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A blog about Oracle Technology Network Japan

Oracle Cloud VMware Solutionの一般的な移行ユースケース

Guest Author

※本記事は、Clive D'Souzaによる"Common Migration Use Cases for Oracle Cloud VMware Solution"を翻訳したものです。

August 13, 2020


当社は先週、管理機能へのフルアクセスが可能な、業界初のベアメタルでカスタマーマネージドのVMwareソリューションとして、 Oracle Cloud VMware Solutionを発表いたしました。そこで本日は、このOracle Cloud VMware Solutionの顧客ユースケースをいくつか紹介したいと思います。

データセンターの移行というと、まずは既存のインフラストラクチャを効率的に移行させるにはどうすればよいかというのが、重要な課題になります。VMwareからは、仮想マシン(VM)をインフラストラクチャ間で移行させるための手段が数多く提供されていますが、Oracle Cloud VMware Solutionではそのすべてを利用できます。

 

ユースケース

以下の図は、 VMware HCXを使用して、環境全体をオンプレミスからOracle Cloud VMware Solutionへ移行する場合の例になります。VMware HCXでは、2つのVMware環境の間にペアリングを設定することで、移行を完了できるようになっており、場合によってはサービスを停止する必要もありません。

A graphic depicting an environment migration using VMware HCX.

しかしオンプレミスを維持しつつ、既存のVMware環境を単純に拡大させたり、環境の一部をOracle Cloud VMware Solutionに移行させたりしたい場合もあるでしょう。規制要件やガバナンス、またはデータやオペレーションの局所性などの理由で、こうした選択を必要とされるお客様もいらっしゃいます。そこで次は、VMware HCXを使用してハイブリッド環境を構築する例を紹介いたします。VMware HCXを使用すれば、ハイブリッドのソフトウェア定義データセンター(SDDC)を構築し、ソース(オンプレミス)と宛先(お客様のOracle Cloud Infrastructureテナンシ)との間にペアリングを設定して、必要に応じてネットワークを拡大したり、両サイドに仮想アプライアンスをデプロイしたりすることができます。セットアップが完了したら、必要な仮想マシンのグループを選択して移動させることで、ワークロードを双方向で移動させることができます。

A graphic depicting a hybrid solution using VMware HCX.

最後に、Oracle Cloud VMware Solutionでは、お客様のプライマリデータセンターにて障害が発生した場合に備え、実際的なディザスタ・リカバリ・シナリオを策定しておくことができます。VMwareのSite Recovery Manager(SRM)を使用すれば、ディザスタ・リカバリ・プランを指定して、それを自動化することも可能です。プライマリSDDCで障害が発生した場合も、Oracle Cloud VMware Solution環境からVMwareのワークロードに直接アクセスできます。またOracle Cloud VMware Solutionでは、新しいディザスタ・リカバリ・プランを策定して、既存のものと置き換えたり、既存のものに追加したりすることも可能です。

A graphic depicting solution for disaster recovery.

 

他のサービスとの比較

これら3つのユースケースを把握したとしても、やはり他のプロバイダとの違いは知りたいところだと思います。そこで、Oracle Cloud VMware Solutionの競合との主な違いを以下の表にまとめました。

  オラクル AWS Azure GCP (Cloud Simple)
管理性 カスタマーマネージドおよびコントロール AWSおよびVMwareによるマネージド・サービス Cloud Simpleによるサードパーティ・マネージド・サービス 限定的なvCenterコントロール
サポート オラクル VMwareおよびAWS サードパーティによるサポート サードパーティによるサポート
セキュリティ 顧客がルート資格証明を所有し、オラクルはルート資格証明にもメタデータにもアクセスできない。 AWSがルート資格証明およびメタデータを永続的に保有。 Microsoftがルート資格証明およびメタデータを永続的に保有。 GCPがルート資格証明およびメタデータを永続的に保有。
可用性 19のOracle Cloudリージョンと、顧客専用のリージョンであるCloud@Customer。 17のAWSリージョンに限定。 3つのAzureリージョンにプレビューあり。 2つのGCPリージョンに限定。
アップデート、パッチ、アップグレード アップグレードの実施の是非および時期を顧客がコントロール。 AWSがコントールおよび決定権を保有。 Microsoftがコントールおよび決定権を保有。 GCPがコントールおよび決定権を保有。
デプロイメント 顧客のVCNにデプロイ。 仮想ネットワーク外に共同設置。 不明 仮想ネットワーク外に共同設置。
最小本番構成 3x BM.DenseIO2.52(52コア、768 GB RAM、51.2 TBストレージ) 3x r5(48コア、768 GB RAM、0 TBストレージ)
3x i3(36コア、512 GB RAM、10.7 TBストレージ)
3x CS28(28コア、256 GB RAM、5.62 TBストレージ)
3x CS36(36コア、512 GB RAM、11.25 TBストレージ)
3x ve1-standard-72(36コア、768 GB RAM)
機能性 NSX-T、vSphere、vSAN、vCenter、HCX NSX-T、vSphere、vSAN、vCenter、HCX NSX-T、vSphere、vSAN、vCenter、HCX NSX-T、vSphere、vSAN、vCenter、HCX

 

当社では、他のクラウド・ベンダーをも、顧客の期待をも上回ることに、フォーカスしています。そのためOracle Cloud VMware Solutionのワークロードは2.5時間足らずでデプロイすることができ、その時間も今後さらに短縮していくことを目指しています。一方、AWSではデプロイまでに数週間を要しています。また他のVMwareクラウド・サービスは、共同設置やマネージド・サービスに限定されているため、エンタープライズ・クラスの顧客が必要とするコントロール性、柔軟性、クラウド統合性を実現できていません。たとえば大半の企業は、大規模なアプリケーション・ポートフォリオにおいて互換性を確保するためn-1戦略を採用しているのに、VMware Cloud on AWSではVMwareソフトウェアの最新のバージョンしか、提供もサポートもしていません。またVMware Cloud on AWSを導入するインフラストラクチャおよびデータセンターは、AWSで使用されるものとは別になるため、これら2つのソリューション間の接続性やスループットが限定的になるという懸念もあります。

一方Oracle Cloud VMware Solutionは、他のどのクラウド・プロバイダとも異なり、リージョン内の他のOracle Cloudサービスとはネイティブで接続性があり、Oracle Cloud Infrastructure VCNインフラストラクチャ上で稼働します。ラウンドトリップの遅延は1ミリ秒未満で、ネットワーク境界を越えなくてもOracle Cloud Infrastructureのほぼすべてのサービスにアクセスできるため、Oracle CloudネイティブのソリューションやVMwareベースのソリューションのデプロイメントや統合も、エンドポイントを定義するだけで済むほど簡単です。ネットワークのパフォーマンスや複雑なルーティングに頭を悩まされることもありません。

ではデータベース・サービスへのアクセスはどうかというと、Azure VMware Solutionの顧客はExpressRouteを使用して、VNetピアリング接続を手動でセットアップする必要があるため、待機時間の発生や安定性上の懸念、管理オーバーヘッド、多くの本番ワークロードの無効化などが伴うことになります。一方Oracle Cloud VMware Solutionの場合、必要な場所にデータベースをデプロイし、接続を開始するだけで済みます。他の作業は一切発生しません。

また請求においても、Oracle Cloud VMware Solutionは明細項目のひとつとして他のクラウド・サービスと合わせて請求されるため、顧客が処理する請求書はひとつで済みます。しかし他のプロバイダはどこも、個別の契約および支払いが必要で、VMwareは、プロバイダがコア・サービスとみなしているサービスからさらに切り離されています。調達プロセスをシンプル化することは、顧客中心という当社の精神をさらに進めるものであり、またソリューションを個別にとらえるよりも統合する方が顧客のためになるという当社の考えを具現化するものでもあります。

 

まとめ

私は何か月にもわたり、顧客とのディスカッションにおいて、フィードバックを受け、彼らの示唆に耳を傾け、そのニーズを理解してきました。そこから私は多くのことを学ばせていただきました。その結果私は、顧客の最も需要の高いワークロードを極めて安全かつスケーラブルに移行するうえで、このパブリック・クラウドのVMwareソリューションがベストなソリューションであると確信するに至りました。Oracle Cloud VMware Solutionを始めるには、をご覧ください。

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