このたび、Solaris Cluster Express (SCX) の最新版の公開準備が整いましたので、ここにお知らせいたします。このソフトウェアはこちらからダウンロードできます。
このリリースでは、いくつかのメジャーマイルストーンを達成しました。具体的には、このリリースにはコミュニティーのメンバーによる最初の成果が盛り込まれています。このメンバーには学生が含まれており、このことを大変喜ばしく思います。また、このリリースには、今も開発が進められている優れた新機能の一部が組み込まれており、それらを一足先にお使いいただけます。
新機能
\* このリリースは SXCE ビルド 97 上で動作します。Sun Management Center のバージョンおよびその他の共有コンポーネントは、Solaris Express Community Edition (SXCE) 版と互換性を持つようにアップグレードされています。
\* オプションのフェンシングの導入により、フェンシングメカニズムが強化されました。管理者には、フェンシングメカニズムの変更をグローバルレベルまたは個別のディスクレベルで行うためのメカニズムが提供されます。
\* このリリースにはゾーンクラスターと呼ばれる新しい機能も組み込まれています。この機能は、クラスターのゾーンに基づいて仮想クラスターの形成を可能にします。これは、"cluster" と呼ばれる、ゾーンの新しいブランドを導入したことで実現されています。もちろん、コードの大部分は、その他のソフトウェアと同様、CDDL ライセンスの下で使用できます。この機能をお使いになれば、Open HA Cluster および Solaris Cluster に対する皆様の見方はきっと変わることでしょう。詳細については、clzonecluster(1CL) のマニュアルページをご覧ください。ゾーンクラスターを構成する際の参考となるチートシートはこちらでご覧になれます。
\* このリリースから、広域デバイス名前空間用のループバックファイルドライバ (lofi) デバイスを使用できるようになります。広域デバイス名前空間 (/globaldevices など) を排他的に使用するための専用パーティションを用意する必要はなくなりました。
\* 他のリリース同様、バグの解決も行われています。解決されたバグについては、変更ログでご確認いただけます。
このリリースはオープンソースの発展過程におけるメジャーマイルストーンに位置付けられます。コミュニティーが取り組んでいる全プロジェクトの一覧については、Open HA Cluster コミュニティーをご覧ください。Solaris Cluster Express (SCX) のこのリリースは OpenSolaris バイナリ配布 (OpenSolaris 05.08) 上では動作しません。計画が進められている、OpenSolaris バイナリ配布への移行については、プロジェクト Colorado をご確認ください。
Munish Ahuja
Madhan Kumar B
Jonathan Mellors
Venugopal N.S