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Oracle Cloud Infrastructure: コンピュートおよびHigh-Performance Computing ロードマップ・アップデート

Gyota Kondo
Senior Manager

*この記事は、"Oracle Cloud Infrastructure: Hardware & Compute Roadmap Update"の抄訳になります。

 

今日は、オラクルのコンピュート・インフラストラクチャに関するいくつかの重要なニュースを共有したいと思います。お客様およびマーケットから、パブリック・クラウドでのHigh Performance Computingについての要件と経験について意見を聞き、依然として多くのトレードオフ、問題、そしてギャップがあることが分かりました。 そのため、今回、コンピュート・サービスの現在の機能とロードマップの両方について更新しました。 この発表は、オンプレミスのシステムと比較して期待されるパフォーマンス、そして従量課金、柔軟性、クラウドのスケーラビリティを業界をリードする価格で提供し、HPCソリューションを含むインフラストラクチャの顧客の高い期待に応えるためのものです。

 

High-Performance Computing (HPC)の今後におけるインテルとの投資の拡大

HPCにおけるOracle Cloud Infrastrucgture(OCI)の既存ポートフォリオはクラス最高のものです。この領域で十分な機能を提供できていない他のクラウド・プロバイダーのサービスとは異なり、オンプレミスのHPCクラスターに匹敵するものとなっています。 昨年、私たちはこの領域のお客様が、ピーク・キャパシティへの対応による過剰なリソースの問題など無く、オンプレミスとクラウドどの両方のメリットを得られるように投資し、お客様からの反応も得られています。またAltair Engineeringは、本日、Altair Engineeringの内部での使用および顧客向けのSaaS製品の推奨プロバーダーとしてOracle Cloud Infrastructureの採用を発表しました。これらの発表は、素晴らしい例です。 

AltairのCTOであるSam Mahalingamは、次のように述べています。
"私たちの目標は、お客様が複雑な問題をこれまでになく迅速、簡単、かつスマートに解決できるよう支援することです。最高のコスト・パフォーマンスを提供し、革新的で持続可能な製品をお客様が簡単に設計できるように、Oracle Cloud Infrastructure上で標準化しました。"

HPCプラットフォームのロードマップにおいて、私たちはインテルと緊密に協力しています。そして、来年初めにインテルの「Ice Lake」プロセッサーをベースにした次世代のHPCコンピュート・インスタンスの提供を発表できることを嬉しく思います。 衝突シミュレーション、CFD、EDAワークロードなどのワークロードは、今のX7世代のHPCインスタンスと比較して、30%以上高いパフォーマンスを提供することが期待されています。 さらに、ベアメタルとして展開し、ローカル・チェックポイント用にNVMeストレージを備え、適切な比率のコアとメモリ、そしてRDMA対応のクラスタ・ネットワーク上にこのインスタンスのクラスタを構築できます。 最後に、この計算を行うために、大規模な分散ストレージ・クラスタを構築して高性能ファイル・システムを使用できます。そのために、私たちは拡張性の高いファイル・システムを構築しました。 最新のIO500において、Oracleは世界最速のクラウド・ベースのBeeGFSクラスタであることを示しています。



つまり、OCIは今もそして今後も最高のクラウドHPCプラットフォームになります。

 

NVIDIA A100の一般利用を開始 

HPCへの投資の継続により、NVIDIA GPUに関して、現在パブリック・クラウドで最高クラスのものを提供しています。 実際、OCIの現在のNVIDIA GPUインフラストラクチャは、ディープ・ラーニングのトレーニングや、ハードウェア・アクセラレーションによる可視化などで、ワークロードの絶対的なパフォーマンスを必要とする顧客向けに、NVIDIA DGXワークステーションなどのオンプレミスシステムに匹敵する、優れた代替品となっています。

私たちは今年初めに、OracleがNVIDIAとOCIの次世代GPUインスタンスで協力していることを発表しました。 本日、米国、EMEA、JAPACリージョンで9月30日から、GPUあたり1時間3.05ドルという、業界において低いオンデマンド価格でこれらのインスタンスの一般利用が開始されました。 このベアメタル・インスタンスは当社のクラスタ・ネットワーク・アーキテクチャを使用でき、お客様は大規模なAIトレーニングまたはHPCワークロードにおいて、単一のクラスタで最大512 GPUまでスケールできます。



これらのインスタンスは、すべてNVLINKで完全に相互接続された8つのA100 GPUを搭載し、1ベアメタルのノードあたり最大1.6Tb / sの帯域幅を提供します。 さらに、これらのインスタンスは、25TBを超えるローカルNVMeストレージと2TBのRAMを提供し、大規模なグラフィックスのワークロードや高速なデータベースに対応します。 最後に、RDMAを介したGPUDirectなど、他のクラウド・プロバイダーでははまだ利用できない最先端の機能も使用できます。 さらに、NVIDIA GPU Cloud(NGC)のサポートとともに、既存のすべてのツール・セット、事前構成されたデータ・サイエンスVMなどのMarketplaceイメージを使用できます。 私たちは、DeepZenIdenTV、Altairなどのお客様と、過去数ヶ月にわたってプレビューを行ってきました。

Deep Zen Limitedの共同創設者兼CTOのKezen Sozugecer氏は、次のように述べています。
"AIによる人間の声の複製は処理能力に大きく依存します。OracleCloud Infrastructureの新しいNVIDIA A100 GPUは、37%のパフォーマンス即時向上を実現し、ビジネスの拡大を可能にしました。” 

IDenTVの共同創設者兼COOのAmro Shihadah氏は、次のように述べています。
"作成されるストリーミング・ビデオデータの量は飛躍的に増加しています。 リアルタイムの分析と洞察を提供するには、最高レベルのグラフィックス処理ユニットが必要です。 Oracle Cloud Infrastructureは、新しいNVIDIA A100 GPUでそれを実現し、35%のパフォーマンスの即時の向上を期待しています。"

明確なことが1つあります。これは、オンプレミスのお客様が待ち望んでいたクラウド・ベースのGPUインスタンスです。 詳しくはこちらをご覧ください
 

Rescaleとのパートナーシップ

また、今日の主要なHPCプロバイダーの1つであるRescaleとのパートナーシップを発表しました。 Oracle Cloud InfrastructureでのRescaleの可用性により、顧客は1日以内にジョブをオンボードして実行することがさらに簡単になります。 Rescaleでは、すでに450以上のアプリケーションがOracleのHPCインスタンス上にプリインストールされているため非常に容易に使用でき、独自のライセンスの持ち込みも可能です。

RescaleのCOOであるTerry Danzer氏は、次のように述べています。
"Rescaleは、数分で導入できるHPCプラットフォームを提供することで、クラウドでのハイパフォーマンス・コンピューティングの複雑さを取り除きます。業界初のベアメタルHPCシェイプ と低レイテンシのRDMAネットワークを備えたOracle Cloud Infrastructureは、High Performance Computingに理想的なプラットフォームを提供します。"

 

Oracleの最初のARM提供におけるAmpereとのパートナリング

ARMベースのコンピュート・インスタンスは、開発者がハードウェア・イノベーションを多様化し、活用するための優れた代替手段を提供します。 この目標を達成するために、Ampereと提携してARM製品をOCIに提供しました。 これらのARMベースのインスタンスは、コア単位で他のどのx86コンピューティング・インスタンスと比較しても、桁違いのコスト削減で開発者に最高のコストパフォーマンスを提供します。



来年の初めには、Oracle LinuxやUbuntuを含むさまざまなLinuxディストリビューションで、Turbo周波数で3.3 GHzを備えた最大160コアのベアメタルまたは仮想マシンを起動する機能をお客様に提供する予定です。 これらのインスタンスは、ワークロードの特性と要件に基づいてコアまたはメモリを選択できる、フレキシブル・コンピュート・ファミリでもあります。 また、純粋なコンピュート・インスタンスとして以外にも、これらのインスタンスはAlways Free Tierで使用できるため、開発やテストで使用することも行可能です。 この機能の詳細については、今年後半にご確認ください。

 

次世代のフレキシブルでエラスティックなコンピューティング

私たちは最近、第1世代のフレキシブル・インフラストラクチャであるE3インスタンスを発表しました。これにより、顧客は固定サイズでの設定による無駄なリソースとコストを生ずる必要なく、ワークロードとアプリケーションのニーズに合わせて任意のCPUコア数とメモリ・サイズを使用してインスタンスを作成できます。 AMDのRome世代のCPUに基づいて構築されたこのサービスでは、任意のシェイプ を作成できます。たとえば2つのコアで12GBのRAMが必要な場合、ワークロードに一致する任意の正確なシェイプ を作成することが可能になりました。また、提供しているコンピュート・インスタンスの中で最も安価なため、汎用ワークロードにおいても最適です。応答性およびパフォーマンスが高く、費用対効果の高いコンピュート・サービスという目標にさらに近づくため、私たちは来年の初めに、AMDの次世代のCPUインスタンスを使用し、より高い性能を同じ経済性で可能にするE4インスタンスを提供します。これは汎用ワークロードやカスタム・アプリケーションに最適なサービスです。

 

 

初めてみましょう!

インテルのCEOであるBob SwanやNVIDIA創設者兼CEOのJensen Huang、AmpereのCEOであるRenee Leeが登壇するClayの基調講演をまだ見ていない方は、視聴することをおすすめしたいと思います。Oracle Cloud Infrastructureが、顧客やパートナーに今日利用可能な最高のインフラストラクチャをいかに提供し、変革に貢献したのかについて、ぜひ顧客およびパートナーから聞いてください。

Always Free Tierにサインアップして、最新のサービスを今すぐ始めてみて下さい。そして将来提供されるサービスのプレビューについては、直接問い合わせ下さい。

 

 

Oracle Cloud Infrastructureは、オンプレミスからの大規模ワークロード移行に完全対応する次世代インフラ基盤です。高性能と高セキュリティを備えたインフラ基盤で、仮想マシン、ベアメタルマシン、オブジェクトストレージ、Database Cloud Service、Exadata Cloud Service等の各種サービスを提供します。

 

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