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Oracleのバックアップを高速化する6つの方法(11g対応)

Oracle Database 11g まで含めてまとめてみました。


1. ディスク性能を最適化:Automatic Storage Management(ASM)

ASM は、Oracle Database に対してボリューム・マネージャ兼ファイルシステムとして機能し、ディスク構成を仮想化します。バックアップ領域についても、ASM を利用することで、ディスク性能の最適化が容易に行えます。

ASM は、Oracle Database 10g 以降で利用できます。


2. バックアップ操作の並列化

RMAN チャネルを複数割り当てることで、バックアップ操作を並列化します。これにより、ディスクI/Oを効率的に利用することができます。

この機能は、Enterprise Edition で利用できます。

CONFIGURE DEVICE TYPE ... PARALLELISM

3. マルチセクション・バックアップ

大きなデータ・ファイルのバックアップを取得する際、そのファイルを複数セクションに自動分割します。ファイル単位ではなく、このセクション単位でバックアップを並列に行うことができます。ファイル数が少ない場合ても、バックアップ操作の並列化が可能になります。

この機能は、Oracle Database 11g 以降の Enterprise Edition で利用できます。

BACKUP
SECTION SIZE 300M
TABLESPACE users;

4. 増分バックアップと高速増分バックアップ

増分バックアップは、前回のバックアップからの差分を取得するバックアップ方法です。バックアップ容量の削減や書き込み時間の短縮につながります。

なお、通常の増分バックアップでは、データ変更の有無をバックアップ操作の際に確認する必要があります。そのため、全体バックアップと所要時間が大きく変わらないことも少なくありません。

高速増分バックアップを有効にすると、データ変更が行われた際、「ブロック・チェンジ・トラッキング・ファイル(変更追跡ファイル)」に、どのブロックが更新されたかを記録します。増分バックアップの際には、このファイルを元にデータ変更が行われたブロックだけをダイレクトに読み込むことができ、バックアップ所要時間を短縮できます。

高速増分バックアップは、Oracle Database 10g 以降の Enterprise Edition で利用できます。

ALTER DATABASE ENABLE BLOCK CHANGE TRACKING;

5. 読み取り専用表領域

変更が行われない履歴データを読み取り専用表領域に格納することで、一度バックアップを取得した後は、バックアップをスキップすることができます。これによりバックアップの高速化が期待できます。

1つのテーブル内においても、Partitioning を利用することで、例えば3ヶ月以上前のデータだけを読み取り専用表領域に格納し、バックアップをスキップする運用が可能です。

BACKUP DATABASE
SKIP READONLY
SKIP OFFLINE;

6. 表圧縮とバックアップ圧縮

Oracle Database のバックアップ高速化に効果がある圧縮には、2つの種類があります。

表データそのものを圧縮する「表圧縮」と RMAN で行う「バックアップ圧縮」です。

それぞれの圧縮により、データの読み出し/書き出し量を削減することができ、バックアップの高速化が期待できます。

表圧縮機能は、Oracle9i Database Release 2 以降の Enterprise Edition で利用できます。

また、バックアップ圧縮機能の一部は、Oracle Database 10g 以降の Standard Edition/Standard Edition One でも利用できます。


参考資料







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