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Oracle Cloud Infrastructureの2つの優先事項:相互運用性とCloud Native

Ryusaburo Tanaka
Business Development, Cloud Native Services

※ 本ページはTwo priorities for Oracle Cloud Infrastructure: Interoperability and Cloud Nativeの翻訳です。

先月のObservability and Managementのイベントで、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるClay Magouyrkは、OCIのいくつかの目標について言及しました。

  • 3rd partyツールとの相互運用性
  • Cloud Native分野、および従来のテクノロジーのサポート
  • オンプレミスとクラウド全体の可視性
  • データ・サイロの削減
  • 包括的な監視と診断

この投稿では、これらの優先事項の2つに焦点を当てたいと思います。3rd partyツールとの相互運用性と、Cloud Native分野および従来のテクノロジーのサポートです。

Observability(可観測性)とManagement(運用管理)CloudNativeのサービスを使用して、Oracleがこれらの優先事項について行ってきた進歩について説明します。 また、KubeCon + CloudNativeCon North America 2020のバーチャル・ブースにアクセスして、Cloud Nativeと機械学習に関するバーチャル・セッションに参加することもできます。

ネイティブの機能としての3rd partyツールとの相互運用性

次のOCIサービスは、3rd partyツールとネイティブに相互運用します。

Logging

最近一般提供されたサービスの1つは、Oracle Cloud Infrastructure Loggingです。Loggingは、システム全体からのログの取り込み、管理、分析を容易にする、Cloud Nativeのフルマネージドな分散プラットフォームです。 このサービスは、オープン標準を採用しながら、すべてのログ(インフラストラクチャ、アプリケーション、監査、データベース)を1つのビューにまとめます。 Loggingサービスには、問題をすばやく簡単に診断して関連付けるのに役立つ検索およびクエリ機能が含まれています。

Loggingは、Fluentdと呼ばれるCloud Native Computing Foundation(CNCF)のプロジェクトとの互換性を通じて、任意のアプリケーションやサービスからの取り込みをサポートします。 Fluentdは、多くのログソースと「sinks」(より一般的には「プラグイン」と呼ばれます)をサポートするオープンソースのデータ・コレクターです。 Fluentdベースのプラグインを使用することで、Loggingサービスを使用すると、さまざまなアプリケーション・ログ(Java、Ruby、Python、PHP)、システムおよびネットワークログ(Syslog、HTTP、TCP、UDP)、Dockerコンテナ・ログ、データベース・ログ、Kafkaストリーム、 クラウドサービス・ログ、その他多種のログを取り込むことができます。 Loggingは、OCI内、およびOCI外のソースからの取り込みをサポートします。 別のクラウドベンダー、またはオンプレミス環境からのログを安全にこのサービスに取り込むことができます。

さらなる相互運用性のために、Loggingサービスは、全てのログ・イベントについて、CNCF CloudEventsと完全に互換性があります。 サービスに取り込まれる全てのログは、Cloud Native分野のエコシステムの他の部分との相互運用性のために、CloudEvents1.0形式に正規化されます。

図1:Logging


Service Connector Hub

Oracle Service Connector Hubは、ログ・データの移動と追跡の管理を一元化し、Oracleとパートナーのツール全体でユーザーのデータ・ワークフローを保護します。 Loggingサービスは、Service Connector Hubを使用して、データをOracle Cloud Infrastructure Streamingに出力できます。これにより、一般的なセキュリティ情報、およびイベント管理(SIEM)プロバイダー(SplunkおよびQRadar)やGoldenGateなどのOracle製品、100を超える他のテクノロジーやクラウド・サービスタをーゲットにデータをプッシュできます。 Streamingは、Kafka接続ハーネスを介してこの機能を有効にします。 Kafka Connectは、イベント・ストリーミング・プラットフォームを、データベース、ファイルシステム、およびその他のタイプのストレージに接続するApache Kafkaのオープンソース・コンポーネントです。

Service Connector Hubは、3rd partyのREST APIを呼び出して、Datadogなどの一般的な可観測性ツールにデータを取り込むことができるOracle Functionsもサポートしています。

図2:Service Connector Hub


Notifications

Oracle Cloud Infrastructure Notificationsは、Slack、PagerDuty、Eメールなど、いくつかの3rd partyのメッセージング・プラットフォームとの相互運用性をサポートしています。 お客様はService Connector HubおよびLoggingをNotificationsと共に使用して、簡単にエラー修正やニア・リアルタイムのアラート通知を実行することができます。

図3:Notifications

 

Grafanaプラグイン

Grafanaは、時系列データ用のポピュラーなCloud Native分野のダッシュボード・テクノロジーとして登場しました。 Oracleは、お客様がメトリックとログを可視化するために、またGrafanaを引き続き使用しやすくするために、新しいGrafanaプラグインを提供しました。

Oracle Cloud Infrastructure Monitoringをメトリックのデータ・ソースとして使用し、Loggingをログ・ソースして使用することで、GrafanaダッシュボードでOCIのメトリックとログを簡単に表示できます。メトリクスとログを並べて表示することで、パフォーマンスのボトルネック、サービスの停止、異常なネットワークの状況などの問題を迅速に解決できます。 このプラグインを使用すると、Amazon Web Services(AWS)やOracle Cloudなどのさまざまなプロバイダーからのメトリックをシームレスに表示することもできます。

図4:OCIのためのGrafanaのダッシュボード

 

Logging Analytics

Logging Analyticsを使用することにより、オンプレミスおよびマルチクラウド環境からのすべてのログ・データの監視、集約、インデックス作成、および分析が可能で、運用者は容易に問題を見つけて解決できるようになります。 Logging Analyticsを使用すると、最先端の機械学習(ML)、洞察に満ちた可視化や優れた分析の機能を使用して、大量のデータから洞察を得ることができます。つまり、「藁の中から一本の針を探す」ようなことができます。 相互運用性のために、Apache Cassandra、Apache Hadoop、Linuxのsyslog、Oracle Cloud Infrastructure Auditなど、Oracleおよび3rd partyのテクノロジー全体で250を超えるパーサーを提供します。

図5:Logging Analytics

Application Performance Monitoring

Oracle Cloud Infrastructure Application Performance Monitoring(APM)は、現在、Limited Availability(制限付き提供)の状況で、リアル・エンドユーザー監視、セマンティック・エンドユーザー監視、サーバー監視、および分散トレースを提供します。 このサービスは、OpenTracingおよびOpenMetricsと呼ばれるオープンソースのベンダー中立のプロジェクトと互換性があります。 アプリケーションのプロファイリング、監視、分析にこれらのプロジェクトのテクノロジーを採用した開発者は、Cloud Native分野のワークロードに対して、APMの高度な機能を簡単に使用できます。

従来のワークロードに加えて、Cloud Native分野のサポート

Oracle Cloud Infrastructureは、ベアメタル・サーバ、仮想マシン、GPUインスタンス、コンテナ、またはExadataなどの最適化されたデータベース・システムで実行されるワークロードに対して、業界をリードするコスト・パフォーマンスを提供します。 OCIは、従来のアプリケーション(E-Business SuitePeopleSoft)、ミドルウェア(Oracle WebLogic Server、オープンソースのApache Tomcat)、データベース(Oracle DatabaseMySQL)、および任意のプログラミング言語で記述されたカスタム・アプリケーションを移行するための、理想的なクラウドサービスです。

Container Enginer for Kubernetes 

Oracle Container Engine for Kubernetes(OKE)は、CNCF認定のKuberneteのマネージド・サービスであり、現在、柔軟なCPUシェイプのサポートと、今後は柔軟なメモリ・シェイプのサポートを提供がされるようになります。 これらのシェイプにより、クラウドの運用者とDevOpsエンジニアは、仮想マシンのCPUとメモリ・リソースをカスタマイズできます(ネットワーク帯域幅はOracleによって自動的にスケールアップ、またはスケールダウンされます)。

柔軟なシェイプの選択肢により、ワークロードに一致するコンピューティング・インスタンスを構築できるため、パフォーマンスが向上し、コストが削減されます。 Container Engine for Kubernetesに関する過去一年のアップデートは次のとおりです。

最近発表されたように、Container Engine for Kubernetesは、BYOL(所有ライセンスの持ち込み)を使用し、サブスクリプション型課金モデルを望むOracle WebLogic Serverのお客様向けの選択肢となりました。 WebLogic Server for KubernetesはOracle Cloud Marketplaceで利用可能であり、Oracleのユニバーサル・クレジットモデル(UCM)を使用して、JavaEEアプリケーションを迅速に構築できます。 詳細については、WebLogic Serverのサブスクリプション型課金に関する発表を参照してください。

図6:MarketplaceのWebLogic Server、およびKubernetes上のWebLogic Serverのアーキテクチャ

お客様からのフィードバックに基づいて、Container Engine for Kubernetesは、次の新機能をまもなく提供します。

  • クラスタのノード・オートスケーリング。これにより、ワークロードのリアルタイムの要求に基づいて、Kubernetesクラスタ内のノードの数を自動的にスケーリングできます。
  • worker nodeでのGPUシェイプのサポート。これにより、MLおよびデータ処理のワークロードを高速化できます。
  • クラスタの自動アップグレード。ユーザーの設定に基づいてKubernetesバージョンのアップグレードを自動的に実行することで、クラスタ管理を簡素化し、運用上の負担を軽減します。
  • worker nodeの自動修復。定期的なチェックを実行し、必要に応じて修復プロセスを開始することで、Kubernetesクラスタ内のworker nodeが正常な状態にあることを確認・維持します。

また、Container Engine for Kubernetesは、2021年にセキュリティに関する次の機能を提供します。

  • Kubernetesのプライベートクラスタ:クラスタのAPIサーバーのエンドポイントとworker nodeがプライベートIPアドレスのみを持ち、インターネットから分離され、Oracle内部ネットワーク・トラフィックのみへのアクセスを制御する構成が取れます。
  • KubernetesのBinary authorizationのサポート:コンプライアンスに準拠して信頼できるコンテナイメージのみが、きめ細かなポリシー・ドリブンの制御で、Container Engine for Kubernetesにデプロイされます。
  • ストレージ・ボリュームのユーザー管理の暗号化キー:workder nodeに接続されたブートボリュームとブロックボリュームは、Oracle Cloud Infrastructure Vaultサービスを使用して暗号化できます。暗号化キーは、サービス内で直接生成することも、Bring Your Own(独自の)モデルを使用して、外部からインポートすることもできます。

Oracle Functions

オープンソースのFn ProjectをベースとするサーバーレスのサービスであるOracle Functionsについて、最近、より多くのユースケースをサポートするための、いくつかの重要な拡張機能を発表しました。

  • より長いワークロードを実行できるようにするために、最大5分の実行時間のサポート
  • Loggingサービスとの統合
  • ログデータの分析、強化、および他のシステムへのエクスポートをサポートするService Connector Hubを備えたログ・トリガー機能

また、テナント内で実行できるfunctionの数を、ユニバーサル・クレジットモデル(UCM)のお客様向けに20 functionから500 functionに、従量課金制、トライアル、プロモーションのお客様向けに50 functionに増やしました。 より大きなニーズがある場合、サービス制限の引き上げリクエストを送信できます。

図7:Oracle Functions

 

Application Performance Monitoring (APM)の分散トレース機能は、マイクロサービスベースのアプリケーションにすぐに使用できる機能を提供し、アプリケーションの可用性とパフォーマンスの全体像を把握します。 APMは現在、Limited Availability(制限付き提供)であり、早期アクセスのリクエストを送信できます。

さらに、Kubernetesのworkder nodeのメトリックとログは、MonitoringサービスとLoggingサービスを介して参照できます。 Grafanaプラグインを使用して、KubernetesのメトリックとログをGrafanaに連携することもできます。

Oracle Cloud Nativeサービス

Oracle Cloud Nativeサービスは、セキュリティ、フェデレーション、可観測性、ビルドの自動化の全体においてパートナーの数を拡大し、Kubernetes、Docker、その他のCloud Native分野のテクノロジーを使用する際に、エコシステムの既存のツールを引き続き使用できるようにしました。

図8:Oracle CloudNativeサービスのパートナー

まとめ

Oracle Cloud Infrastructureは、ベンダーに依存せず、エコシステムと相互運用可能なオープン標準ベースのアプローチを採用しています。 Oracle Cloud Infrastructureのサービスは、FluentdCloudEventsOpenTracingOpenMetricsCNCF認定のKubernetesDocker APITerraformApache Kafkaなどのさまざまなオープンソース標準やオープンなフレームワークと互換性があります。 相互運用性を高めるために、OracleはGrafana(メトリックとログ用)、PagerDutyとSlack(アラート用)、Palo Alto Networks、Aqua Security、GitLab、Rancher、Linkerd、RackWareなどのエコシステム・ベンダーと提携しています。

私はKubeConNorth Americaで、機械学習、クラウドネイティブ、Kubernetes、サーバーレスのトピックについて共同でプレゼンテーションを行っています。 セッションに参加して、KubeConのバーチャル・ブースでお話しましょう。 詳細については、Oracle Observability and Management、およびOracle Cloud Nativeにアクセスしてください。

Oracle Cloudを無料で試すこともできます。詳細については、お問い合わせください。

 

 

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