(Open)Solaris の印刷設定 (その 4)

海の向こうサンフランシスコでは JavaOne 開催で大型発表が相次いでいるようでして、GPLv2 でオープンソース化された OpenJDK、リッチ web アプリ開発フレームワーク JavaFX などが発表されているようです。

こちらも負けじと粛々と Solaris の印刷設定解説第 4 弾です。。というか、2-3 回で終わるはずだったのですが、わかりやすく書こうとするとどうしても長くなりますね。今回はプリンタ種別による分類です。

3. プリンタ種別による分類 (PostScript プリンタか、それ以外か)

Solaris で言うところのプリントサーバーは、PostScript を受け取ってそれを正しく扱ってプリンタデバイスにジョブを投入する必要があります。プリンタデバイス自体が PostScript を受け取って PostScript 言語で記述された内容を印刷できる、いわゆる PostScript プリンタであれば、プリントサーバーはプリントキュー (ジョブの待ち行列) の管理だけしていればよく、印刷される内容についてはアプリケーションから来た PostScript をプリンタに丸投げでもほぼ用が足りていました。

企業用途で使用される Solaris サーバーネットワークであれば、ネットワーク対応 PostScript プリンタが接続されていることも多く、Solaris のプリントサーバーが面倒を見るのはネットワーク対応の PostScript プリンタだけでも概ね事足りました。ですが、Solaris を x86/x64 アーキテクチャのいわゆる PC にインストールして、個人のデスクトップなどで使おうとなるとそうはいかないことが多くなりました。PC の USB ポートに接続された非 PostScript プリンタへの印刷が行いたいという需要が多くなったわけです。

オープンソースの世界では、GhostScript というソフトウェアが確か 10 年以上前から存在していました。このソフトウェアは PostScript 言語を解釈して別の形式に変換するという機能を持っています。私が昔よく使用していたのは、GhostScript で解釈した内容を、画面描画エンジン経由で PostScript の印刷内容をプレビューできるというものでした。さて、この別の形式に変換するモジュールを「ドライバ」と呼び、GhostScript がバージョンアップするにつれて多くのドライバを使用可能となったようです。ドライバは PostScript を他のプリンタ用言語 (印刷用命令群・列) に変換するものが多いようです。

#。。と、ここまで書いたところで、blogs.sun.com がちょっと重いようなのでちょっと時間をおきます。BOF 等終わった後の JavaOne ネタ書き blogger がこぞってアクセスしているのか、それを読もうと世界から大量のアクセスが殺到しているのか、、いずれにしても Java bloggers に押され気味です。むむむ。。

#それから数時間がたち、どうやら続きが書けそうなので続けます。

さて、この GhostScript を Solaris に入れるだけでよいかといいますとそれだけでは足りず、PPD (PostScript Printer Description) と呼ばれるファイルが必要となります。PPD は、PostScript 言語で記載された、そのプリンタはどういったものであるかを記述したものでして、例えばどのようなサイズの用紙を使用できるか、縦横、トレーなどの情報が記載されます。基本的にプリンタ種別ごとにこの PPD ファイルが必要で、このファイルを使用してシステムやアプリケーションが使用するプリンタを登録します。

Solaris 10 では OS 標準で GhostScript と、この PPD ファイルのデータベースとユーティリティの集合である Foomatic が入っていて、多くの非 PostScript プリンタを使用可能となります。Solaris Print Manager では「印刷マネージャ」メニューに PPD ファイルを使うかどうかを指定するチェックボックスがあります。これをチェックすると、対応した PPD ファイルがあるプリンタをシステムに登録できるわけです。PPD を使用できるのは、このホストをプリントサーバーとする場合のみで、プリンタへのアクセスを登録する場合には使用できません。

use PPD check box

PPD を使用してシステムに登録することができるプリンタは、Solaris Print Manager で新規プリンタを登録する際に、プリンタメーカー名などを選んでいくと表示されるようになっています。一覧表のドキュメントは無いのですが、/usr/lib/lp/model/ppd/ppdcache がリストとなります。

PostScript プリンタを登録したい場合は、このチェックを外して新規プリンタ登録のメニューを選びます。

Foomatic に入っている PPD ファイルは、かなり多くの部分が英語環境を前提として作成されているようでして、例えばあるメーカーのプリンタ名称が日本の同一機種と異なるものなどもあります。プリンタで日本語印刷などを行いたい場合には、該当する PPD および GhostScript のドライバで印刷が正しく行われるかを確認しておくことをおすすめしたいのですが、サン日本社内ではあまり実機確認した情報を持ち合わせていないので、プリンタをお持ちの方に Solaris 10 と接続しての印刷確認を行って情報をお寄せいただけると非常に助かります (__)

GhostScript や PPD や Foomatic につきましては、linuxprinting.org のサイト、現在は URL が変わったようで以下のサイトから非常に多くの情報を入手できますので、是非ご参照ください。

http://www.linux-foundation.org/en/OpenPrinting

次回は、非 PostScript プリンタの登録に関する話の続きを若干と、アプリケーションによる分類について書きたいと思います。

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