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オラクルが自社経営で実践するOracle Cloud Infrastructureの5つの活用方法

著者:オラクル・コーポレーション クリス・マーフィー

オラクルは中核業務のオペレーションを自社の「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」に移行しました。基幹業務アプリケーション、データベース、ソフトウェア開発ツールをはじめとするすべてのテクノロジーを、オラクルの次世代クラウドに移行しています。

「お客様にお勧めしているトランスフォーメーションを自社で実践し、さまざまなメリットを実感しているところです。同様のメリットをお客様にも感じていただけると思います」とオラクル・コーポレーションのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・コーポレート・アーキテクトのエドワード・スクリーベン(Edward Screven)は述べています。

オラクルのクラウドなのだから、自社で利用するのは当然だろうと思われるかもしれません。

しかし、忘れないでいただきたいのは、オラクルは年間売上400億米ドル、従業員数13万人を超える規模の会社であり、大抵の会社を凌ぐ数のシステムが存在しています。現行の第2世代のクラウド・インフラストラクチャの提供を開始するまで、オラクルではこのような中核業務のオペレーションはクラウドで行っていませんでした。その理由は、単純に、これほど大規模な導入できるクラウド・テクノロジーが業界全体を見渡してもどこにもなかったからです。

現在のOCIには大規模な本番稼働にも対応できるだけの拡張性や信頼性、安全性が備わっています。オラクルは、自社クラウドサービスの導入こそが、サービス品質や柔軟性の向上、コスト削減につながるといち早く気づきました。

OCIの活用がオラクルにどのようなメリットをもたらしたかを説明するために、スクリーベンは具体的な例を挙げています。お客様は「Oracle Cloud」がどのようにあらゆるビジネスに役立つのか、それぞれの状況に当てはめて理解することができるでしょう。

オラクル・コーポレーション エグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・コーポレート・アーキテクト  エドワード・スクリーベン(Edward Screven)

 

ここで、オラクルが実践するOCIの5つの活用方法をご紹介します。

1.最も重要なビジネスプロセスは、アプリケーションをクラウド上で利用

オラクルでは中核的なビジネス機能をOCIで「Oracle Fusion Cloud Applications」を使用して実行しています。これにはERP、HCM、CXといった基幹業務アプリケーションが含まれ、これらのアプリケーションは、規模の大小にかかわらず、多くのお客様に利用されています。「オラクルはお客様と同じクラウドデータセンターを利用し、お客様のワークロードと並行してアプリケーションのワークロードを実行しています」とスクリーベンは述べています。

2.これらのアプリケーションをプラットフォーム・サービスで拡張し、ビジネスプロセスを最適化

エンタープライズ・アプリケーションの大規模ユーザーであればどの企業も行っているように、オラクルも標準的なクラウド・アプリケーションを拡張して、オラクルのビジネス特有の要件に対応できるようにしたいと考えています。クラウド・アプリケーションをオンプレミスの既存アプリケーションと連携する必要もあります。オラクルの開発者はOCIのプラットフォーム・サービスを利用して、そうした拡張機能を構築し、すべてを連携しています。

たとえば、オラクルでは「Oracle Integration Cloud」を利用して200以上のアプリケーションを連携し、月間約4,000万のトランザクションを処理しています。

「オラクルが他のクラウドサービス・プロバイダーと大きく異なるのは、オラクルは、お客様に提供するSaaSアプリケーションと全く同じツールやテクノロジーを使って、自社のアプリケーションの拡張や連携を行っているという点です」とスクリーベンは説明します。

3.クラウドネイティブな新規のカスタム・アプリケーションを迅速に構築

オラクルではエンジニアリング・チーム向けをはじめ、標準的なクラウド・アプリケーションを補完するカスタムのクラウド・アプリケーションも構築しています。たとえば、オラクルの開発者は、Autonomous DatabaseをバックエンドとしたOracle Cloud InfrastructureのKubernetes(クバネティス)やコンテナ・サービスをベースに、ITアナリストが複数のデータソースにまたがってトラブルチケットやバグ報告を洗い出すための社内検索機能を開発しています。

同様に、オラクルは「Oracle Autonomous Database」 に搭載され、OCI上で動作する「Oracle Application Express(APEX)」のローコード開発ツールを使用して、何百ものOracle Cloud@Customerの環境向けのパッチ・スケジュール管理用アプリを迅速に開発しています。スピードはOCIに搭載されたこうしたローコード開発ツールの重要な利点の1つです。

「プロトタイプの開発から本番環境での稼働を開始するまでの時間を大幅に短縮します。」(スクリーベン)

4.統合型データ管理プラットフォームを使用したオペレーションの把握

オラクルは、使用動向、サービス停止、セキュリティ脅威、機器障害を含め、自社のOCI稼働環境に関するあらゆる情報を把握したいと考えています。「クラウドの管理を向上させるためには、正確でタイムリーなデータが不可欠です」と、スクリーベンは指摘します。

そのため、オラクルのクラウド・インテグレーションやストリーミング・サービスによって「Oracle Autonomous Data Warehouse」に入力されたホリゾンタル・データ・ウェアハウスを構築しています。

データを入手すれば、「Oracle Analytics」が関連するレポートやアラートを提供することができます。オラクルでは、アナリストが機械学習モデルを適用してお客様のクラウド・パフォーマンスを最適化することができるように、そうした情報を「Data Science Cloud」にも入力しています。

オラクルの統合型データ管理プラットフォームの利点を活用したもう1つの例が、財務の即日決算です。オラクルは着実に財務の月次決算自動化を進めてきています。決算のスピードアップは、企業のリーダーがビジネスや経済情勢の変化に、より迅速に対応するために有効です。

決算の完全自動化への道は、世界の主要地域に20以上の子会社を有するオラクルの関連会社である1社で着実に開かれつつあります。その会社ではすでに1日で会計処理を終えることができ、世界各国の銀行との取引の92%を自動的に照合し、わずか90分で何百もある世界各地の法人間の調整を終えられます。スクリーベンは「この会社では、複数の元帳における複数通貨の手作業での仕訳による会計処理を35%削減しています」と説明しています。

5.開発および本番環境でのセキュリティを強化

スクリーベンは、すべてのオラクルのアプリケーションの大部分をOCIで稼働させるよう推進しています。それは、単純に、従来のオンプレミス型データセンターよりも安心できるからです。

たとえば、オラクルはOCIに搭載された2つの新たなセキュリティ機能の使用を開始しています。1つが「Maximum Security Zones」で、これによってユーザーは暗号化をはじめとする多数のセキュリティ機能の適用が求められます。2つ目が「Oracle Cloud Guard」で、常時IT環境を監視し、潜在的なセキュリティの問題をITチームにアラートします。「Oracle Cloud Guard」は修正提案に機械学習も活用し、ユーザーに対してセキュリティ・リスク対策のための自動措置のオプションも提供します。

「現在では、人の反応によるセキュリティ・アラート対応では十分とは言えなくなっています。人が脅威を把握して対策を練るころには、すでに手遅れになっていることは良くあることです」と、スクリ-ベンは述べています。

スクリーベンはこのようにお客様に具体的な事例を提供することの重要性と合わせて、どのようにしてオラクルが自社経営をOCI上で行っているのかといった全体の構図をお客様に理解してもらいたいと考えています。「オラクルはすでに、基幹業務機能のすべてを「Oracle Cloud」に移行しました。今後18カ月のうちに、OCI上にないほぼすべてのサーバーを停止する予定です。オラクルでは、大幅なコスト削減、ビジネスの柔軟性の向上、全般的なリスク軽減といった恩恵を得ています。そして、「Oracle Cloud」を導入しているすべてのお客様においても同様のメリットを得られるものと確信しています。」(スクリーベン)

本ブログ記事は、5 ways Oracle uses its own cloud infrastructure to run the companyの抄訳です。

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