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  • November 24, 2017

もしもみなみんがDBをクラウドで動かしてみたら 第3回 [OCI Classic] 状態を見てみよう - モニタリングツール 2017.11.25公開

Eriko Minamino
Solution Engineer

もしもみなみんがDBをクラウドで動かしてみたら indexページ ▶▶

※本記事は2018/7時点のものになります


Oracle Database Cloud Serviceには、サービスの中で提供されているモニタリングツールがあります。環境を利用する中で、環境情報や状態の確認の方法は気になりますよね。今回は、それらモニタリングツールごとに、どのように環境の監視や管理ができるかを説明します。
 

■ 1.提供されているモニタリングツール

現在、Oracle Database Cloud Service(DBCS)で提供されているツールとしては、下記の4種類があります。

  • My Services
  • DBaaS Monitor
  • Enterprise Manager Database Express 12c (11gの環境はDatabase Console)
  • REST API

My ServicesとREST APIについては、前回の第2回: Oracle Database Cloud Service の中身をみてみよう で触れているので、今回はDBaaS MonitorとEnterprise Manager Database Express12c(EM Express)について見ていきます。
 

■2.各ツールのコンソールへのアクセス

DBaaS MonitorやEM Expressのコンソールへアクセスするには、1)サービス・インスタンス一覧ページのサービスの右横にあるアイコン、もしくは2)サービス・インスタンス詳細ページ(下記イメージ)のサービス名の横にあるアイコンをクリックすると、リンクが表示されます。
 

img-1


試しに、DBaaS Monitor にアクセスしてみましょう。
 

img-2


おっと?アクセスできない・・・?

実は、DBCSはセキュリティ観点から、デフォルトでは22番ポートのみが有効です。そのため、事前にポートを有効化もしくはSSHトンネルの作成をする必要があります。各モニタリングツールのコンソールにアクセスができなかったとしても、焦らずにまずはポート(セキュリティ・ルール)が有効化もしくはSSHトンネルされているか確認してみてください。

DBCSサービス・インスタンスを作成すると、いくつかのセキュリティ・ルールが用意されています。セキュリティ・ルールでは、特定のソース、宛先、プロトコル、ポートの組み合わせが定義されており、用意されているもの以外にも要件に合わせたルールを作成して制御ができます。
 

セキュリティ・ルール名 ポート番号 用途
ora_p2_dbconsole 1158 Enterprise Manager 11g Database Control
ora_p2_dbexpress 5500 Enterprise Manager Database Express 12c
ora_p2_dblistener 1521(デフォルト) SQL*Net
ora_p2_http 443 Oracle DBaaS Monitor、Oracle REST Data Service、Oracle Application Express(APEX)など
ora_p2_httpssl 80 HTTP


参考)マニュアル Oracle Database Cloud Serviceの使用 『計算ノードのポートへのアクセスの有効化』
 

今回は、DBaaS Monitorのora_p2_http (443)と EM Expressのora_p2_dbexpress (5500)を有効にしましょう。
アクセス・ルールのページを開くには、1)サービス・インスタンス一覧ページのサービスの右横にあるアイコン、もしくは2)サービス・インスタンス詳細ページ(下記イメージ)のサービス名の横にあるアイコンをクリックすると、『アクセス・ルール』が表示されるのでクリックします。
 

img-4


アクセス・ルールのページで、対象のアクセス・ルールの右横にあるアイコンをクリックして、『Enable』をクリックします。


img-3


これでアクセス可能になりました!ここからは各ツールで出来ることを紹介しますので、ぜひ触りながら見てみてください。


■3. Database Cloud専用のモニタリングツールDBaaS Monitor

DBaaS Monitorは、Database Cloud専用のHTML5アプリケーションのモニタリングツールです。下記のようなイメージで、サービス・インスタンス上の情報(OS、データベース)を確認することが可能です。

img-5


DBaaS Monitor で出来る監視・管理項目は下記の通りです。

  • 環境(仮想マシン)のOS情報の監視
    • - メモリ使用率、CPU使用率、ストレージ(各ボリューム)の使用状況、Activeなプロセス一覧など
  • データベースの管理
    • - 状態の表示(データベース、リスナー、バックアップ履歴、表領域使用率等)
    • - データベースの操作(起動・停止、初期化パラメータの管理等)
    • - PDB操作(作成、削除、Unplug/Plug、クローン等)
    • - アラート・ログの表示
    • - Activeなセッション一覧、待機イベントの表示、リアルタイムSQL監視
    • - データベース・ユーザーやTDEキーストアのパスワード変更
      など

参考)マニュアル Oracle Database Cloud Serviceの使用 『Oracle DBaaSモニターについて』

Oracle Cloud全体の管理に利用するMy Servicesでは、DBCSの環境の管理としてはサービス・インスタンス(仮想マシン)やコンテナ・データベース(CDB)の管理までになりますが、DBaaS Monitorではプラガブル・データベース(PDB)の管理も可能です。デフォルトのツールで、簡単にPDBの追加やクローンなどの操作ができるのは助かりますね。

img-6

単一のDBCSサービス・インスタンスの監視・管理であれば、DBaaS Monitorはとても便利なツールです。EM Expressと比べた時のメリットとしては、DBaaS Monitorはデータベースとは切り離されて稼働しているツールのため、CDBの操作(起動・停止)が可能な点になります。また、クラウド専用ツールとだけあって、日々機能が追加/改良されています。ちなみに、モバイル端末からの利用も可能です。

■4. Oracle Databaseに搭載されているツールEnterprise Manager Database Express 12c

Enterprise Manager Database Express 12c(EM Express)は、Oracle Databaseに付属している管理ツールで、データベース管理、パフォーマンス診断やチューニングに特化したツールです。オンプレミス同様の管理・操作が可能のため、慣れ親しんでいる方も多いかと思います。11gの環境の場合は、Enterprise Manager 11g Database Consoleが利用可能です。

img-7

EM Expressでできる監視・管理項目は下記の通りです。

  • データベースの管理
    • - 状態の監視・管理(データベース、リスナー、バックアップ履歴、可用性、表領域等)
    • - 初期化パラメータの管理等、データベース操作の監視
    • - PDB操作(作成、削除、Unplug/Plug、クローン等)
    • - データベース・ユーザー、ロール、プロファイルの管理
       
  • パフォーマンス管理
    • - リアルタイム・パフォーマンス監視とチューニング
    • - 履歴パフォーマンスとチューニング
    • - SQL監視(リアルタイムと履歴)
    • - リアルタイムADDMを含むADDM、アクティブ・セッション履歴(ASH)分析
    • - 自動および手動SQLチューニング・アドバイザ

参考)

DBAなどがデータベース管理を実施する上で、オンプレ同様のツールで必要となる情報を収集し、性能分析を行えるのがEM Expressの良さですね。細かなデータベース管理をする方にとっては、問題が起きた時に情報の表示だけではなく、そこから性能分析するための機能というのは、便利に感じていただけると思います。
 

■5. デフォルトで提供されている以外のモニタリングツールについて

よく質問されるのが、

  • 「EMCC(Oracle Enterprise Manager Cloud Control)は利用できますか?」
  • 「3rd Party製品は使えますか?」

といった、インスタンスにエージェントを導入する監視方法です。答えは、オンプレミス同様、サポートされている製品であれば利用可能です!なぜなら、DBCSはユーザーがOSにアクセス可能、sudoでのrootの権限もあるので、エージェントのインストールが可能なのです。こういったところで、OSログイン可能/root権限があるところにメリットが出てきますね。
 

■6.モニタリングツールの使い分け

ここまで読んでみて、それぞれで監視対象や可能な監視・操作の内容が異なるため、これらをどのように使い分ければいいのかと迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。こういった使い分けを考える際には、機能ベースもしくは監視対象/単位をベースに使い分けることが多いかと思いますので、最後に監視対象/単位についてまとめてみます。
 

img-8

単一サービス・インスタンスやデータベースの管理は、デフォルトで提供されているDBaaS MonitorやEM Express で可能です。デフォルトで用意されているので別途用意/構築しなくてもいいという便利さはもちろんですが、サービス・インスタンスごとの監視・管理をしたい場合、たとえば他の環境の情報を見せないようにコントロールしたい・環境のユーザーにMy Servicseのアカウントを与えないといったケースに有効だと思います。その中で、ある程度のデータベース管理はDBaaS Monitorで可能ですし、より詳細な管理をしたい場合にはデータベース管理ツールのEM Expressがおすすめです。

複数のサービス・インスタンスの管理の場合には、My Servicesで状態を把握したり、REST APIを利用して外部から管理することも可能です。ただし、これらはDBCSを利用する上でのデータベース管理としての機能はあまり多くはないので、クラウド・サービス(サービス・インスタンス)の管理向けです。

複数データベースの細かな監視・管理をするとなると、これまで同様Enterprise Manager Cloud Control(EMCC)がおすすめです。
 

img-9


既存のEMCCに統合もしくは別途用意し、Agentをデプロイした環境上のOracle Databaseや環境全体に対して、オンプレミスと同様にEnterprise Managerの元々の機能を利用した構成管理が可能です。複数のクラウド環境はもちろん、オンプレミス環境もクラウド環境も1つのEMCCで一元管理できるのは、管理者としては助かりますね。また、ユーザーによって実施可能な操作や管理対象をコントールすることもできるので、モニタリングツールをいくつも用意/運用することなく利用できます。

このようにいくつも利用可能なモニタリングツールがあるため、利用者や目的に応じて使い分けてみてください。 今回はDBCSで提供されているモニタリングツールをいくつかご紹介しました。次回からは、サービス・インスタンス作成に関する追加情報や、可用性に関して触れていきたいと思います。


 

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