近いけれども近過ぎない

まもなく1月16日版ブログの翻訳が出来上がります。今回はMySQL ABの買収の話なので興味のある人も多いでしょう。ひとつ面白い表現があったので紹介します。"arm's length"という表現です。ブログでは2箇所に出てきますが、微妙に異なる意味で使われています。

1) We've historically worked at arm's length to optimize MySQL on Sun's platforms.

2) I've asked our team to negotiate an arms' length commercial transaction, prior to closing,

 "arm's length"は文字通り「腕を伸ばせば届く距離」という意味ですが、これを近いと感じるかは状況によります。会社の同僚ならば「近い」という感じになりますが、恋人ならば「よそよそしい」感じにもなります。上記においては、1)は「近い」に力点があるのに対して、2)では、「近過ぎない」に力点があります。細かな部分ですが、まさにMySQLとSunの関係の変遷を反映しているのが面白いです。

ちなみに、"arm's length transaction"で検索して調べてみたところ、契約書等で使われる専門用語であることが分りました。互いに独立した主体として行う取引とのことです。翻訳では、正確を期すために「アームス・レングス取引」とする方法もありますが、これだと一般には何を言っているのか分らないという問題があります。さて、どうするか。。。

 

投稿されたコメント:

Arm’s length transactionは、会計用語でもあります。これは、取引が公正な価格で行われているかどうかという時に使います。Arm's length transactionであれば、公正な取引が行われていると言う事になります。ですから、友人や恋人との関係はArm's length transactionではなく、仕事上の関係は、Arm's length transactionでなくてはならないと思います。

Posted by 谷尾淳 on 6月月 13日, 2008年 at 01:12 午後 JST #

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岩片 靖

PKCS#11、認証局、SET、SSL、S/MIME、オンライン・バンキング、Liberty、Identrusをはじめとする各種セキュリティ・システムの実装、実証実験に参加、現在はIdentity ManagerおよびAccess Managerを担当しています。これまでの経験をもとにアイデンティティの管理全般にわたる情報を提供します。 Ph.D.(組合せ論専攻)でもあるので、暗号の仕組みや、パズルなど面白い話題も提供できたらと考えています。

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