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  • December 19, 2018

もしもみなみんがDBをクラウドで動かしてみたら 第9回 Oracle Cloud InfrastructureでOracle Databaseを使ってみよう 2018.12.20公開

Eriko Minamino
Solution Engineer

もしもみなみんがDBをクラウドで動かしてみたら Indexページ ▶▶

 

※本記事は2018/12時点のものになります


Oracle Gen 2 Cloud(第二世代)の基盤であるOracle Cloud Infrastructureでも利用可能なOracle Databaseのサービスは複数あります。今回は、それぞれのサービスについて紹介するとともに違いについて解説していきます。

■1. Oracle Cloud Infrastructureで利用可能なOracle Databaseのサービス

今年10月に行われたOracle OpenWorld 2018では、OCIが日本にも開設されるということが発表されました!オラクルが2016年末から展開を開始していた第二世代のクラウド基盤を、日本国内でも利用できるのは楽しみですね。

これまでの記事では、現在の日本国内のデータセンター(DC)でも利用可能なOracle Cloud Infrastructure Classic(OCI-C)上でのDatabase Cloud Serviceを中心に書いてきましたが、今回からはOracle Cloud Infrastructure(OCI)上での内容を取り上げていきます!

そもそも「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とは??これまでと何が違うの??」という方は、こちらをご覧下さい。

現在、OCI上のPaaSとしてOracle Databaseが利用可能なサービスは、5種類あります。
それぞれについて特徴を書いてみます。

 

OCI Database - Virtual Machines
仮想マシン(VM)で利用可能なデータベースのサービスです。
4つのエディションを選択可能でさらにOracle Real Application Clusters(RAC)が利用可能なので、ユーザーのニーズに合わせて様々なサイズ・構成で利用可能なサービスです。

OCI Database - Bare Metal
専有型のベアメタル環境で利用可能なDatabaseのサービスです。
4つのエディションを選択可能で、高いパフォーマンスのH/Wとネットワークを備えたベアメタル環境を、オンプレミスの自前サーバーと同様に他から影響を受けることなくワークロードを捌けるサービスです。

OCI Exadata
Oracle Exadata Database Machine(Exadata)を丸ごと利用できる専有型のサービスです。
4種類のラックサイズを選択可能で、Enterprise Editionのオプション機能を全て利用可能なモデルで、Oracle Database向けの高いパフォーマンスと高い可用性を備えたサービスになります。

Autonomous Database
Exadata上で動いているデータベースを安価で簡単に利用できるフルマネージド・サービスです。
「自己管理」「自己保護」「自己修復」を特徴とした自律型データベースのサービスで、ワークロードごとに事前定義・設定済の、DWH向けAutonomous Data WarehouseとOLTPやミックスワークロード向けAutonomous Transaction Processingの2種類のサービスを提供しています。

 

■2. サービスごとの違い

前述した通り、同じOracle DatabaseのPaaSサービスでも、利用形態やサイズ、インフラの違いなどで複数のサービスを提供していますが、5つもあると「それぞれのサービスはどう違うのですか?」「今回xxという要件なのですが、どれを選んだら(利用したら)いいですか?」と、よく質問をいただきます。

なので、次は私自身がよく聞かれる観点でのサービスの違いを、簡単にまとめてみます。

・ サービスの特徴・契約関連

 
  OCI Database
- Virtual Machines
OCI Database
- Bare Metal
OCI Exadata Autonomous
Data Warehouse/Autonomous
Transaction Processing
管理 Automatedサービス = ユーザーはOS以上を管理 Full-Managedサービス
OS提供形態 仮想 ベアメタル 仮想 -
DBエディション Standard Edition Enterprise Edition High Performance Extreme Performance Standard Edition Enterprise Edition High Performance Extreme Performance Extreme Performance
(全オプション)
-
1環境上で利用可能なDB数 1 複数可 複数可 -
H/W共有 共有 専有 専有 共有
最低利用期間 OCPU/Storage : 1時間 OCPU/Storage : 1時間 OCPU : 1時間、
Storage : 1ヶ月
OCPU/Storage : 1時間
 

まず特徴的なのは、OCI DatabaseやOCI Exadataは、AutomatedといわれるOS以上はユーザー管理が可能なサービスです。第2回でも触れましたが、OSにログイン可能ということは、データベースの操作や設定でOS権限が必要な機能も利用可能ですし、ログを直接見ることも可能です。またローカルにファイルを置くこともできるので、インポート・エクスポートの際にも便利です。

一方で、Autonomous Databaseの2つのサービスはFull-Managedサービスです。こちらは一般的なPaaSサービスで多い形になりますが、OS以下のインフラならびにデータベース管理自体もオラクルが管理します。そのため、ユーザーはデータベースを本当に簡単に利用可能で、第1章での紹介通り自律的な管理を行います。

その他、特徴を少しピックアップしてみると

  • 他のユーザーのワークロードの影響を受けずに、データベースのパフォーマンスを出せるような環境を利用可能なのは、専有型のOCI ExadataとOCI Database - Bare Metal
  • OCI Databaseでは、4つのエディションが選択可能で、上位オプション(図の中では下)になるにつれ利用可能なオプション機能が増え価格も変わるので、必要なオプションに応じた選択が可能
  • OCI ExadataとOCI Database - Bare Metalは、1つの環境(OS)上に複数のデータベースが作成可能

最後の複数データベースが利用可能ということは、多くのデータベースを利用する予定がある場合にはOS集約で管理工数を減らしたり、テスト環境を一時的に利用する際の追加コストなしで行える、などのメリットがあります。また、複数の異なるバージョン、パッチ差異があるデータベースも作成可能です。 分離と集約という観点で別環境にする場合と同一環境にする場合、どちらにもメリットデメリットがあるので一概には言えないですが、OSでの集約でメリットがある利用ケースであれば、この2つのサービスが選択肢になるかと思います。もちろんマルチテナント機能を利用したデータベースの集約もあります!この場合、OCI Database・OCI Exadataいずれでも実施可能です。

続いては、少し細かくなりますが、利用可能なリソースに関しです。

・ サービスのインフラ部分や利用可能なリソースサイズ

 
  OCI Database
- Virtual Machines
OCI Database
- Bare Metal
OCI Exadata Data Warehouse/Autonomous
Transaction Processing
H/W X7 X7 Exadata X6、X7
(以降、X7内容記載)
Exadata
Computer数 1 (RAC : 2) 1 Base/Quarter : 2
Half : 4、Full : 8
-
CPU数 1 - 24 2 - 52 1 - 368 1 - 128
Memory
サイズ
15GB - 320GB
(シェイプ毎にサイズ倍増)
768GB 480GB – 5,760GB
(720GB x Compute数)
CPUコア数に応じて
自動設定
Storage
サイズ
256GB – 40TB
Block Storage、拡張可
16TB
Local NVMe、固定
42.7 TB – 427.6TB
Local Exadata Storage、固定 Base : 42.7TB、Quarter : 106.9TB
Half : 213.8TB、
Full : 427.6TB
1TB - 128TB
Local Exadata Storage、 1TBずつ拡張可能
ネットワーク 1-25GbE 2x25 GbE 2x25 GbE
(Exadata 内通信はInfiniBand)
-
スケーリング -
(Storageはオンライン)
オンライン オンライン オンライン
 

リソースに関しては、基本的には自分が欲しいリソース数(サイズ)が割り当て可能なサービスがどれかを見ていただく形です。

小さくスタートしたい・とりあえず試してみたいという場合には、AutomatedサービスならOCI Database – Virtual Machine、そしてFull-ManagedのAutonomous Databaseのサービス(Autonomous Data Warehouse・Autonomous Transaction Processing) になります。Exadataをそのまま利用したい場合にはOCI Exadata、Exadata上のデータベースを簡単に気軽に利用可能なのがAutonomous Databaseの2つのサービスです。

  • 少ないリソース数で細かく指定可能なのは、OCI Database – Virtual MachineやAutonomous Databaseの2つのサービス(Autonomous Data Warehouse・Autonomous Transaction Processing)
  • OCPU以外のリソースが全て利用可能な状態になっているのが、OCI ExadataとOCI Database - Bare Metal
  • オンライン・スケーリング対応しているのは、OCI Database – Virtual Machine以外
  • 可用性の機能のReal Application Clusters(RAC)が利用可能なのは、2ノード以上で利用可能なOCI Database – Virtual Machines(Extreme Performance)とOCI Exadata。(図には記載していませんが、Autonomous Database もデフォルトでRACで動いています!)

3. さいごに

今回はいつもと少し違う観点の内容にしてみましたが、いかがでしたでしょうか。
これまで同様にサービスの利用方法をとりあげようかと思っていましたが、その前にOCI上で使えるOracle DatabaseのPaaSサービスの違いがわからないとどのサービスを使ったらいいか迷われてしまうかと思ったので、サービス概要をまとめてみました。

細かい内容(特にH/Wリソース周り)は、今後変更が入りやすい部分になるので最新情報をみていただきたいのですが、サービスの概要やざっくりとしたサイズ感などは参考にしていただけるのではないかと思います。

次回からは、これまでのようにサービスの使い方を紹介していこうと思いますので、来年もよろしくお願いします!


 

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