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Gen 2 Exadata Cloud@Customer新機能 : 複数VM

Eriko Minamino
Solution Engineer

*本記事は、Gen 2 Exadata Cloud@Customer New Features: Multiple VMs per Exadata System を抄訳したものです。

 

先日、Gen 2 Exadata Cloud@CustomerでのExadataシステム上の複数VMクラスタ(複数VM)の機能がリリースされました。(記事投稿時は一部リージョンで利用可能でしたが、2020/06/23より全リージョンで利用可能になりました!)

複数VMの機能により、Exadata Cloud@Customer上の1つのコンピュートノード上で複数のVMを作成することができ、より良い分離と統合が可能になります。

これまでに導入されたGen 2 ExaC@Cのシステムは全て、ExaC@Cごとに1つのVMクラスタがデプロイされる形で利用可能でした。そのため、システム内で利用可能なメモリ、ローカルディスク領域、およびExadataストレージのすべてを、1つのVMクラスタで利用する形でした。その上で、お客様はその1つのVMクラスタに割り当てるOCPUの数を決定します。例えば、Quarter ラックの場合、VMクラスタ内で2ノードRACクラスタとして各ノードに1つのゲストVMが配置され、そのノードのローカルディスク領域とメモリをすべて占有します。VMクラスタ作成プロセス中に有効になった総OCPUは、2つのノード間で均等に分割され、このVMクラスタは、DATA、RECO、およびSPARSE(選択された場合)ディスクグループに分散された利用可能なExadataストレージのすべてを消費する形で割り当てられます。

今回複数VMクラスタの機能がリリースされたことにより、既存や新規のお客様がどのように利用できるのかをご紹介いたします。

 

既存の単一VMクラスタのスケール・ダウン(既存のお客様が複数VM機能を利用する前の作業) : 

最初のVMクラスタではローカル ディスク、メモリ、および Exadata ストレージがすべて割り当てられています。そのため、単一のVM クラスタを導入したすべてのお客様が複数の VM クラスタを作成するために最初に行う必要がある作業は、追加の VM クラスタを作成する前にリソースを解放して、既存のVMクラスタを縮小することです。Oracle Cloud Infrastructureのコンソール上から、「Scale VM Cluster」メニューを選択し、下記のようにVMクラスタのOCPU、メモリ、ローカルディスク、およびExadataストレージをスケールダウンして、既存のVMクラスタを縮小することができます。

最初のVMクラスタが縮小されリソースが解放されると、お客様はそのリソースを利用して追加のVMクラスタを作成したり、既存のVMクラスタを縮小・拡張させたりすることができます。

上記の画面のように、OCPU数、メモリ、ローカル・ファイル・システム、Exadataストレージの4つのリソースすべてに新しい値を指定できます。「Save Changes」ボタンをクリックすると、各リソースに1つずつ、4つの作業リクエストを持つメインの作業リクエストが作成され、作業リクエストのページから監視することができます。 OCPUとExadataストレージの変更はオンラインで行われ、メモリとローカルファイルシステムの変更はローリングで1ノードずつ行われます。

 

新規のVMクラスタの作成 (既存・新規のお客様で共通作業) : 

複数VMの機能が利用可能な状態になっている場合(2020/06/19時点では一部のリージョンでのみ利用可能。後述する今後の展開プランの項を参照)は、下の画面に示すように複数のVMクラスタを作成することができます。利用する前には、ExaC@Cラックごとに展開するVMクラスタのサイズや数を決定するために、統合やExadataシステムの展開戦略を含めて慎重に計画を立てる必要があります。複数VM構成を導入後にも、VM クラスタのサイズを調整したり、クラスタを追加・削除することができますが、メモリやローカルディスク容量を変更する場合は、ローリングでの変更が必要となり、ワークロードに影響を与える可能性があります。

複数VMの機能を利用する際の、割り当てるリソース等の要件は下記の通りです。

  • 最小OCPU数は、VMごとに2 (例えば、Quarterラックの場合は2 OCPU x2 ノード = VMクラスタで4 OCPUが最小)
  • 最小Exadataストレージサイズは、VMごとに1TB
  • 最小メモリサイズは、VMごとに30GB
  • 最小ローカル・ディスク領域サイズは、VMごとに最小60GB
  • 作成可能なVMクラスタ数は、ExaC@C X8は 5個、ExaC@C X7は6個 (ローカル・ディスク領域サイズによる制限)

複数VM機能のリリースに伴う追加の変更点として、新しいVMクラスタまたはデータベースの作成に使用されるデフォルトのリリースアップデート(RU)の変更があります。デフォルトのRUは現在2019年4月ですが、2020年1月に変更されます。これは、複数VM機能が利用可能な対象リージョンのシステム上では、新しいVMクラスタまたはデータベースを作成する際に、2020年1月のRUで作成されることを意味しています。

複数VMは、Gen 2 ExaC@Cのお客様が強く求めていた機能を提供します。この機能により、お客様はワークロードの分離とともにデータベースの統合を可能にし、重要なアプリケーションのワークロードが、同じシステムに展開されている他のアプリケーションの予期せぬ需要の急増による影響を受けないようにすることができます。

 

参考ドキュメント

 

Gen 2 Exadata Cloud@Customerとは

 

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