秋葉原襲撃事件について

最初にこのニュースを見たとき、目を疑いました。7名の方が亡くなり(最初に知ったときには5名の方が既に亡くなられており)、10名の方が重軽傷、とのことで大変痛ましい事件でした。亡くなられた方のご冥福と、ご家族ご関係者の方々へのお悔やみを申し上げます。また、負傷された方々の一日も早い回復を祈っております。
さて、今回の事件のことについて、知れば知るほどぞっとする思いがしました。このところ、通り魔による殺傷事件は数々報道されていますが、その中でも今回の事件では別段、明確な殺害意思とそれにかなう十分な武器を犯人が持っていたことが印象的でした。明確な殺害意思を持って、無差別に、車で突っ込んでこられれば、歩行者すべてが逃げ切ることは不可能ですし、混雑した路上でならなおさらです。ナイフにしても、殺傷性の高いナイフとのことで、ナイフを入念に、遠方まで買いに及んでいることを考えれば、使い方に関しても十分知識を得た上での行動だったのでしょう。個人的には、車やナイフのように、直接的な凶器となったものよりも、明確な無差別の殺害意思があったかどうかが十分考慮すべき点だろうと思っています。
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映画や、ドラマ、小説などではよく「お前を守ってやる」なんていう感じの、男性のプロポーズの言葉がありますが、(すこし夢がなくなりますが)それはいかにして実現可能なのか、を、時間のあいたときに考えるのが一つの暇つぶしになっています。今回のような事件が起こるたび、どうやれば、自分ないし、近くにいる人を守ることができるかを考えてみています。とはいえ、護身術のプロでもなければ、医師でもないので、その考えはどう見積もっても、実用十分とは言えませんが、それでも考えておくかどうかの違いで、事件の現場に居合わせた際に何かができるか、できないかの違いが生まれるような気がしています。
まず、事件発生の予見についてです。地下鉄サリン事件や911テロ、炭疽菌事件、今回のような通り魔事件、最近の無差別殺人事件どれをとっても素人によって予見することはほぼ不可能です。冷戦時代のように、西側諸国vs.東側諸国、と対立が明確だった頃であれば、素人であってもそこそこ予想、あるいは警戒することは可能だったかもしれません。一方、近年は「普通の人が」事件を起こす、あるいは「テロ組織」のように姿が見えにくい組織によって犯罪が主導されていることをから、素人によって、いつ、どこで、どのような事件が発生するかを予測することはほぼ不可能です。
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そうすると、社会的反響を大きくすることで組織や国等に働きかけ事件を未然に防ぐ政策をあおぐことと、事件に出くわした際に被害を最小限に抑えること、の2パターンしか私たち素人にできることはありません。この2手のうち前者は個人的には、むやみやたらにやるのは危険だと感じているのと、反響を大きくするためのメディアがより感情的になる局面が多いのならやらないほうがいいかもしれないと思う、など、いろいろ考えを整理しきれていないのでひとまず置いておいて、後者の被害を最小限に抑えること、について考えてみます。
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被害を最小限にするためには、素人ながら考える限り手段は3つあります。(1) 被害に遭いづらいように存在感を消すこと、(2) 常に警戒し犯行の影響が及ばないように逃げること、(3) 受けてしまった攻撃に対して有効な回復手段をとること。無差別殺人の場合、(1)はあまり有意ではなく、今回の事件では効果がなさそうです。(2) については、今回刃渡り13cm程度のナイフだったとのことなので、十分距離を置けば危害を加えられる可能性はかなり低下します。問題は、そのナイフを持っている、ということにどうやって気づくことができるかです。ナイフを所持していることを気づくまでの時間が回避の可能性を大きく左右します。最初にトラックで轢かれた方を救護されていた警察官の方で、背後からナイフで襲われた、というような状況の場合、その方一人で十分に回避することはほぼ不可能です。どういう事件なのか、を、現場で即座に把握することはおそらくベテランの警官の方でも簡単なことではないと思います。また、雑踏の中で通り魔が出たことを混乱なく正確に、早く伝えることについても大きな壁が存在します。早さを競って焦れば、混乱を招きますし、正確性を重視するあまり情報が手遅れになっては意味がありません。
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最初、ナイフ、との情報だけだったときに思いついたのが、そこらへんにある放置自転車を盾にして犯人に攻勢を仕掛ける方法です。ずいぶんけがをするかもしれませんが、致命傷を食らう可能性は少し低いと思います。ところが、犯人が用意していたナイフが殺傷能力の高いナイフだったことを考慮してもう一度考えれば、このアイデアは十分ではないことに気がつきます。切ることではなく、刺すことに特化したナイフだそうですから、盾とした自転車もろとも、体重やスピードで押し切られればかなりアブなさそうです。そうすると、自分の身長より長い射程範囲を持った抑制のための道具、たとえばさすまたのようなものがいいかもしれません。さて、これをパニックに陥った現場で判断できるかどうか・・・・。
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最後の難関は(3) 受けてしまった攻撃に対して有効な回復手段をとる、です。医師ではありませんからたいしたことはできません。どうがんばっても民間の応急処置以上望むことは難しいでしょう。幸いにも、個人的には応急手当の講習を少し前に受けているので、ほんの少しぐらいは役に立てるかもしれないという自信がありました。その一方、今回、「秋葉原通り魔:B型肝炎感染の疑い 介護者に検査呼び掛け」のような報道のある通り、感染症による二次災害の問題があります。もちろん、このような感染症に対応するためにビニール手袋や、人工呼吸のためのバリアがない場合、手出しするのは高いリクスが伴う、ということを応急手当の講習でも学んでいます。とはいえ、普段の買い物に出かける際にそのような器具を持ち歩くこともありません。なんと無力なことでしょうか・・・。そこに、倒れている人がいて、何もできないのです。ひたすらプロのレスキューや医師の方を待つしかないのです。再発防止を議論するのも大事だと思いますが、この、現場に居合わせても助けられそうにない、という憤りを少しでも解消できる方向で議論が進んでほしい気持ちでいっぱいです。
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