Java ME Embedded 8を使ったM2Mアプリケーション開発 (1/3)

Java ME Embedded 8を使ったM2Mアプリケーションの開発手順をご紹介したいと思います。今回は、NetBeansを使い、エミュレータ上で簡単なサンプルアプリを動作するところまで行いたいと思います。

また、Java ME Embedded 8は、センサーデバイスや通信モジュール等の小型デバイスをターゲットとしたJavaの実行環境で、従来のもの(Java ME Embedded 3.x)と比較すると以下の特徴を備えており、開発効率がさらに上がっています。

  • 言語仕様がJava SE Embedded 8と同期しており、APIもSE 8のサブセット版を実装していることから、SEとのソースコードの共有化が可能
  • New IO, コレクションフレームワーク等、SEで利用されている便利なAPIを追加
  • モバイル通信系のAPIの拡張。また従来通りGPIO, I2C等の低レベルH/WアクセスAPIも実装

注1) 現時点(2013年12月)ではOracle Java ME Embedded 8の正式リリースは2014年3月を予定しているため、今回はEarly Access版を使います。正式リリース前なので動作が不安定な場合があること、将来的に仕様変更が生じる可能性があることをご了承ください。
注2) Oracle Java ME Embedded 8 Early Access版は、開発を目的としてご提供させていただいております。 従ってセキュリティが十分に確保されていない環境でのご使用は避けてください。詳細はこちらのセキュリティガイドラインを参照ください。

開発用PCへのJava SE 7のインストール

開発用PCはWindows 7を想定しています。またJava SE 7はUpdate 25以上をインストールし、環境変数PATHを設定ください。以下は参考の設定例です。
    C:\>set JDK_DIR=C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_25
    C:\>set PATH=%PATH%;%JDK_DIR%\bin

Java ME SDK 8のインストール(注:Early Access版となります)

下記のリンクからSDKをダウンロードします。ダウンロードした.exeファイルをダブルクリックし、インストールを行います。インストール先は任意の場所を選んでください。

http://www.oracle.com/technetwork/java/javame/javamobile/download/sdk/java-embedded-me-sdk-8ea-download-2015112.html

Java ME Embedded 8対応のNetBeansのインストール(注:Early Access版となります)

NetBeansのダウンロードリンクはこちらです。 ダウンロードした圧縮ファイルを解凍し任意の場所へコピーしてください。なおWindows 7 64bit環境のPCの場合、binフォルダの下の、netbeans64.exeをダブルクリックすると起動します。

http://deadlock.netbeans.org/job/javame8/lastSuccessfulBuild/artifact/nbbuild/NetBeans-dev-javame8-5-on-20130925-full.zip

Java ME SDK Plugin for NetBeansのインストール(注:Early Access版となります)

1. NetBeans向けのPluginを下記のリンクからダウンロードし、任意の場所で解凍します。

http://www.oracle.com/technetwork/java/javame/javamobile/download/sdk/java-embedded-me-sdk-8ea-download-2015112.html

2. NetBeansを起動し、Tools -> Pluginsメニューを開きます。

3. 古いバージョンのPluginがインストールされている場合はアンインストールを行います。以下はアンインストール手順となります。 

  • InstalledタブのShow detailsにチェックを入れ、インストール済みPluginの一覧を表示します。
  • Java ME SDK ToolsJava ME SDK Demosがあれば、チェックを入れ (下図)、Uninstallボタンをクリックします。Uninstall後はNetBeansを再起動してください。

Description of Figure 2-1 follows

4. NetBeans再起動後、Tools -> Pluginsメニューを開き、Downloadedタブを開きます。

Description of Figure 2-2 follows

5.  Add Plugingsボタンを選択し、1でダウンロードしたPluginを解凍したフォルダを参照します。.nbmファイルをすべて選択し(下図)、Openボタンを押します。

Description of Figure 2-3 follows

6. Downloadedタブを開き、ダウンロードしたPluginをすべて選択した後、Installボタンを押します。

Description of Figure 2-4 follows

7. Pluginのインストールが開始されます。License termsをAcceptし、インストールを完了させてください。インストール完了後は、NetBeansを再起動します。

8. 再びTools -> Pluginsメニューを開き、Installedタブを開きます。Java ME SDK ToolsJava ME SDK Demosがインストールされており、Activeとなっていることを確認したください。(下図)

Description of Figure 2-6 follows

 9. インストールが完了すれば、Java ME Embedded SDKがNetBeansから利用可能となります。

Java ME Embedded 8の開発用プラットフォームのインストール

1. NetBeansを起動し、File -> New Projectを選択します。

2. CategoriesからJava MEを選び、ProjectsからJava ME 8 Embedded Applicationを選択し、Nextボタンを押します。(下図)

Description of Figure 2-7 follows

3. New Embedded Application画面が開きますので、Install SDK/Platform/Emulator...ボタンを押してください。

Description of Figure 2-8 follows

4. Java Platform Managerが開きますので、Add Platformボタンから、開発用プラットフォームをインストールします。

Description of Figure 2-9 follows

 5. Java ME CLDC Platform Emulatorを選択し、Nextボタンを押します。

Description of Figure 2-10 follows

 6. Java ME SDK 8をインストールした場所へ行き、Java_ME_platform_SDK_8.0_EAフォルダを選択し、Openボタンを押します。

Description of Figure 2-11 follows

 7. 問題なくインストールできたら、Nextボタンを押して、次に進んでください。

Description of Figure 2-12 follows

8.  Oracle Java(TM) Platform Micro Edition SDK 8.0 EAが認識されていることを確認し、Finishボタンを押すと、インストールは完了です。

※ プラットフォームのインストールは、Tools -> Java Platformsから、後でインストールすることも可能です。

サンプルアプリのコンパイル

上記に引き続いて、 新規プロジェクトを作成しサンプルアプリを作ります。

1.  File -> New Projectを選ぶと、新規プロジェクトの作成ダイアログが表示されます。CategoriesからSample -> Java ME SDK 8.0を選択し、Network Demo (MEEP-8.0)を選んだ後、Nextボタンを押してください。

2. プロジェクト名とLocationはデフォルトのままで、Nextボタンを押してください。

3. 次の画面では各項目が以下のように設定されていることを確認し、Finishボタンを選択してください。

  • Emulator Platform    ->    Oracle Java(TM) Platform Micro Edition SDK 8.0 EA
  • Device    ->    EmbeddedDevice1
  • Device Configuration    ->    CLDC-1.8
  • Device Profile    ->    MEEP-8.0

4.  NetworkDemoIMPNG1というプロジェクトが新規に作成されるので、プロジェクトを選択し、右クリックメニューから、Clean & Buildを行った後、同じく右クリックメニューから、Runを実行してください。

5.  アプリが正常起動すると、エミュレータが自動起動し、アプリが起動できていることが確認できます。


6. NetBeansのOutput画面では、アプリが標準出力へ出力した以下のメッセージが表示されます。

Waiting for connection on port 5000

上記のように、Java ME Embeddedのアプリケーションはデバイスが無くても、エミュレータにより簡単に開発ができることがご理解いただけたかと思います。さらに詳しい情報はこちらをご参照下さい。


Comments:

Post a Comment:
  • HTML Syntax: NOT allowed
About

日本オラクルのエンベデッドJavaチームから、最新情報をお送りしていきます。

Search

Archives
« 4月 2014
  
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
   
       
Today