RDBMSとインメモリ、Key-Value型

最近、一緒にお仕事をするパートナー様から、「RDBMSは古い」ですとか「他のものに取って変わられちゃうのでは?」というお声を頂くことが多いです。

あるパッケージのインメモリDB対応(?)だったり、雲の向こうのKey-Value型DBだったり
新しい、先進的な製品は私も胸躍りますし、オラクル・コーポレーションにも
インメモリDBなら「TimesTen」、Key-Value型なら「Coherence」という実績もある
良い製品がありますので利用場面が増えるといいな、と思います。

当然、そういった新製品にRDBMSベースのパッケージが即時に対応できれば
いいのですが、それは色々な意味で難しかったりもします。

アプリケーションの作りに応じて難易度が変わる、というのが我々の経験です。

証券系のトレーディングやWebショッピングなどは適性(性能要件があると言った方が正確?)
があるので既に何社か実績があります。もしくはBIのキャッシュ目的であれば、用途が限定
され対応も容易かもしれません。
ただし、ERPのような巨大なパッケージ、基幹系と分類されるようなシステムは、
そうは簡単にいきませんし、検討もされていないのが実情です。

アプリケーションから透過的(変更のいらない)か?
→ 大半のケース大幅なコード変更が必要となり、規模の大きなパッケージほど
 対応が難しいです(インメモリな技術は透過的なことが多いですが、Key-Valueは
 変更が必要など)

データの永続化は何で担保するのか?
→ インメモリでアプリケーションから透過的であったとしても、今までの永続化層が無くなること
 により、実は非現実的な構成になったりしないか?(監査、5年保存10年保存をインメモリ?)

読取り一貫性やロック管理が、今まで通りか?
→ このような議論自体がナンセンスで古いものに引きづられていると他社に批判をされる
 ケースもありますが、基本、アプリケーションが無意識に実装されていることが多い以上、
 動作が変わる可能性のある要素を全く無視することはできません。

既にある数TBに及ぶ既存業務データをどう移行するか
→ 停められない業務、移行期間も取れない、それだけのメリットが変換により享受
  できるのか?

運用管理は変わらないのか?
→ バックアップ、監視、ジョブ管理、他(周辺)システムとの連携は?

その他にもインメモリ、Key-Valueにまだないものに「信頼性」「セキュリティ」「圧縮」などが
あります(異論反論はあると思いますが、RDBMSのクオリティで)。
価格も安くなったとはいえ、まだまだ全てのユーザー様が使える状態ではありません。

ハイブリッドで適材適所にという自動車のエンジンのような考え方が現状の現実解では
ないかと思っています。

当然、今後こういった技術にシフトできるよう我々も準備し、取り組んでいくのですが、
データを正確に管理するということは、意識しなければならない多数の要素を
確実にクリアしなければなりません。

全く実績のない新しいDBへ移行することは非常に時間がかかる作業なのです。
利用ユーザー数が多いほど、対応する製品バージョン、コンポーネントが多いほど
大変です。

アーキテクチャ設計が大事です。納得感のある構成が重要です。
そんな中、ミドルウェアとして要求レベルの高いデータベース製品について
記事冒頭のようなご意見を頂くのは悲しいですが、頑張らないと、と励みになります。

もっと、データベースとはなんぞや?を理解いただき、オンプレミスでもクラウド(オンデマンド)
でもシームレスに開発をおこなうには?をガイドできるよう頑張らないといけません。
我々は、お客様・開発者の投資をおさえ、効果を最大にするお手伝いをできるベンダで
なければいけません。

もっともっと、叱咤激励おねがいします。

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