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Veritas Cluster Server から SolarisCluster への移行

Guest Author

現在、Veritas Cluster からの移行を希望するお客様の声がますます多くなっています。この傾向は業界を問いません。つまり、金融、自動車、製造業、通信会社など、いろいろな業界のお客様がいます。

これらのお客様が挙げる理由は、次のようにさまざまです。

1. コスト/パフォーマンス: Solaris Cluster の方が低コストで優れた機能を提供しています。
2. サービス: 多くのお客様が、クラスタと OS の両方に対するサービスを提供する単一ベンダーに移行することを希望しています。そのため、問題の所有者は間違いなく Sun を選ぶのです。
3. Sun では、お客様の主要アプリケーションに対応するエージェントを提供しています。
4. 幅広い選択肢を備えた Sun のコンテナサポートを好むお客様もいます。

このプロセスをもう少し詳しく説明するため、「Veritas Cluster Server から Solaris Cluster への移行」については 3 回にわたってお届けします。このブログがその初回です。今日はクラスタ移行自体について取り上げ、データの移行およびケーススタディについては、それぞれ別のブログで近日中にご紹介します。


移行のシナリオ

Veritas Cluster Server から Solaris Cluster への移行を検討している場合、おそらく次の 2 つのシナリオのうちいずれかに直面するでしょう。

1. データが存在している既存のクラスタがあり、このデータを新しい Solaris Cluster で直接使用したい。
2. 新しいクラスタを作成しようとしているが、使用するアプリケーション用に作成した各種 Veritas Cluster Server エージェントがすでにある。

また、この 2 つのシナリオが組み合わさる場合も考えられます。
サーバーを新しく購入する場合はもっとも平凡なシナリオになりますが、既存のクラスタを 2 つに分割することを検討する場合もあります。これにより、移行にかかる時間が原因で高可用性が低下する可能性があるのは明らかです。

移行プロセス
移行プロセスは、さまざまな手順で構成されています。

1. Veritas Cluster Server トポロジの分析。
2. 配備済みエージェントの目録処理。
3. エージェント変換方針。
4. データ移行方針 (別のブログで説明する予定)。

Veritas Cluster Server トポロジの分析

一部の構成、特にアプリケーションのすべてのリソースが 1 つのサービスグループに構成されている場合は、Veritas Cluster Server サービスグループの構造はかなりシンプルです。このような場合は、その構造を採用し、不要なリソースを削除して、Solaris Cluster リソースグループに構成します。このような単純構造の構成では、Solaris Cluster のリソースグループトポロジはほぼ同等のものになります。ただし通常は、Solaris Cluster では必要ない一部リソースを特定して削除します。

たとえば次のようなものです。

- Veritas Cluster Server プロキシリソースはまったく必要ありません。
- Diskgroup、Volume、Mount の各リソースは、1 つまたは複数の HAStoragePlus リソースに結合されます。

Veritas Cluster Server クラスタにサービスグループの依存関係がある場合は、適切なアフィニティーを用いて Solaris Cluster のリソースグループをモデリングします。

Solaris Cluster の概念は、http://docs.sun.com/app/docs/doc/819-2969 で説明されています。

リソースグループアフィニティーの詳細は、http://docs.sun.com/app/docs/doc/819-2974/6n57pdk26?l=en&a=view&q=affinities を参照してください。

Veritas Cluster Server クラスタに再起動トリガーが実装されている場合、それらのトリガーを移行するためのコードを記述する必要はありません。Solaris Cluster では、単にリソース間の再起動の依存関係を設定するだけです。再起動の依存関係は、リソースグループが異なる Solaris Cluster リソース間で設定できます。Resource_dependencies_restart プロパティまたは Resource_dependencies_offline_restart プロパティにリソースのリストを指定するだけです。

使用している Veritas Cluster Server エージェントの目録処理

Veritas Cluster Server 付属のエージェントの中には、Solaris Cluster では不要なものがあります。次の 2 つのシナリオが該当します。

1.NIC リソースおよび IPAddress リソース、または MultiNICA および IPMultiNIC は、1 つの論理ホストリソースに結合されます。
2.DiskGroup、Volume、Mount の各リソースから成る完全ツリーはなくなります。必要なのは、単一の HAStoragePlus リソースだけです。

高可用性ファイルシステムおよび HAStoragePlus については、http://docs.sun.com/app/docs/doc/819-2974/cdcegbeg?l=en&q=HAStoragePlus&a=view を参照してください。

Veritas Cluster Server エージェントポートフォリオは Solaris Cluster エージェントよりも小さいので、自分で記述する必要があった社内 Veritas エージェントの代わりに、フルサポートされている Solaris Cluster Agents を利用できる良い機会です。たとえば、Veritas Cluster Server 対応の PostgreSQL エージェントはありませんが、Solaris Cluster 用の PostgreSQL エージェントは利用できます。

エージェント変換方針

Solaris Cluster 標準エージェントの対象外となるエージェントについて、移行の概要を説明します。

この場合、次の 2 つのオプションがあります。

1. エージェントの再作成

  1.1 カスタムエージェントを作成し直す場合は、基本の起動プローブアルゴリズムを採用して、GDS (Generic Data Service) エージェント用の起動スクリプトとプローブスクリプトを作成できます。停止用には、停止と削除のアルゴリ��ムを組み合わせます。リターンコードは GDS インタフェースに従うようにします。GDS については、 http://docs.sun.com/app/docs/doc/819-2972 を参照してください。 
  1.2 上記と同じ規則がアプリケーションエージェントにも適用されます。Solaris Cluster は、デフォルトでプロセスツリーを監視します。そのため、pid ファイル構成に対するのと同様の機能、および Veritas Cluster Server Application エージェントのプロセス文字列を取得するには、必要に応じて GDS エージェントの下位監視レベルを調整します。
上記の 2 つのオプションはエージェントを全面的に作成し直すため多少時間がかかりますが、純粋な Solaris Cluster 構成を構築できます。


2. Sun では、Veritas Cluster Server エージェントのスクリプトを Solaris Cluster で流用するための移行ツールを開発しました。Veritas Cluster Server エージェントを Solaris Cluster に取り込むだけです。ただし、ごくわずかな修正が必要になる場合があるので、法的な理由から、ユーザーにはこのエージェントに対する排他的所有権が必要です。Sun ではこのような方法で他社のエージェントを処理する予定はありませんが、ユーザーが独自に作成したエージェントに関しては、これはきわめて簡単に移行できる方法の 1 つです。このサービスは、コンサルタントサービス限定で提供することができます。

このオプションの利点は、移行にかかる時間を短縮できることです。

Detlef Ulherr
Sun Cluster エンジニアリング

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