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日本オラクル 専務執行役員 アプリケーション事業統括 ピーター・フライシュマン:ソフトウェア業界のリーダーとして、デジタル・トランスフォーメーションを支援

Norihito Yachita
広報室長

本年もまた、皆様にとって実り多い素晴らしい年になるよう心から願っております。

20193月に日本オラクルのアプリケーション事業の統括責任者を拝命して10カ月が経ちました。就任後、オラクル製品を導入している数多くの企業のCxO(経営や業務の責任者)の方々を訪問し、日本でのビジネスの理解を深めて参りました。

経済産業省が発行した「デジタル・トランスフォーメーション(DX)レポート」では、2025年以降、年間最大12兆円の経済損失が生じる可能性があると予想しています。これは、企業が現在抱える課題を克服せず、既存システムを変革できなかった場合の話です。既存システムは事業部門ごとに構築され、過剰にカスタマイズされているために複雑化してブラックボックス化しています。アプリケーション・ソフトウェアにおける世界的なリーダーとしての広範な実績と知識を持つオラクルは、こうした課題を誰よりもよく理解しており、お客様がDXを進める上で、先を見据えながら課題に取り組めるよう支援することができます。

SaaSの売上がオンプレミスを越える
2020年、私たちはお客様の事業部門の方々に、オラクルのクラウド・アプリケーションがもたらすイノベーションの価値を推進して行きます。ここで強く申し上げたいのは、日本オラクル自体が変革し、事業部門がそれぞれにビジネス的な視点を持ってDXを語れるようになる必要があるという点です。

日本オラクルはすでにSaaS企業となっていることを改めて強調しておきたいと思います。オンプレミス型ソフトウェアの売上が減少する一方で、SaaS事業の売上は伸び続けており、両方を合わせた全体でも売上は増加しています。SaaSとして提供されるアプリケーションの種類も増えており、オラクルは業界で最も包括的なSaaSアプリケーション・ポートフォリオを揃え、他社を大きく引き離しています。たとえば、ERPSCMEPMHCMCXをクラウド・アプリケーションとして提供し、それぞれのアプリケーションにAIや機械学習といった機能が組み込まれています。

直近では、201911月にOracle Cloud東京データ・センター・リージョンから「Oracle Fusion SaaS」の提供を開始しました。2020年に大阪リージョンの開設を予定し、同リージョンからの提供開始に向けて準備を整えていく予定です。通信事業者や金融機関など、日本で要求されるコンプライアンス基準に沿った形でSaaSを提供していくことで、これから将来に向けて一層大きなインパクトを与えていけるはずです。

私たちはオラクルのオンプレミス型アプリケーションのSaaSへの移行を支援する「Soar to the Cloud」にも力を入れています。一旦クラウドに移行してしまえば、後はアップグレードの必要はなくなります。オラクルのSaaSアプリケーションは四半期ごとに最新のイノベーションによって更新されるため、クラウドに移行するメリットを最大限に発揮することができます。すでにネットサービス事業会社、金融事業会社などでOracle SaaSへの移行を決定しています。

2020年、CFOが描く企業の成長軌道
2020年を迎えるにあたり、各社のCFO(最高財務責任者)は会社の成長を支援する分野への投資を強化しようとしています。こうした投資が新規テクノロジーに向けられる可能性が高いということです。

企業や組織はサービスの料金体系を根本的に変革しようとしています。たとえば、ロールス・ロイス社の顧客は航空機エンジンの費用を飛行時間単位で支払えるようになっています。こうしたサブスクリプション型ビジネス・モデルはNetflixSpotifyAmazonなど圧倒的に市場で優位に立つ企業が導入して、B2Cの世界ではすでにおなじみになっていますが、2020年に入り、B2Bでも同様のモデルを採用する企業がどんどん増えていくでしょう。そうなると、企業はこうした全社的な変化をサポートするバックオフィス・ソリューションの導入が必要になるわけです。

これが顧客エクスペリエンスと金銭上の提案と結びつけ、一体となって相互に情報をやり取りできるソリューションの実現につながる可能性があります。サブスクリプション型モデルが成功するかどうかは、顧客企業それぞれの事情に合わせたサービスを提供できるかどうかにかかっており、事業部門は顧客データをそれぞれの取引などの財務情報履歴と関連づける必要が生じるということです。

また、かつてないほど多くのデータをすぐに使えるようになることで、CFOは投資先をより綿密に検討し、より戦略的な分野に絞って投資を行おうとするでしょう。私たちは、ファイナンス・チームが予測分析を活用して投資の可能性についてより優れた洞察を生み出してくれることを期待しています。こうした技術をアセットのパフォーマンス評価や投資時期の判断にも使えるかも知れません。

たとえば、メーカーはIoT技術を活用して製造機器のデータを収集し、集めたデータを分析することによって予測精度を高めたメンテナンス計画や新規部品の発注を行うことができるでしょう。

ファイナンス・チームはチーム全体として、社内のどの部門よりも幅広いデータにアクセスします。つまり、今の時代、CFOは非常にユニークな立場にあるということです。これからはこうしたデータを最大限に活用できる人が財務部門のトップとして最も成功をおさめることができ、CEOの片腕として会社の舵を取り、戦略意志の決定において重要な役割を果たすことになるでしょう。

CFOがデータや予測分析を使って取締役会における重要な戦略アドバイザーとなることで、ファイナンス・チームの役割も変化するでしょう。財務部門における業務には次第に自動化や機械学習、予測分析といったテクノロジーが用いられるようになり、これによってデータ入力や突合といった単純作業から解放されて、もっとビジネスに戦略価値をもたらせるようになります。社内顧客とのビジネスパートナーとしての会話は質の高いデータソースを巡る議論ではなく、単一バージョンのデータを適切に配置するところから始まります。こうすることで、改善に向けた選択肢を自由に洗い出して助言を行い、ビジネス上の意思決定に影響を及ぼして、最終的に会社の業績を左右することになります。

日本オラクルは今後も引き続き、お客様のビジネス変革を支援し、お客様と協力して積極的にイノベーションの導入をサポートすることで、パートナーとしてお客様と一体となってビジネス課題の解決にあたっていきます。是非とも、オラクルの今後の成果にご期待いただきたいと思います。(了)

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