(Open)Solaris の印刷設定 (その 3)

前回は、Solaris 10 での印刷設定での、「誰が設定するかによる分類 (管理者か、ユーザーか)」について書きましたが、今回は予告通り「プリンタ接続形態による分類」について書きたいと思います。

2. プリンタ接続形態による分類 (プリンタはどこにつながっている?)

Solaris 10 の Solaris Print Manager (/usr/sadm/admin/bin/printmgr) を起動してシステムにプリンタを登録する際、まず printers マップのデータベースを何にするかが聞かれますので、設定を行いたいデータベース (files(/etc/printers.conf) / NIS / NIS+ / LDAP) の指定をします。もちろん、各データベースを更新するための権限が必要です。

その後、「プリンタ」メニューからプリンタの登録を行うわけですが、プリンタの接続形態によって選ぶメニューが異なってきます。接続形態は 3 通りあり、 それぞれ対応するメニューは以下のようになります。

  1. 今設定を行っているホストは印刷サービスのクライアントであり、ネットワーク上にあるプリントサーバーホストにジョブを投げて印刷を実行する形態 (→ プリンタへのアクセスの追加)
  2. 今設定を行っているホストにプリンタを USB 等で直結 (IP ネットワークを間にはさまない) している形態。この場合、今設定を行っているホストは他ホストに対してプリントサーバーとしてふるまう (→ 新しいローカルプリンタを設定)
  3. 今設定を行っているホストから IP ネットワーク経由でプリンタがつながっていて、このホストをプリントサーバーとしてふるまわせる (そのプリンタはプリントサーバーとしてふるまわない) 形態 (→ 新しいネットワークプリンタを設定)
Add a printer

基本的に Solaris の OS 単体に入っている各種アプリケーションは印刷を行うと PostScript を出力するものが多く、PostScript を正しく扱ってくれるプリンタなりホストなりにこの PostScript を印刷してくれるよう依頼できれば印刷が行えることになります。PostScript を正しく扱ってくれるホストを Solaris ではプリントサーバーと呼び、「正しく扱う」とは何かを具体的に書くと以下のようになります。

  • 印刷サービスのクライアントである主に Solaris ホスト上で動作しているアプリケーションから出力された PostScript を受け取り
  • 用紙指定や段組設定などのフィルタ処理を行い (省略可)
  • プリンタが解釈できる言語でプリンタに印刷ジョブを投入し
  • IP ネットワークでの通信が可能なホスト

上記の接続形態 1 (プリンタへのアクセス) では、今 Solaris Print Manager を起動したホストに、プリントサーバーであるホストがどこにいるのかの IP アドレスを登録する作業となります。印刷クライアントホストとして、印刷したい PostScript をどの IP アドレスに渡せばよいかを登録するわけですので、後の印刷がどうなるかはプリントサーバー任せです。

接続形態 2 (ローカルプリンタ) は、今 Solaris Print Manager を起動したホストがプリントサーバーとなって PostScript を受け取り、何らかの処理をして、ホストに直結したプリンタに出力依頼をします。直結しているプリンタは、ホストからデバイスとして認識されている必要があり、デバイスドライバも使用可能である必要があります。

接続形態 3 (ネットワークプリンタ) も、今 Solaris Print Manager を起動したホストがプリントサーバーとなって PostScript を受け取り、何らかの処理をするのですが、その後、IP ネットワーク経由で接続されているプリンタに出力依頼をすることになります。

Solaris 9 までは、ホストがプリントサーバーとして振る舞う際のフィルタとして、ある形式のファイル (古くからある Solaris 標準コマンド等で、出力形式として PostScript 以外を出力するものがあり、例として plain text や ditroff など) を受け取り PostScript を生成するという動きしかできなかったので、OS 単体として対応可能なプリンタは PostScript プリンタに限られていました。Solaris 10 から GhostScript が OS に標準で含まれるようになり、GhostScript に PostScript を解釈させて様々な非 PostScript プリンタへの対応を行えるようになりました。

次回はこの「プリンタ種別による分類」を書こうと思います。。が、今日は Solaris Night Seminar (4/26 開催分と同じ内容) が開催されますので、プリンタの話は明後日の予定です。

投稿されたコメント:

コメント
  • HTML文法 不許可
About

user13138578

Search

Archives
« 4月 2014
  
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
   
       
今日