JavaFX 2.2の新機能

今週、OracleはJavaFXの重要なアップデートであるJavaFX 2.2をリリースしました:
  • 2.2ではついにWindows (32-bitおよび64-bit)、Mac OS X (64-bit)、Linux (32-bitおよび64-bit)のすべてでJavaFXが利用可能になりました。これで大半の開発者はお気に入りの開発環境でJavaFXアプリケーションを作ったりテストしたりすることができます。より詳しくはJavaFX認定システムコンフィギュレーションをご覧ください。
  • JavaFX 2.2のランタイムはOracleのJava SE 7u6実装に含まれるようになりました。2011年12月以降、この2つの製品はある程度統合が進められてきましたが、今回1つに統合されたインストーラが導入され、JDKとJREの両方でJava SEライブラリと一緒にJavaFXライブラリもインストールされます。これにより使い勝手がさらに改善され、アプリケーション開発者にとっては、JavaFXアプリケーションを実行できるコンピュータの数がJava SEとすぐに同程度になることが確信できるでしょう。
  • Java SE 6ユーザのためにJavaFX 2のスタンドアローン実装も依然利用可能ですが、これはWindows版のみになります。またこのスタンドアローン版は、Java SE 6がEnd of Life (EOL)になる2013年2月以後はサポートされません。以前にもご説明したように、EOL以降は商用のJava SEサポートにサインアップしない限りJava SE 6ユーザにはバグフィックスやセキュリティフィックスは提供されません。その場合はただちにJava SE 7への移行を計画してください。
上記の重要な変更点に加え、JavaFX 2.2ではいくつかの新機能も導入されました:
  • JavaFXアプリケーションは自己完結型アプリケーションパッケージとして再配布できるようになりました。このプラットフォーム固有のパッケージには、アプリケーションの全リソースとJavaおよびJavaFXランタイムが含まれます。そしてネイティブインストーラパッケージとして配布されることで、各OSのネイティブアプリケーションと同じインストール/起動体験を提供します。大きなメリットは、既存の古いJava SE実装のデプロイに一切影響を与えることなく、Java SE 7をバンドルしたJavaFX 2.2アプリケーションをデプロイできることです。
  • タッチ操作可能な機器のためのマルチタッチサポート。これは現段階では主にデスクトップクラスのタッチスクリーンやタッチパッド向けですが、将来的にはARMベースのチップ上にJava SE Embeddedが搭載されているさまざまな組み込み機器に洗練されたUIを導入することを可能にします。例えばキオスク端末、テレメトリシステム、ヘルスケア機器、多機能プリンタ、監視システムなどです。これらは、多くのアプリケーション開発者にはまだあまり注目されていないJavaアプリケーションの市場セグメントですが、近年活況を呈しつつあります。
  • JavaFX Canvas APIは、HTML5のCanvas風の操作を提供する2D描画キャンバスです。HTML5に慣れた開発者は間違いなくこのJavaFX Canvas APIを気に入るでしょう。しかし、これはHTML5のCanvas APIの複製ではないことには注意してください。このAPIは、AWTやSVGのような背景を持つ開発者にも歓迎されるでしょう。Ensembleサンプルアプリケーションの"NEW!"セクションでは、"Fireworks"というCanvasのデモを実行することができます。また、こちらのビデオで別のCanvasの使用例の開発の様子を見ることもできます。
  • JavaFX 2.2では、JavaFXのイメージオブジェクトへのピクセルの読み出しや書き込みの機能が導入されました。Ensembleの"NEW!"セクションの中に"Image Operator"というサンプルがあります。
  • ColorPickerPaginationという2つの新しいUIコントロールが追加されました。これらもEnsembleの"NEW!"セクションで試すことができます。また、WebViewコントロールは閲覧履歴を管理することができるようになりました。FXMLの拡張を利用したカスタムコントロールの作り方も文書化しました。
  • HTTPライブストリーミングのサポートはJavaFXのメディアサポートを強化する機能です。ダウンロード可能なプレイリストファイルでの指定とネットワークの状態に応じて、メディアプレーヤが動画/音声を代替ストリームに切り替えることができるようになりました。
  • SwingアプリケーションをJavaFXで実装し直すSwing開発者や、SWTアプリケーションにJavaFXコンテンツを統合するSWT開発者の役に立つ追加情報も用意されています。また、JavaFXアプリケーション開発のベストプラクティスもいくつか文書化しました。
  • 最後に重要な点として、JavaFXの開発者は、アプリケーションのUIを視覚的にレイアウトし、アプリケーションのロジックとUIをきれいに分離するFXMLを生成できる、新しいJavaFX Scene Builder 1.0を活用できるようになりました。このScene BuilderはJavaFXで書かれた本格的なアプリケーションのすばらしい実例でもあります。現在、Windows版とMax OS X版が用意されており、NetBeans 7.2以降とシームレスに連携できます(その他のJava IDEと一緒に使うことも可能です)。
要約すると、JavaFX 2.2は単なるLinuxサポートの追加だけにとどまらない大きなリリースと言えます。JavaFXをJava SEに緊密に統合していくというOracleのビジョンを実現するとともに、クロスプラットフォームサポートへの取り組みと、計画通りの進捗を証明するものなのです。
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