火曜日 6 26, 2012

Oracle Java ME Embedded Client 1.1リリース

6月26日、組み込み機器向けのJava ME実行環境である、Oracle Java ME Embedded Client (OJEC) 1.1がリリースされました。CDC 1.1.2とFoundation Profile (FP) 1.1.2が事前構成されており、ARM, MIPS, x86のLinuxデバイスで動作します。Security Optional Package, RMI, JDBC, XML API, Web Servicesなどのオプションも付属し、メモリサイズの要件に合わせて利用・削除することもできます。

2011年5月に公開された1.0と比べて、このリリースでは、XML APIの追加、数多くのバグ修正、パフォーマンスの向上がなされました。また、ターゲットに新たにx86アーキテクチャが追加され、x86アーキテクチャのJust-in-Time (JIT)コンパイルをサポートします。

ターゲットプラットフォームは下表の通りです(いずれもGUIなし)。アプリケーションの開発にはLinux (x86)とJDK 6が必要です。詳細はドキュメントをご覧下さい。

CPU OS ROM RAM
ARM (v5) Linux 2.6.31以上, glibc 2.10.2以上 5MB以上 8MB以上
ARM (v6, v7) Linux 2.6.35以上, glibc 2.12.1以上 5MB以上 8MB以上
MIPS (MIPS32 74K) Linux 2.6.22以上, glibc 2.8以上 5MB以上 8MB以上
x86 (Pentium III以上) Linux 2.6.35以上, glibc 2.12.1以上 5MB以上  8MB以上

OJEC 1.1は、無償でダウンロードでき、OTN開発者ライセンスにより無償で使用できます。商用利用の際はお問い合わせ窓口よりJava Embeddedチームへご連絡下さい。

水曜日 7 20, 2011

Java SE Embedded v.s. Java ME Embedded

Java SE EmbeddedとJava ME Embedded (OJEC: Oracle Java ME Embedded Client)のベンチマークを比較しました。
過去のエントリーで、Java SE EmbeddedがJava SE 6互換でフットプリントを半分程度に削減したバイナリリリースであり、一方OJECはJava ME CDC1.1ベースに整理したバイナリリリースであるとポストしてきました。求められるRAM/ROMサイズもJava SE Embeddedは32~64MB/37~46MB以上に対して、OJECは8MB/5MB以上で、それぞれが別々のデバイスをターゲットにしている事も明らかです。

実はパフォーマンスの点では、両者には目立って大きな差は出てきません。Java EGBUチームでも、確認すべくBeagleBoard-xMとGuruPlugを使ってEmbedded CaffeinMark 3.0GrinderBenchでベンチマークテストを実施してみました。

スペックは以下の通り

Java SE Embedded 6u25
Oracle Java ME Embedded Client 1.0 

【GuruPlug】
  CPU: ARMv7 Cortex-A8 1GHz
  RAM: 512MB
  OS: Debian GNU/Linux sheevaplug-debian
    2.6.32-00007-g56678ec  

【BeagleBoard-xM】
  CPU: ARMv5 1.2GHz
  RAM: 512MB
  OS: Ubuntu 11.04 GNU/Linux omap 2.6.39-x1



結果は、それぞれ以下の通りになりました
Embedded CaffeinMark(上グラフ)のStringテストでは、String Cache Optimizationの効果により、OJECの方で非常に高いスコアが計測されています。その一方で、Floatテストについては、ARMv7用のSE EmbeddedのみがHard Float対応のため、BeagleBoard-xMの場合では高いスコアが出ています。
全体的な平均スコアを比較するとEmbedded CaffeinMarkでOJECが16~26%程度、GrinderBenchで12~15%程度高いスコアが出ている事が分かります。CDC素晴らしいですね:-)
GrinderBench(下グラフ)では、なぜかSE EmbeddedでもOJECでも、GuruPlugの方がBeagleBoard-xMよりも高いスコアが出ています。テストプログラムはコア数よりもクロック数が支配的な実装なのでしょうか・・・。別の機会に、もう少し踏み込んで考察してみようと思います!今回はこれまで。

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