オラクルの高可用性データベースとハードウェアを一体化したエンジニアド・システム「Oracle Database Appliance」が、大阪府を拠点に営業展開する株式会社京阪百貨店(本社:大阪府守口市、代表取締役会長兼社長:末近 義治、略記:京阪百貨店)のデータベース基盤として2013年9月に採用され、同年10月1日に稼働開始したことを発表しました。発表資料はこちら。
京阪百貨店では、2006年にギフト商品の対面受注システムを導入しました。お中元やお歳暮などのギフト商品の受注には、京阪百貨店の約170台の端末が対面受注システムとして利用されています。受注したギフト商品は一定のタイミングで配送されるため対面受注処理とギフト配送の伝票出力処理が重なり、システムの成長と相まって伝票出力処理が対面受注処理に影響を及ぼすことがありました。しかし、当初のシステムは「Oracle Database Standard Edition」を採用したギフト受注パッケージであったため、対面受注処理に影響を及ぼしている問題をデータベース層でユーザーが正確に把握する術がなくシステム状況の把握も困難でした。また、四半期ごとにギフト受発注データに実施される繁忙期の夜間バッチ処理はデータ増加にともない5〜6時間を要し、翌日の開店までに終了しないリスクも抱えていました。
京阪百貨店では、本システムのハードウェア更改のタイミングで、データベース基盤として「Oracle Database Appliance」を採用しました。「Oracle Database Appliance」に含まれる「Oracle Enterprise Manager Diagnostics Pack」と「Oracle Enterprise Manager Tuning Pack」を利用することで、「Oracle Database」 内部の稼働状況が可視化されシステムの信頼性が向上、さらに、ギフト単品マスター管理、共通カード・システムなどのデータベース統合によりコスト効果を得ることができると判断しました。