初めての(?) DTrace (その 1)

近頃、東京 CBC にて DTrace のブリーフィングを行っているのですが、そこで話している内容から pickup して、この blog にて「DTrace の使い方セミナー」のようにできればと考えました。どのくらい続けるか・続けられるかわかりませんが、ご覧いただいている皆様に DTrace や Solaris をもっと使いやすく使っていただくべく、いろいろ書いていければと思っております。

第 1 回目としまして、DTrace とは何か?について簡単にご紹介して、次回以降実際 DTrace を使うための方法などもご紹介できればと思います。

DTrace は 600 を超えると宣伝されている Solaris 10 の新機能の、カーネル周りで最大とも言われている機能です。Solaris 10 のシステムで、OS が見えていること全てを見ることができます。また、稼働中のシステムに使えるよう設計・実装されています。

システムがうまく動いていないなというときのデバッグやチューニングの際には、\*stat などのコマンドである程度ポイントを絞り込み、DTrace でさらに掘り下げつつさらにポイントを絞り込んで原因を調べる
というアプローチをよくとります。また、アプリケーションの動作をさまざまなレベルで追跡できますので、例えばベンチマークテストが本当に正しい負荷がかかっているのかなども確認できます。

昨今、OS やアプリケーションがどのように動作しているかを見ることができるという「可観測性 (observability)」が OS の要件として挙がってきつつあるようです。もともと Solaris は可観測性が高いと言われていましたが、さらに DTrace により可観測性を高めたことになります。DTrace は 2006 年に Wall Street Journal の Technology Innovation Award の金賞を受賞し、開発者として有名な Bryan Cantrill は 2005 年 9 月に MIT の Technology Review 35 (TR35) にて One of World's Top Young Innovators に選ばれています。このことからも可観測性が今後重要になってくることが予想されます。

さて、DTrace を使うにあたって何が必要かについてですが、さしあたっては無償にて Solaris 10 を入手 (名前などの登録は必要ですが) し、使わない PC などにインストールして root ユーザーで使うのが一番身近かと思います。Solaris 10 がインストールできる PC は、正式には HCL (Hardware Compatibility List) に掲載されているものとなります。掲載されていないものでもネットワークや大きな GUI 画面が使えない (VGA になったりします) 可能性はありますが、DTrace は基本的にコマンドラインで使うので大丈夫です。

次回からは DTrace の簡単な使い方などについて触れていく予定なので、Solaris 10 の環境を用意してご覧いただければ幸いです。

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