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Autonomous Data Guard : 数クリックでクラウド上でのデータ保護構成を実現

Eriko Minamino
Solution Engineer

*本記事は、Autonomous Data Guard: Disaster Recovery Protection with a Couple Clicks in the Cloud を抄訳したものです。

先日、待望のAutonomous Database - Shared Infrastructure でのOracle Data Guardを利用したスタンバイ作成機能がリリースされました。(2020/07/14)

Autonomous Data Guardについて

これまでのOracle Autonomus Databaseを次のレベルに引き上げるために、どのような改善をするか。その答えの一つは、Autonomous Databaseに求められている機能の一つ高い可用性構成にあると思います。これを念頭に、先日Larry EllisonからAutonomous Data Guard機能が発表されました。

Autonomous Data Guardは、ボタンをクリック、またはREST APIコールで有効にするだけで、複数のアベイラビリティ・ドメイン(AD)もしくはAD内で完全に管理された高可用性構成を提供します。データ損失がゼロであることが検証・確認された後に災害が発生した場合、Autonomous Data Guardは数回クリックするだけでスタンバイに切り替えることができます。データ損失が発生する可能性がある場合でも、お客様で切り替えるかどうかを選択することができます。

一言で言えば、Oracle Autonomous Databaseは、Oracle DatabaseのMultitenantアーキテクチャとOracle Data Guardの機能を組み合わせて利用することで、自動化された高い可用性と回復力を可能な限り提供します。

Autonomous Data GuardはいつAutonomous Databaseで利用できるのか。それは、サービスの種類によります。すでに、Autonomous Database Shared Infrastructure(ADB-S)では利用可能ですが、インフラ専有型のAutonomous Database Dedicated(ADB-D)でのサポートは今後対応予定です。

Autonomous Data Guardの有効化

では、Autonomous Database Shared Infrastructureの環境でどのように有効化するのか。新しいAutonomous Databaseのインスタンスを作成する場合でも、既存のインスタンスに対しても、以下のようにAutonomous Databaseの詳細ページに移動して、Autonomous Data Guardオプションの『有効化』をクリックするだけです。

表示されるメッセージから、Autonomous Data Guardを有効にするとスタンバイ・データベース・インスタンスが作成され、スタンバイ分の追加のサービス料金が発生することがわかりました。では、『Autonomous Data Guardの有効化』をクリックしてDR環境をプロビジョニングするための冒険を続けます。

数分でインスタンスのステータスが使用可能となり、Autonomous Data Guardの"ピアの状態"が"使用可能"となりました。

これでAutonomous Data Guardの有効化=スタンバイ構成は完了です。

Autonomous Data Guardの手動切り替え

では、スタンバイ・データベースへの手動切り替えを実行してみましょう。『スイッチオーバー』をクリックすると、スタンバイ・データベースに手動で切り替えることを確認するダイアログが表示されます。

データベース名を入力し、『スタンバイへの手動スイッチオーバーの確認』をクリックすると切り替えが始まり、 ピアの状態が"ロール変更進行中"に変なります。

完了すると、"ピアの状態"が再び"使用可能"になりました。今回実施したのはスイッチオーバー=データ損失がない状態での切り替えとなるため、切り替え直後もAutonomous Data Guardの構成は有効化で、データ保護がされた状態のまま利用を続けられます。

なお、今回はスイッチオーバーを実行しましたが、有事の際の切り替え(自動も手動も)のような、データ保護が保証されない状態での切り替え=フェイルオーバーの際にも、フェイルオーバー完了後に裏で自動的に新規スタンバイが作成されます。そのため、いずれのケースでも切り替え後にユーザー側で、Autonomous Data Guardの構成を再有効化する必要はありません。

利用にあたり、注意点は下記となります。

  • スタンバイ側も課金対象
  • 複数アベイラビリティ・ドメイン(AD)があるリージョンではAD間、シングルAD(東京や大阪など)の場合はExadataの筐体間で構成
  • 通常時、スタンバイ・データベースへのアクセスは不可
  • Always Free Autonomous Databaseや、18cのインスタンスでは利用不可
  • コンソールでのリソースの使用率の表示はプライマリ側の情報のみ

 

参考ドキュメント

 

Autonomous Databaseサービス・アップデート

 

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