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ラリー・エリソンが示すオフィスワークの未来と統合型アプリケーションの価値

オラクルのクラウド・カスタマー・エクスペリエンス・ビジネス担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるロブ・ターコフ(Rob Tarkoff、左)と会長兼最高技術責任者(CTO)であるラリー・エリソンが、セールス・ソフトウェアの役割の変化について語り合っています。

コロナ禍により、これからのオフィス文化がどう変わるか、従業員数13万人を超える企業の会長に見解を聞いてみる価値はあるでしょう。

最近のオンラインディスカッションでオラクルのラリー・エリソン(Larry Ellison)は、「これはすでに起きてしまったことで、元に戻ることはないだろう。オフィスにもう戻らないという話ではなく、少なくとも我々の業界では、既に9時-17時のオフィスワークにはこだわらない、その働き方には戻らないだろうという話です。そのため、人は何時間オフィスにいるべきなのか、何時間自宅で働くべきなのかを考えるようになります。」と述べています。

オラクルの会長兼最高技術責任者(CTO)であるエリソンは119日、オラクルのクラウド・カスタマー・エクスペリエンス(CX)ビジネス担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるロブ・ターコフとの幅広い話題のディスカッションで知見を述べ、意見を交わしました。ここでは、セールス、マーケティング、サービス、eコマースの分野で人々をサポートするアプリケーションに触れています。

たとえば、セールス・オートメーションのアプリケーションが、なぜ販売管理以上のことを担わなければならないのかについて、エリソンは自分の考えを、「セールス・オートメーションは、人々がより多く販売できるよう手伝うものであり、予測が正確であればいいというものではありません。これは、第1世代のセールス・オートメーションと第2世代のセールス・オートメーションの基本的な違いです。」と述べています。

続けて、エリソンは、セールス・ソフトウェアの役割の変化、3段階のソフトウェア成熟度、コロナ禍における働く環境の変化についての見解を示しています。(エリソンとターコフのディスカッションの全編は、オンデマンドでご覧いただけます。)

ソフトウェアは売上向上にいかに貢献するか

セールス・オートメーションが良い例ですが、ソフトウェア業界は常に単一の目的を持つアプリケーションから始まります。しかし、その力が本当に発揮されるのは、企業があらゆる状況から発生するビジネスの情報を結びつけたときに生じます。

このような結びつきこそが、営業担当者の売上向上につながるのだとエリソンは述べています。1つ例を挙げましょう。正確な納入日を設定できることは、商談成立の重要なポイントになるかもしれません。

エリソンは、「マシンや商品を実際にいつ出荷できるのか知るには、在庫を把握している必要があります」と語ります。そのためには、企業はセールスとサプライチェーンのシステムを連携する必要があります。オラクルは統合型のOracle Cloud CXOracle Cloud SCMというアプリケーションのクラウド・サービスでこれを実現しています。

オラクルは、財務や人事などのクラウド・アプリケーションにもこうした統合を進めています。たとえば、財務システムとセールスやカスタマー・サービスのクラウド・アプリケーションを連携することで、メーカーは顧客の購入履歴を販売担当者に視覚的に示すことができ、販売担当者はより多くの情報に基づいて顧客に商品を勧められるようになります。また、カスタマー・サービスの現場担当者は、顧客が所有する商品の修理に必要なすべての部品を用意できるようになります。エリソンは「単にセールスやカスタマー・サービスなどの異なるフロントオフィスのアプリケーション間の統合ではありません。サービスとバックオフィス、セールスとバックオフィスなどの統合でもあるのです。」と述べています。

現在のCXの成熟度はステージ3

セールスフォース・ドットコムが開発した初期のクラウド・ベースのセールスフォース・オートメーション・アプリケーションのような単発的、単一目的のクラウド・サービスがソフトウェア成熟度のステージ1です。ステージ2では、統合されたアプリケーションのサービス群が登場します。オラクルのFusion Cloud Applicationsには、CXだけでなく、財務、生産、サプライチェーン、人事のすべてのアプリケーションが含まれます。

成熟度のステージ3では、アプリケーションは、通信、金融サービス、医療業界などの企業の業界特有のニーズに合わせて調整されます。エリソンは、「我々は、実際に市場の成熟度の最終段階にいる」と述べています。

たとえば、オラクルはOracle Cloud CXの機能と通信業界の機能を組み合わせたアプリケーションを開発しています。オラクルは、各種業界向けにより多くのCXパッケージを提供する予定で、すでに、臨床試験データの管理、光熱費請求の効率化の向上、マネーロンダリングへの対応など、通信をはじめとする多数の業界向けの専用アプリケーションを提供しています。オラクルは、培った知見を活用して、各種業界向けのCX機能を調整していくだろうとエリソンは考えています。

「最も重要なことは、これがお客様とのコラボレーションの結果として生まれるということです。クラウド・サービスを設計する上で、また、要件を完全に把握できるように、お客様が我々を支援してくれます。」

オフィス・ライフの変化について

「働く環境における地理的条件との関連性は、どんどん薄れています」とエリソンは話します。

Zoomによるビデオ・コミュニケーションは、企業や従業員に、働く場所における新たな選択肢を提供しています。Oracle CX ServiceのようにZoomと統合されるアプリケーションが増えており、Zoomを介して、サービスに関する問題を上申することにより、問題を迅速に解決できます。多くの職場で場所の重要性は薄れていくでしょう。

エリソンはまた、「ニューヨークが好きならニューヨークにいればいいし、テネシー州のナッシュビルでVanderbilt大学の隣に大きな家を買いたければ、そうすればいいのです。最先端のデジタル・ツールを使って、どこに住み、いつ、どのように働くかという選択肢が従業員に与えられるようになりました。」と話します。

もちろん、すべての仕事に当てはまるわけではありません。Teslaの工場で働いているのであれば、工場での勤務が必要です。何らかの理由から、従業員がオフィスに集まるほうが好ましいと考える企業もあります。

しかし、重要なのは、少なくともテレワークというオプションがあるということです。エリソンは、フロントオフィスとバックオフィスの両方でOracle Cloudのアプリケーションを利用していたお客様は、オンプレミス・システムを利用している企業よりもコロナ禍による混乱がずっと少なかったと指摘しています。

エリソンは「外出禁止を命じられても、誰もがOracle NetSuiteOracle Fusion Cloud Applicationsを使用して勤務を継続できました。それを好むかどうかは別として、従業員が自宅を離れずに仕事を行えるようになり、企業がオフィスを閉鎖中も業績を上げられるようになったことは明らかです。もしこのようなシステムがないために出勤が必要であった場合、最先端のデジタル・システムを持たないことが理由で多くの企業が困難に直面するでしょう。」と述べています。

本記事は、Larry Ellison Discusses The Future Of Office Work And Integrated Applicationsを抄訳しています。

 

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