

アプリケーション性能を劇的に向上

SPARC-T4向けアプリケーションはGCCとの比較で最大300%, x86向けでは最大150%の性能向上を実証済みです。また、Sun Studio 12との比較でもSPARC-T4で40%、x86で20%の性能向上が実証されています。

アプリケーションの分析機能の改善

メモリリーク、メモリアクセス違反などのアプリケーションの脆弱性を「Code Analyzer」によって素早く検出し、アプリケーションの品質と信頼性を向上させることができます。「Performance Analyzer」も改善が加えられており、システム全体での性能の分析が可能となりました。

開発生産性の向上

Oracle SolarisとOracle Linuxの両OS向けに最適化され、コンパイラの最適化、マルチスレッド・パフォーマンス、コード検証ツールの最新機能を開発者に提供します。コンパイル時間は以前のリリースに比べて20%のスピードアップが図られています。特徴的な機能として、リモート・アクセス機能(SSH経由)が標準装備されました。Oracle Solaris、Linux、Windows、Mac OSのデスクトップからOracle SolarisやLinuxのアプリケーションを構築、デバッグ、実行、解析することができます。また、データベース・アプリケーションの開発者のために、「Oracle Database」の接続管理機能、データベース閲覧機能、Pro*C サポートが「Oracle Solaris Studio」に追加されました。

Oracle Solaris Studio 12.3 の構成

Oracle Solaris Studio の構成
図:Oracle Solaris Studio の構成

Compiler Suite

C/C++、Fortran コンパイラ、デバッガ、その他パフォーマンスライブラリ(最適化された数値計算用のライブラリ)を有します。コンパイラはマルチコア・システムのハードウェア並列処理を活用できる並列アプリケーションの作成をシンプルにします。

Analysis Suite

「Performance Analyzer」「Code Analyzer」「Thread Analyzer」の3つの機能を提供します。新機能「Code Analyzer」は、メモリリーク、メモリアクセス・エラーなどの一般的なコーディングエラーを検出します。「Performance Analyzer」は、システム全体における複数の並行プロセスのパフォーマンス・データを収集し、パフォーマンスのボトルネックをグラフィカル形式で示します。「Thread Analyzer」は、デッドロック状態等を調べるための機能を有しており、Solaris スレッド、P-スレッド、OpenMP3.1をサポートします。これらの機能によって、アプリケーションと基盤システムとの相互作用を開発者は容易に確認できるため、アプリケーションの信頼性やパフォーマンスが向上します。

図:Code Analyzer
図:Code Analyzer

強化されたIDE機能

「Oracle Solaris Studio」は、優れた統合開発環境(IDE)として知られるNetBeansプラットフォーム上に構築されています。Oracle DBやMySQLのサポートや、Pro*C、OCIベースのアプリ開発も容易になりました。特に、データベース・アプリケーションの開発はウイザードにより行うことができ大変簡単です。さらに、リモート開発が強化されたことから特にサーバアプリケーションの開発が容易になります。

Oracle Solaris Studio 12.3の画面例
Oracle Solaris Studio 12.3の画面例

以上のような最新機能を備えた「Solaris Studio 12.3」を使用することで、オラクルの最新ハードウェア・システムを活用するエンタープライズ・アプリケーションを以前より簡単に構築、展開することができます。

ソフトウェアの入手方法

「Oracle Solaris Studio 12.3」は無料でダウンロードできます。

参考リンク集

技術資料やホワイトペーパーが多数掲載されている下記サイトを是非ご覧ください。Solaris Studio のコンパイラやツールを使用したプログラミングのベストプラクティスが満載です。Oracle Solaris Studio の製品ドキュメントを補完するものです。

Oracle Solaris Studio

Oracle Solaris

安心できるオペレーティングシステム Oracle Solaris の魅力 - Solaris 11 の時代へ(続編)

エンタープライズシステムを支える OS として「安定」「安心」を追い求め、誕生以来 20 年近くもの長きにわたり進化し続けてきた Solaris。常に次世代を先取りした技術力と、「落ちない OS」を実現するための総合的なエンジニアリング力が、Solaris を支えてきたことは言うまでもありません。

本記事では、Oracle Solaris の開発および普及活動に携わる6名のエキスパートに、開発秘話も交え、Oracle Solaris のこれまでとその魅力を語っていただきました。

[座談会参加者の氏名と略歴]
大曽根明氏(プロダクトマネジメント本部 本部長)
佐藤和幸氏(シニアセールスコンサルタント)
野崎宏明氏(シニアセールスコンサルタント)
原口章司氏(シニアマネージャ)
藤田勇治 氏(プリンシパルセールスコンサルタント)
本間大輔氏(セールスコンサルタント)(50音順)

Solarisの魅力とは

大曽根明氏

原口: Solaris には魅力ある機能がたくさんあります。強いて挙げるとすれば、互換性の確保です。Solaris は、Solaris バージョン間でのバイナリ互換性を確保しています。ですから 10 年前の Solaris アプリケーションを再コンパイルせずに、最新の OS の上で利用できるわけです。革新的なものを提供するだけでなく、長年の技術蓄積をきちんと次に継承できるようにするという点は、他の OS にはない Solaris の特長です。

野崎:
Solaris は、お客様からのフィードバックをきちんと反映し続けているOSではないでしょうか。お客様から機能の要望が上がると、それが必要かどうかを開発チームがとことん議論します。そして、時にはその要望を上回る形で実装されることもあります。

大曽根:
お客様からのフィードバックを重視しはじめたのは 15 年ほど前からで、それをきっかけに格段に良い製品になりました。それまではどちらかというと Solaris 開発者自身のために作っていたという意識が強かったと思います。また、単にお客様からのフィードバックを意識するのではなく、5 年先、10 年先を見越した開発とすることを方針としています。これも Solaris の魅力と言えるでしょう。

本間:
実際に Solaris の開発プロジェクトを確認すると、開発方針が明確に立てられており、大勢のエンジニアの間で議論が行われ、組織的に開発が進められます。語弊があるかもしれませんが、本当に「きちんと」作られている OS です。また、一ユーザという立場では、解析ツールが充実している点がとても気に入っています。表面的にログを追いかけるだけでなく、深いところまでどんどん掘り下げていけるところがすごいと思います。

野崎:
安心して使える OS であることも魅力ですね。なかなか落ちないということもありますし、たとえ落ちたとしても、その原因を調べるスマートな方法がいろいろと提供されています。DTrace が登場したときは、とても感動したことを今でも覚えています。

Solaris の歴史を振り返る

原口章司 氏

大曽根: 1980 年代後半、Sun はプロセッサ、OS、コンパイラのすべてを自社で開発していました。当時はシングルコアのプロセッサが主流でしたが、マルチコアのプロセッサ、マルチスレッド時代の到来を見越して作られたの がSolaris でした。1988年からは、Sun は AT&T と System V Release 4.0 の共同開発を開始しますが。Sun は独自に同時並行で System V Release 4.0 互換のまったく新しい Unix OS である SunOS 5.0(後に 1992 年にリリースされる Solaris 2.0)の開発を始めます。そして近い将来の大規模 SMP と大容量メモリを想定した開発がさていました。しかし、将来の開発資源が豊富であることを前提に開発されたため、Solaris 2.0 は正直なところ、本当にひどい OS だったと思います(笑)。ですが、すごかったのは、お客様に怒られながらとはいえ、短期間に 2.1, 2.2, 2.3 というリリースによって 2.0 の欠点をほぼ克服できたところです。

原口: Solaris は、プロセッサに依存する部分とそうでない部分をきれいに分けたアーキテクチャとなっています。このため、アプリケーションも再コンパイルのみで異なるプロセッサ上で動かせるという優れものです。また、その時代で最新のプロセッサの能力を最大限に発揮できるように設計される常に最初のOSとも言えるでしょう。

野崎:
常に次の世代の準備を意識していたということですね。

大曽根:
グランドデザインがしっかりしている OS です。これは、当時から x86 と SPARC の 2 つのアーキテクチャをサポートすることを前提としていたことにも関係しています。単に最適なものを組み合わせたところで最高のものはできません。全体の調和を図りながら作る総合力が必要なわけです。昨今、 CPU やメモリ、ネットワーク技術が進化し、「金物で解決」という安易な考えに走りがちですが、根本から、かつバランスをとりながら変えていくという姿勢は昔も今も変わりません。

Solaris の歴史

バージョン 特徴
Solaris 2.0 - 2.1 AT&T と UNIX System V Release 4 を共同開発するが、当初から、SMP/マルチスレッドを目指していたので、API 互換の別の SunOS 5.0 を同時に開発し、Solaris 2.0 となる。x86 版は SPARC 版の Solaris 2.1 が完成した後、当時買収した会社社員からなる別チームがポート。
Solaris 2.2 - 2.4 - 国際標準化を重視 (SVR4 対応)
- ソースのマシン非依存化(2.5.1 では PowerPC 版もリリースが出る)
- 2.4 から x86 版も同時にリリースされるようになる。
Solaris 2.6、Solaris 7
(2.7 から名称変更)
64 bit 対応(Itanium 対応は幻に)
Solaris 8 - 9 互換性と安定性を重視
Solaris 10 - 11 安定性重視にプラスして革新性も重視へ(OS 開発における若手エンジニアの台頭)

Solarisはここがすごい

藤田勇治 氏

野崎: すごいというところを上げるとキリがありませんが、アプリケーション開発者にとっては、Solaris はオープンや標準準拠を常に考慮していることや、アプリケーション開発の作法や手順がかなり整備されているという点がすごいと思っています。

原口:
お客様からよく耳にするのは、安定した OS ということです。当初、Solaris 2.3 くらいまでの時代は、バグも多くてかなり苦労しました。一時、バグフィックスだけでリリースしたというものもあります。しかしながら、長年の改善が功を奏して、安定性に関してはとても高い評価をいただいています。

大曽根:
品質に関連しますが、パフォーマンスが良いというのもありますね。特に高負荷時にはその良さが顕著です。負荷の高い時はやはり多少は遅くなるものの停止には至りません。これは他の OS ではかなり難しいと言われる Solaris の優位点です。

本間:
仕事上、解析ツールを良く利用するのですが、本当に良いツールがそろっています。何か問題が起きた時の原因分析には欠かせないものばかりです。また、解析によって得られるデータの正しさも重要なポイントですね。

野崎:
そうですね。ベンチマークを実施した際に、時々、たいした負荷もかけていないのにあたかも負荷がかかっているかのようなデータを見ることがあります。その点、DTrace などのツールは正しいデータを提供してくれるので、信頼感が増しますね。

藤田:
やはり、Solaris は UNIX のメインストリームだという点ではないでしょうか。解析がしやすく、オープンな OS の先駆者でもあります。この背景には、エンジニアリングの質の高さがありますし、また、エンジニアチームも新陳代謝を繰り返しながら高いレベルを維持しています。ユーザ企業の現場の方とお話をすると、オープンな世界を切り開いてきたのが Solaris であることを十分にご理解いただいています。特に、汎用機時代からオープンな時代への移り変わる先導的な OS であったことは紛れも無い事実でしょう。

Solaris のここがおすすめ

佐藤和幸 氏

原口: 個人的に一番のおすすめはコンテナです。コンテナとは、1つの OS 空間を仮想的に分割して複数の OS が動作しているようにみせる、ソフトウェアパーティショニング機能です。つまり、Solaris の中にもう 1 つの Solaris を作れるのです。これを実現できるのもOSとしての安定性があるからこそです。

大曽根:
Legacy Container によって複数のバージョンの Solaris(Solaris 8やSolaris 9) を同時に動かせますしね。

野崎:
Solaris 10 で採用された SMF(Service Management Facility) が出た時は衝撃を受けました。すでに、多種多様なサービスの依存関係を運用管理者が手作業で管理することは限界でした。これらは、システム管理者の仕事を大きく変える画期的な機能です。

藤田:
SMFやFMA (Fault Management Architecture)は、システムの安定性のベースとも言えますね。これらがなければ Solaris がこれほどまで進化することはなかったかもしれません。

大曽根:
あとはセキュリティを高めることへの意識でしょうか。

佐藤:
ネットワーク機能が充実していることも特長の1つです。技術仕様がドラフトレベルでもかなりの機能を実装していましたからね。まさに Sun のビジョンであった「The Network Is The Computer」です。

藤田:
そういえば、Solaris 10 では、ネットワークスタックを大幅に変更しましたね。この時は大英断だったと聞いています。一旦作り上げたものをまたゼロから作り直すのは相当な勇気が必要ですしね。

Solarisが変えたこと

野崎宏明氏

原口: Solaris だけで変わったというわけではありませんが、Sun での仕事のスタイルは、当時(約 20 年前)の一般企業のそれとはかなり違っていました。たとえば、当時の企業ではネットワークに接続されていないスタンドアロンマシンを使うことが一般的で、そのマシンを使う時は、そのマシンが置かれている場所にいかなければなりませんでした。しかし、Sun では、マシン同士がネットワーク接続されており、自席からリモートログインで、他のマシンにすぐに入れました。また、Sun の社員の名刺には、すでに電子メールのアドレスが書かれていましたね。今でこそ当たり前ですが、当時は、お客様から、何この記号と言われたこともありました。

大曽根:
Solaris やその前の SunOS は当初からネットワークで接続されることを前提とした OS でしたからね。

佐藤:
確かにまだインターネットがこれほどまで普及していない時代に、Sun のマシンにはすでにイーサネットのポートがついていましたね。初めて購入したときに何に使われるのか悩んだことを覚えています。

藤田:
1990 年代のインターネットを支えたのはまさに Solaris だったわけです。

大曽根:
それから、X Windows は当時の Sun のウィンドウシステムNeWSに対抗するためにライバル会社によって作られたものです。なぜ、X Windows がここまで普及したかというと、当時ワークステーションが非常によく利用されていた Sun が Solaris 用のドライバを提供したからだとも言われています。

野崎:
別な視点から、Solaris は時代の移り変わりに適応できる OS だと感じています。時代の先読みといえばいいのでしょうか、リリース時には使い方もわからない新機能が、時代が変わるとあたりまえのように使われているということに何度も直面しました。

本間:
実はすごいことが簡単にできてしまうところも Solaris らしいですね。コンテナ、ZFS などの最新機能が、コマンドを叩くだけでとても簡単に使えるのです。

野崎:
また、他の OS では許されても Solaris ではリブート(再起動)が許容されない場面が多いです。

コラム: Solaris の開発ではどのような試験が行われるのか?

Solarisのビルドは、Solaris 2.0 の頃から 2 週間を 1 サイクルとして行われています(一部例外もあります)。すなわち、Solaris は 2 週間毎にインストール可能な完全な形で進化しています。ビルド毎に担当者が平行して 2 週間以内でテストを行い、品質を管理しています。あたかも、2 週間で 1 回りする螺旋階段を登っていくという表現もできます。ふと気がつくと、とてつもない高さまで登ってきていたという感じでしょうか。

落ちないOSを作るエンジニアリング力

本間大輔氏

大曽根: Solaris の開発環境は Solaris の上に作られているので、OS が落ちてしまうと開発そのものに支障が出ます。開発業務には大勢のメンバーがかかわっていますから、システムを落としたとなると相当冷たい視線を浴びることになります。

原口:
品質テストは相当厳しいですね。時々、なんとか落としてやろうと思うのですが、なかなか落ちません(笑)。どんなに負荷をかけても落ちませんね。結局はハードウェアの方が先に壊れてしまいます。また、15 年前のテスト項目を今も行います。品質確保のため、徹底的にテストをするわけです。当時のテストツールが今でも使えているという互換性の高さも見逃せません。

野崎:
Solaris の開発者自身が Solaris をメンテナンスするので、バグがなければ自分自身が楽になります。これが結果的に高品質につながっているのだと思います。

原口:
一般に、システムの可用性を高める方法として、クラスタやフェイルオーバといった仕組みがありますが、Solaris にはこうした考え方も不要なほど可用性が高いと言えます。

大曽根:
コードレビューも厳しいです。Solaris の場合、新しいコードは基本的に複数のエンジニアが厳しく何度もレビューします。またコーディングスタイルが細かく規定されており、誰が見ても見やすくなるように工夫されています。


Solaris のすごさはここにある

野崎: Solaris が提供する個々の機能のすばらしさもありますが、やはり長年にわたって積み重ねてきた歴史がすごいと思います。

藤田:
同感です。良いものだからこそここまで続いてきたのだと思います。実績がその良さを証明していますし、またその間に培った経験やデータは大切な財産ですね。特に、信頼性や互換性を確保するための試験データやバグ情報は膨大な量にのぼります。

大曽根:
1994 年にコンパイルしたアプリがいまでも使えます。これも互換性の試験の賜物ですね。

本間:
解析ツールがきちんと揃っているところです。たとえば、Solaris にはプロセスを解析するためのコマンドがたくさんあり安心感につながりますね。

大曽根:
開発人員も非常に充実しています。

原口:
現在、Solaris の試験期間は 2 週間です。負荷テストも含めて、何万もの試験項目を行っています。まさに、これが Solaris を安心して使える源であり、お客様に自信をもって伝えられる理由なのです。カーネルに手を加えることが容易という点も大きなアドバンテージだと思います。良い解析ツールができたとしても、それを既存OSに組み込むにはライセンスの問題も含めて大きな壁があります。しかも手を加えた後のサポートまでも含めるとやはりSolaris に一日の長がありますね。


本記事では、Oracle Solaris の開発および普及に携わる6名のエキスパートに、開発秘話も交え、Oracle Solaris のこれまでとその魅力を語っていただきました。

安心できるオペレーティングシステム Oracle Solaris の魅力 - Solaris 11 の時代へ

エンタープライズシステムを支える OS として「安定」「安心」を追い求め、誕生以来 20 年近くもの長きにわたり進化し続けてきた Solaris。常に次世代を先取りした技術力と、「落ちない OS」を実現するための総合的なエンジニアリング力が、Solaris を支えてきたことは言うまでもありません。

本記事では、Solaris の開発および普及活動に携わる 4 名のエキスパートに、まもなくリリースされる Oracle Solaris 11 の魅力を語っていただきました。

[座談会参加者の氏名と略歴]
大曽根明 氏(プロダクトマネジメント本部 本部長)
佐藤和幸 氏(シニアセールスコンサルタント)
原口章司 氏(シニアマネージャ)
藤田勇治 氏(プリンシパルセールスコンサルタント)(50音順)

Oracle Solaris 11 はここがすごい

大曽根明氏
大曽根:Oracle Solaris 11は、これまでの Solaris のコンセプトを踏襲し、これまで通り、地道にひとつひとつの機能を確実に作り上げてきたものです。Oracle Solaris 10 との違いをあえて申し上げるならば、Oracle Solaris 11 では、Oracle Solaris ゾーンなど仮想化技術をさらに使いやすくするための技術が取り込まれているという点です。その代表的なものがネットワークの仮想化技術です。複雑なネットワーク環境を仮想化し、Oracle Solaris コンテナがもっている良さを最大限活かせるだけでなく、Oracle Solaris ゾーンと同じようにネットワークのリソース管理をきめ細かにできるのが大きな特長です。

原口:
ネットワークの仮想化を含めることは、とても大きな意味を持っています。ネットワーク部分がネックになって、アプリケーションを簡単に移行できないという話を時々耳にします。Oracle Solaris 11 でシステムを動かせるようにしておけば、将来新しいハードウェアが出てきて、アプリケーションを移行しようとした時に、ネットワークのことを気にせずに実行環境を整えることができます。これは、現時点で、Oracle Solaris 11 だけが提供できる機能です。

大曽根:
Oracle Solaris 11 は、過去のしがらみにとらわれずに取り組んできたことがたくさんあります。たとえば、モダンなインタフェースや仕組みによって、Oracle Solaris の運用管理機能はかなり強化されました。また、Solaris では常に下位互換性を重視してきました。もちろん、Oracle Solaris 11 でも下位互換性は重視していますが、それ以上に新しい機能の追加に積極的に取り組んできました。特に、運用管理を容易にするという点を重視したことが Oracle Solaris 11 のポイントではないでしょうか。

原口:
さらに、デフォルトのファイルシステムをZFSにしたことも挙げられます。Oracle Solaris のあらゆる管理ツール、コンテナ、ブート環境、また新しいパッケージシステムであるIPSなどあらゆるツールがとても使いやすくなりました。

佐藤:見方は変わりますが、いろいろな使い方ができる OS に仕上がっていると思います。アプライアンス製品に組み込まれるなど、いろいろな形態で使われています。用途を限定せずに、自由な発想で使える OS というのが Oracle Solaris 11 です。 原口章司 氏

藤田:
コンテナ、ネットワーク仮想化などの個別機能ではなくて、それぞれを一つに統合したオールインワン製品が Oracle Solaris 11 です。この「統合された製品」というのがポイントで、必要なものはすべてそろっており、しかも、簡単に使えるわけです。

佐藤:
セキュリティ面にも注目ですね。たとえば、Solaris Trusted Extensions を Solaris 本体に取り込んでいます。Privilege といった動作毎に制御ができる機能など、仮想化した末端まで含めて、Solaris 10 よりもきめ細かいコントロールができます。

原口:
UNIX では、ルートユーザーになってしまうと何でも実行できてしまいました。これが、Oracle Solaris 11 では役割ベースに変わりました。あるログインユーザーに役割を与える仕組みになったということです。また、ZFS になったことで、ファイルシステムの暗号化もできるようになり、セキュリティは強化されています。さらに、Oracle Solaris コンテナも使いやすくなり、セキュリティを強化するツールが増えました。

大曽根:
Oracle Solaris の設計思想に「セキュリティを第一」にというものがあります。この思想のもと、常に一定のセキュリティレベルを保てるように製品は非常に厳しいレビューを行なっています。たとえ便利な機能があったとしても、それを取り込むためには、セキュリティレベルを保てなければなりません。もちろん、時代の流れに合わせて新しいものを取り入れていく姿勢はありますが、まずはセキュリティです。Oracle Solaris 11 になってもこの考え方は不変です。派手なことをするのではなく、地道に確実に作るという姿勢を貫いています。

Solaris Roadmap

デベロッパーの期待に応えるOracle Solaris 11

佐藤和幸 氏 佐藤:Oracle Solaris コンテナはデベロッパーにとって強力な機能だと思います。コンテナ単位で独立した開発環境を作れますからね。また、ファイルシステムが ZFS になることで、様々な領域でスピード感が向上しデベロッパーの大きな期待に応えられると思います。

原口:
システムデザインを行っているデベロッパーにとっては、ネットワークも含めた一つの独立した実行環境を作れるのが大きなメリットになると思います。Oracle Solaris コンテナ上で手軽に試験もでき、とても便利です。

佐藤:
DTrace がノングローバルゾーンで動くようになったのもポイントですね。コンテナを使った開発が本当の意味で独立した中でできるわけです。

原口:
コンテナ自体もグローバルゾーンの一部でしたが、グローバルゾーンに入っていないパッケージを入れてみたり、あるいはコンテナに閉じた独立環境を作れるといった柔軟性が増してきましたね。

大曽根:
ブート環境が使いやすくなったことも特長の一つです。何か問題が起きた場合に、リブートが簡単にできるのは時間短縮という意味でも大きいと思います。また、Solaris の開発者が、自ら不便に感じているところを作っているという点も大きいです。自分たちにとってもっと使いやすいものを作ろうという地道な努力が効いてきています。

佐藤:
ゾーン間のネットワークトラフックなど Solaris 10 では把握できなかった情報が、見えるようになったことも良さの一つだと思います。

大曽根:
ISV の方からすれば、パッケージングが簡単になることも大きいですね。
ハードウェアに関して言えば、すでに T4 というマシンがあります。以前の T シリーズより 5 倍以上のシングルスレッド性能を持っています。これも含めて世の中に出ている CPU の性能を最大限に引き出すことができる OS は Solaris だけと自負しています。特に、スケーラビリティに関しては、世界ナンバーワンだと言えると思います。

原口:
サーバのみならずストレージ製品の OS としても Solaris が活用されています。今後、オラクルからリリースされるハードウェア製品に大いに期待していただきたいですね。

Oracle Solaris をココで使ってみる

藤田勇治 氏原口:ファイルシステムの基盤として使うことから始めてみてはいかがでしょうか。実際にお客様の中には、アプリケーション基盤はなかなか変えにくいという事情もあって、まずはファイルシステムで ZFS を利用したいという要望をたくさんいただいています。ZFS を使うことでプロビジョニングなどを行える環境は、圧倒的に使いやすいと思います。

大曽根:
Linux ユーザーにも使いやすい設計になっています。たとえば、Solaris 11 で新しいユーザーを登録するとデフォルトとして GNU コマンド群へのパスが優先される設定となっています。また、Solaris は優れたコンパイラ(Oracle Solaris Studio)を持っていますが、実はこの Oracle Solaris Studio はLinuxでも利用できます。いきなり、Linux 上のアプリケーションを Solaris に移植するのは大変です。まずは、Linux で Oracle Solaris Studio を試していただいて、その能力を体験していただいた後に Solaris へと移っていただくのが良いと思います。

原口:
「究極の可用性」と言ってもいいかもしれませんが、必要な環境を一度作ってしまえば、たとえネットワークシステムが変わったとしても、作った環境を保存したファイルシステムさえあれば、必要なシステムをすぐに稼動させることができるわけです。BCP(事業継続計画)に最適なソリューションとも言えますね。

藤田:
使いやすさ満載の Solaris 11 は、一般的な IA Server でもお試し頂けます。無償でダウンロード可能でご試用頂けます。「インストールするのはちょっと…」という方でも大丈夫、Windows 上でも動作するアプリケーション型仮想化環境 Oracle Virtual Box 上でも動作します。

Oracle Solaris 11 を体験してみてください

原口:正直、Oracle Solaris は地味な製品です(笑)。とはいえ、「コンテナ」、「ZFS」、「DTrace」等、は優れた機能は、多くのユーザーの皆様から高い評価をいただいています。Solaris の世界をもっと知ってもらいたい、この良さをもっと知ってほしい、体験して欲しい、これが我々の思いです。そのためには、可視化がポイントだと思います。すなわち、Solaris が気軽に体験できるデモや紹介ビデオなどを作ることでユーザーの皆様が体験できるように、様々な形で情報発信していきたいと思います。また、エキスパートの皆さんとのコミュニケーションも強化すべきと考えています。作り手、管理者、デベロッパーなど様々なエキスパートの意見を取り入れられるようにしたいと思います。

佐藤:
これら 3 つ以外にも、この場で語りつくせないすばらしい機能がたくさんあります。今後の、Oracle Solaris 11 に是非注目してください。

藤田:
エンタープライズクラスのシステムを支える OS として長年培ってきたものが、ここに集約されています。Oracle Solaris 11 単体としてではなく、この製品を利用して、もっと自由な発想で新しい製品やシステムを作り出してもらいたい、そんな期待を持っています。

大曽根:
オラクルになって初めての Solaris のメジャーリリースとなります。Solaris 10 登場から 6 年間待っていただいた価値は十分にあると思っています。オラクルとして、Oracle Solaris の開発には多大な投資もしています。是非、使ってみてください。

ダウンロード

Oracle Solaris 10

Oracle Solaris 11

水曜日 5 09, 2012

Oracle OpenWorld Tokyo 2012 開催レポート

4 月 4 日から 6 日までの 3 日間、Oracle OpenWorld Tokyo 2012 が開催されました。日本では 10 回目で、前回から 3 年振りの開催となった今回の Oracle OpenWorld Tokyo にはオラクルの製品、技術、サービスのすべてが集まりました。

4 月 6 日午後に開催された技術者向けの「Oracle Develop」では、「Database」「Fusion Middleware」「Server & Solaris」の 3 つのカテゴリーで、各テクノロジーの最新動向が紹介され、多数の来場者が六本木を訪れていました。オラクル・コーポレーションから最新の情報、導入のためのベストプラクティス、実機でためせるハンズオンといった濃い内容に、皆さん満足されていたようです。

本記事では、Oracle Solaris を中心にイベントの様子をレポートします。

Oracle Develop より

"Oracle Solaris 11デベロッパーが押さえておきたい機能"では、Oracle Solaris 11 を開発プラットホームとして利用する際に、まずは知っておきたい機能は何か?そんな話題を中心に講演が行われました。(講演資料)講演者はシステム事業統括 ソリューション統括本部 プロダクトマネジメント本部 の佐藤 和幸氏。本講演では、次の 4 つの特徴的な機能が紹介されました。

  • IPSと基本的な開発環境
  • 仮想化機能
  • Oracle Solaris Zones
  • VirtualBox in Solaris 11 Zones

Solaris 11 の主要機能を改めて整理する上でとても有意義な講演でした。

なお、講演資料は Oracle OpenWorld Tokyo 2012 のマイページ、または Oracle Technology Network(OTN)サイトよりダウンロードすることができます。本記事の最後をご覧ください。

"Oracle DatabaseをSPARC/Solarisで高性能かつ高いセキュリティで構築するノウハウ"では、オラクル・コーポレーションOracle Strategic Applications Engineering Senior Director であるブラッド カーライル氏が講演を行いました。カーライル氏は、Sun に在籍していた時代から数多くのベンチマーク(TPC-C や TPC-H を初め SPECjEnterprise2010 など様々)で世界記録を出し続けたチームを率いています。ちなみに、SPARC/Solaris でこれまでに樹立した世界記録は 12 にもおよぶそうです。

さて、本セッションでは、SPARC/Solaris システムがいかに高速であるかが数値をもって示されました。さらに、オラクルデータベースを SPARC/Solaris の上でどのようにして高速化するのか、実践的なテクニックが紹介されました。データベースのパフォーマンスチューニングは、アプリケーションの再構築も含めて、ストレージやネットワークのチューニングなど複合的な取組が必要です。また、実際にはパフォーマンスに関連するデータを収集し、トレンドを分析する作業も必要となります。さらに、単にパフォーマンスを上げるだけでなく、同時にシステムの可用性を高めること、高いセキュリティを実現こともあわせて考えることも重要です。たとえば、データの保護という点からは、Oracle Transparent Data Encryption(TDE)がおすすめです。本セッションは、データベースのパフォーマンスのチューニングをメインテーマとしていましたが、ここで紹介されたテクニックはデータベースに限定されず、システム全体のパフォーマンスの改善にも役立つものといえるでしょう。

"Oracle Solaris 11 でパッケージ管理をシンプルに-IPS パッケージ作成"では、システム事業統括 ソリューション統括本部 パートナーソリューション本部の黒田俊介氏より、Oracle Solaris 11 が提供する新たなパッケージングシステム"Image Packaging System (IPS) "が紹介されました。本セッションでは IPS の概要紹介とともに、IPS のパッケージ作成のデモも行われました。 (講演資料) 現在の情報システムでは製品のライフサイクルを考慮した場合、リリースされた製品に対するパッチやアップデートを如何に効率よく管理するかが課題となっています。この課題を解決するのが IPSであり、Oracle Solaris 11 のソフトウェアパッケージの一覧表示、検索、インストール、更新、および削除するためのフレームワークです。


IPS の特徴は次の 4 点にまとめることができます。(1)ネットワーク経由のソフトウェア配布(管理者が独自にパッケージを配布する仕組みを必要とせず、メディア容量も意識する必要がない)、(2)パッケージ依存関係の自動解決(パッケージの依存関係を意識する必要がない)、(3)ダウンタイムの最小化(ブート環境を利用したオンラインでのアップデートで大幅な時間短縮が可能)、(4)コマンド/管理ツールの刷新(クライアントコマンドを pkg コマンド1つに集約、またほぼすべての管理を管理ツールにて対応が可能)。

IPS は IPS リポジトリと IPS パッケージで構成されています。IPS リポジトリとは、パッケージを公開する場所で URI(Universal Resource Identifier)で表記されておりカタログ(リポジトリで管理されるパッケージ一覧)とパッケージ(マニフェストとコンテンツ)に分かれています。また、IPS パッケージは FMRI(Fault Management Resource Identifier)で表現されていて、パッケージの内容を記述したファイルであるマニフェストとパッケージを構成するファイル群であるコンテンツで構成されています。また、このIPS パッケージは pkgsend/pkgmogrify/pkgdepend コマンドを利用する事で生成する事ができます。IPS パッケージの作成手順は以下の通りとなります。

1. リポジトリの準備
2. コンパイル~インストール
3. マニフェストファイルの作成
4. パッケージの公開

なお、より現実的な開発環境を作る際には、本番環境とは別に開発用 IPS リポジトリを立てて、本番環境を書き込み可能な設定にせず、確実なパッケージのみを公開するべきであるとのことです。また、Apache をフロントに立て、リバースプロキシやロードバランスを考慮することもおすすめとのことです。

以上の 3 セッションの他にも、Oracle Develop トラックでは、Oracle Solaris に関連する以下のセッションが行われました。

"Oracle Solarisの性能を引き出せ!「チューニング・コンテスト」" (システム事業統括 ソリューション統括本部 コミュニケーションソリューション本部の野崎 宏明氏)では、Oracle Solaris のパフォーマンスがメインの話題でした。

"Solaris による効率的な資産保全と仮想化基盤への発展的マイグレーション"(システム事業統括 ソリューション統括本部 金融ソリューション本部の藤田 勇治氏)(講演資料)では、Oracle Solaris 11 の仮想化と管理が、サーバー統合のための仮想化テクノロジーの価値をさらに高めるという内容のものでした。ハイパーバイザ仮想化テクノロジーと比較すると、Zone はシステムリソースを大幅に有効利用することができ、また、OS に対してきわめて小さなシステムオーバーヘッドで済ませられるため、ゾーンは優れたスケーリングも提供します。

会場内の様子

Oracle OpenWorld Tokyo 2012 は六本木地区の 3 会場(ベルサール六本木、グランドハイアット東京、六本木アカデミーヒルズ)に分かれて行われました。その他の会場内の様子を少しだけレポートします。
グライドハイアット東京内に設けられた展示会場には、26 社のスポンサー企業による展示と"Oracle DEMO grounds"というオラクルのソリューションの展示が行われていました(日本オラクル社員犬キャンディも会場に来ていました)。最終日夕方の展示会場はスーツ姿の若い人が大勢来場され、それぞれの展示を熱心に見入っていらっしゃいました。特に、大手企業のブースには沢山の人々が集まっていました。展示されているものは「ビッグデータ」「クラウドコンピューティング」「セキュリティ」をテーマにしたものが目立っており、大手企業は特にビッグデータをキーワードに説明を行っていたという印象がありました。

講演資料および関連情報

本記事でご紹介したセッションも含めて、Oracle OpenWorld Tokyo 2012 の講演資料は、イベントサイトの「マイページ」、または Oracle Technology Network(OTN)サイトよりダウンロードすることができます。

Oracle Technology Network(OTN)サイト ※Oracle Develop トラックのみ

金曜日 11 11, 2011

次世代OS Solaris11が実現するSimplifying IT

次世代OS Solaris11が実現するSimplifying IT11月10日(木)、日本オラクル主催セミナー「Oracle Enterprise Computing Summit in Autumn」が開催された。オラクルが推進する「Simplifying IT」というビジョンと具体的な製品・ソリューションが紹介された。その一つとして、同日朝、米国で正式リリースが発表されたばかりの「Solaris 11」が紹介された。

「次世代OS Solaris11が実現するSimplifying IT」と題した講演の中で、大曽根 明氏は、Solaris 11 を「クラウド時代の要請に応える画期的なオペレーティングシステム」と位置づけた。Solaris 11 は、可用性、パフォーマンス、セキュリティ等、要求の厳しいエンタープライズシステムOSとして高い評価を得ている Solaris 10 をさらに進化させたものである。また、OS、ネットワーク、ストレージリソースを仮想化する機能が組み込まれ、完全に仮想化された業界初のクラウドOSという意味を込めて「The First Cloud OS」と称している。

講演では、クラウドのために構築された OS ということに加えて、以下の 2 つの特徴について詳しく説明が行われた。

エンタープライズアプリケーションに最適化された OS
ZFS、Zones、DTrace、IPS、SMF、セキュリティなどエンタープライズアプリケーションを開発・運用するためのさまざまな最新機能を提供する。Solaris 上で動作する 11,000 以上のアプリケーションは、いずれもバイナリー互換性が確保されており、Solaris 11 上での動作が保証されている。さらには、新たにシステムサポートに組み入れられた「Oracle Enterprise Manager Ops Center」によって、システム管理機能が一元化され、企業内の幅広いハードウェア、OS、仮想化リソースを集中制御することができる。

Oracle のためにエンジニアされた OS
Solaris 11 は最新の T4 プロセッサや SuperCluster サーバーといった Oracle のハードウェア、さらにオラクルの各種アプリケーションとの統合した設計・検証が進められた。これにより、たとえばOracle Database 11g や Oracle Fusion Middleware 11g、Javaベースのアプリケーションのパフォーマンス、可用性、セキュリティ、管理性を向上させることができる。まさにオラクル製品にとって最適なOSとなっている。

セミナー名:Oracle Enterprise Computing Summit in Autumn
日時・場所:2011年11月10日(木) コンラッド東京

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Solaris Web Magazine では、Solaris に関する様々な情報を提供します。この Web Magazine をオラクルとお客様と開発者の皆様を繋ぐ新たなコミュニケーションの場として、是非、ご活用ください。

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