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Oracle LinuxとOracle WebLogic ServerでITインフラのコストはまだ下がる! コスト面でRed Hat Enterprise Linux、Red Hat JBoss EAPよりもメリットが大きい。その理由は?

企業のIT予算の多くを占める運用保守コスト。その削減に努めてきた企業に朗報だ。ITインフラの保守コストはまだ下げられる。特にRed Hat Enterprise LinuxやRed Hat JBoss Enterprise Application Platformといったオープンソース・プロダクトを利用している企業には、ぜひここで紹介するオラクルのソリューションをご活用いただきたい。企業が長期間にわたり安心して使いたいと考えた場合、「オープンソースだから安い」は常識ではないのだ。(編集部)

ITの進化、顧客ニーズの多様化が、より高度なIT活用を企業に求める。
そのための余力はITインフラ・コストのさらなる削減で確保

 今日、企業のIT予算は、テクノロジーの面でも、またビジネスの面でも、大きなプレッシャーにさらされている。その根底にあるのは「ITの進化」と「消費者ニーズの多様化」だ。

 スマートフォンやタブレットといったパーソナルなデバイスの日常生活への浸透、あるいはMachine to Machine(M2M)やInternet of Things(IoT)などと称される各種高機能デバイスを活用したビジネス/サービスの普及により、企業が扱うデータの量や、その処理に要するスピードは、従来とは比較にならないレベルに増大している。

 また、消費者ニーズの変化が、企業のビジネス環境をより厳しいものにしている。これまで企業は、自社顧客の9割程度のニーズを満たせば、十分な成果を収めることができた。ところが現在では、消費者ニーズの多様化や変化の激しさから、この9割のニーズを満たし続けることも難しくなってきている。今日獲得した勝者の立場が、明日も掌中にあるとは限らないのだ。

 こうした状況に対応しつつ、さらなる成長を目指す企業が取り組むべきことは何か。進化/多様化するITの活用スタイルに追随し、また消費者のニーズを的確にとらえ、俊敏に対応していくために、企業はより高度なIT活用、新たなIT活用、すなわち「ITによるイノベーション」に、より多くの投資を振り向ける必要がある。

日本オラクル 製品戦略統括本部 Oracle Linux & Oracle VM営業部 部長の松崎展晃氏

 しかし今日、企業のIT予算の7~8割は、既存のIT資産、特にITインフラの運用保守に費やされていると言われる。こうした状況を放置したままで、イノベーションのためのIT投資を捻出するのは困難だ。それでは、どうすべきか? 答えは明白である。現在、ITインフラに費やしている多額のコストを削減するのだ。日本オラクル 製品戦略統括本部 Oracle Linux & Oracle VM営業部 部長の松崎展晃氏は次のように語る。

 「今日の企業経営では、さらなる成長に向けて『より高度な情報活用』や『ITを活用したサービス』への投資にいかに力を注ぐかが、極めて重要なテーマとなっています。つまり、企業ITの主要テーマは『イノベーションへの投資』です。同時にその裏側では、これまで多くのコストを占めてきたITインフラを極力シンプル化/均一化し、低コストで安定したものを作ること、つまり『ITのシンプル化』が大きな課題となっています。オラクルは長年にわたり、この表裏一体とも言える2つのテーマを追求してきました」

ITインフラのコストはまだ下げられる。
ポイントは「OSやアプリケーション・サーバの保守料金」

 もちろん、これまでも企業はITコスト構造の見直しに取り組み、その改善に努めてきた。その努力は極限に達したと思われるかもしれないが、実はまだ手を入れる余地が見られる。その1つが「OSやアプリケーション・サーバの保守料金」だ。

 ITインフラのコスト削減策の一環として近年、多くの企業がメインフレームやオフコンから、より安価なIAサーバへの移行を進めてきた。その際に選択されるOSの1つがLinuxである。企業で広く利用されているLinuxディストリビューションとしてはRed Hat Enterprise Linuxが挙げられるが、これについて発生している保守料金を大きく削減する方法があるのだ。それは「Oracle Linuxへの移行」である。松崎氏はOracle Linuxの特徴を次のように説明する。

 「オラクルが無償で提供するOracle Linuxには、2つの特徴があります。1つ目は『ローリスクで高いコスト削減効果が得られる』こと。2つ目は、『オラクル製品の実行環境として最適化された、最も信頼性の高いOS』であるということです」

Oracle LinuxはRed Hat Enterprise Linuxと完全互換。
既存のRed Hat環境を、そのままOracle Linuxとしてオラクルがサポート

 「ローリスクで高いコスト削減効果が得られる」という特徴について具体的に説明しよう。これに関してポイントとなるのは、「Oracle Linuxは、Red Hat Enterprise Linuxと完全互換である」ということだ。Oracle LinuxはRed Hat Enterprise Linuxと完全互換のカーネルを提供しており、Red Hat Enterprise Linux上で稼働するシステムは、そのままOracle Linux上に移行することができる。

 加えて言えば、Oracle Linuxのサポート契約を結ぶと、Red Hat Enterprise LinuxとしてインストールしたLinux環境のサポートを、引き続きオラクルから受けることができる。つまり、サポート契約の手続きを行うだけで、既存のRed Hat Enterprise Linux環境には手を入れることなく、Oracle Linuxへの移行が完了するわけだ。

 また、オラクルは現在、自社ソフトウェア製品のほとんどすべてをOracle Linux上で開発およびテスト、チューニングしている。つまり、オラクル製品はOracle Linuxに最適化されている。これが2つ目の「オラクル製品の実行環境として最適化された、最も信頼性の高いOS」という特徴につながる部分であり、Oracle Linuxがオラクル製品を最も安心して使えるプラットフォームである理由ともなっている。

 「Unbreakable Enterprise Kernel(UEK)」と呼ばれる独自の堅牢なLinuxカーネルを利用できる点も大きな特徴だ。Oracle Linuxでは、Red Hat Enterprise Linuxと完全互換の2.6系カーネルと、オラクルのソフトウェア製品に最適化されたUEKのいずれかをシステム起動時にユーザーが自由に選ぶことができる。オラクル製品の稼働環境としてUEKを選択すれば、より高い性能や信頼性が得られるというわけだ。

Red Hat Enterprise LinuxからOracle Linuxにライセンスを切り替えるだけで
大幅にコストダウン

 それでは、上記のような特徴を備えるOracle Linuxにより、具体的にどの程度のコスト削減が見込めるのだろうか。例えば、2CPUソケットまでのエディションで比較した場合、Oracle Linuxは24時間365日対応のサポート料金が5万4,240円(年額)となるが、Red Hat Enterprise Linuxの場合は同条件で16万3,000円(年額)となる。つまり、既存システムにはまったく手を入れることなく、単にOracle Linuxにライセンスを切り替えるだけでコストを約3分の1に圧縮できるのである。

 また、近年はシステムの集約率を高めるために仮想環境でLinuxを使うケースが多く見られるが、その場合のコストも比較してみよう。実は仮想環境で使うと、コスト・メリットはさらに大きくなる。

 Oracle Linuxは、仮想環境で稼働が許されるゲストOSの数に制限を設けていない。したがって、仮想環境で多くのゲストOSを使用しても、サポート費用は5万4,240円(年額)と変わらない。

 これに対して、Red Hat Enterprise LinuxでゲストOS無制限のライセンスを利用した場合、24時間365日対応のサポート料金は42万2,400円(年額)となる。つまり、Oracle Linuxに移行すれば、仮想環境で使用する場合のサポート料金は約8分の1程度にまで削減できる計算となる。ITインフラのコストダウンを考えるうえで、これは無視できない金額だろう。

 さらなるコスト削減に踏み込むのなら、オラクルが提供する「Oracle VM」を組み合わせるのも有効だ。Oracle VMはオープンソースのXenを独自拡張して開発された仮想化プラットフォームである。ライセンスは無償でサポート料金も安価なため、コスト負担を抑えつつ仮想環境を構築することが可能となる。Oracle Linuxや他のオラクル製品と併せて、オラクルからワンストップのサポートを受けられる点も大きなメリットだ。

Linuxをアプリケーション実行基盤として使うのなら、Oracle WebLogic Serverで
さらなるコストダウンを。実はJBoss EAPよりも安く済む

 Linuxの保守料金を見直すのなら、併せてLinux上で稼働するJavaアプリケーション実行環境(アプリケーション・サーバ)のサポート料金を見直すこともお勧めしたい。

 これまでコストを重視してRed Hat Enterprise Linuxを使用してきた企業では、アプリケーション・サーバとしてRed Hat JBoss Enterprise Application Platform(EAP)を利用しているケースが多いだろう。ライセンスが無償(オープンソース)のJBossを、有償サポート契約を結んで使うというパターンである。企業が利用する場合、これが最も安い選択だと思われるかもしれないが、実はそうではない。オラクルが提供する高性能なアプリケーション・サーバ「Oracle WebLogic Server」と比較してみよう。

 JBoss EAPのPremium EditionとOracle WebLogic ServerのStandard Editionでは、いずれも24時間365日対応のサポートが提供される。JBoss EAPの場合、ライセンス料金は無償。サポート料金はCPUのコア数に連動しており、最小単位は16コア、年間のサポート料金は125万円である。

 これに対して、Oracle WebLogic Serverの場合、ライセンス料金とサポート料金はいずれも有償。料金は物理CPUの数に連動しており、CPUのコア数は問わない。最小単位は1CPUで、1CPU当たりのライセンス料金は109万円、サポート料金は1CPU当たり年額24万円となる。

 ここで1つ、十分にご検討いただきたいことがある。一度導入したアプリケーション・サーバは、果たして何年くらい使い続けるだろうか。もちろん、これはシステムの特性によって異なるが、短期間で頻繁に入れ替えるケースは少なく、5年程度は使い続けるというケースが大半ではないだろうか。

 それでは、アプリケーション・サーバを5年間使い続けると想定した場合、ライセンス料金とサポート料金の総額は、Oracle WebLogic ServerとJBoss EAPでそれぞれどの程度になるのか。それを比較したのが次の表だ。

 この結果から、5年間の総額では、Oracle WebLogic Serverが3割近く割安であることがおわかりいただけるだろう。しかも、コア数に連動するJBoss EAPに対して、Oracle WebLogic ServerはCPU数で料金が決まるため、コア数の多い高性能なCPUを使えば、JBoss EAPに対するコスト優位性はさらに高くなる。

Oracle WebLogic ServerならJava SEの長期保守ライセンスが付属。
セキュリティ面でも長期間にわたり安心して使える

 JBoss EAPと比較したOracle WebLogic Serverのメリットはこれだけではない。オラクルが別途有償で提供している「Java SE Advanced」のJava SE長期保守が標準で付属していることも大きなポイントだ。Java SE Advancedとは、次のようなサービスから成る有償ライセンスである。

  • Java SEの無償保守期間終了後も、セキュリティ脆弱性や不具合に対応するためのパッチを長期間にわたって提供

  • システムの稼働情報記録ツール「Java Flight Recorder」やシステムの問題究明ツール「Java Mission Control」など、Java SEの利用価値を高めるツールの提供

 JBoss EAPを利用する企業では、オラクルが提供する無償のJava SEを利用しているケースが多いだろう。Java SEには無償保守期間が定められており、例えば2012年7月にリリースされたJBoss EAP 6が準拠するJava SE 7の場合、無償保守期間は2015年3月が予定されている。つまり、JBoss EAP 6のリリースから2年後となる来年半ば以降、Java SE 7のアップデートは無償では受けられなくなる。OSやミドルウェアのセキュリティ脆弱性を突いたサイバー攻撃が頻発している昨今、セキュリティ脆弱性を修正したアップデートを受けられない環境を使い続けることには大きなリスクが伴う。

 これに対し、Oracle WebLogic ServerはJava SEの長期保守を標準で同梱している。例えば、2011年12月にリリースしたOracle WebLogic Server 12cが準拠するJava SE 7の場合、2019年7月末までアップデートを受けられる。JBoss EAP 6の約2年に対して、Oracle WebLogic Server 12cの場合は約7年半もの間、オラクルが責任を持ってセキュリティ脆弱性を修正したアップデートを提供するわけだ。前述したように、通常5年程度は稼働し続ける企業システムのライフサイクルを考えた場合、システムを安心して使い続けられるという点で、この長期サポートは大きな魅力と映るはずだ。

 もちろん、JBoss EAPでも、オラクルのJava SE Advancedを別途購入して、Java SEの長期保守サポートを受けることはできる。ただし、その場合はJava SE Advancedの料金が加算されることになり、長期間使い続けた場合のOracle WebLogic Serverとの費用差はさらに広がることになるので注意されたい。

仮想環境とOS、アプリケーション・サーバを組み合わせて使うと、
オラクル環境のコスト・メリットはさらに高まる

 以上のように、Oracle LinuxとOracle WebLogic Serverは、オープンソースのRed Hat Enterprise LinuxとJBoss EAPに対してコスト面で大きなメリットを持つ。そして、この優位性は、Oracle LinuxとOracle VM、Oracle WebLogic Serverを組み合わせて利用した場合には一層拡大する。

 ここで、仮想環境からOS、アプリケーション・サーバまでを組み合わせて利用した場合のコストを比較してみよう。仮想化プラットフォームとしてVMwareを使い、その上でRed Hat Enterprise LinuxとJBoss EAPを組み合わせて5年間利用した場合のコストと、Oracle VM上でOracle LinuxとOracle WebLogic Serverを組み合わせて5年間利用した場合のコストを比較した結果は次のようになる。

 この結果からもわかるように、「Oracle Linux+Oracle VM+Oracle WebLogic Server」の環境に移行すれば、5年間で約400万円(約44%)ものコスト削減効果が生まれる。この比較は小規模なシステムを想定したものだが、システムの規模が大きくなれば、両者のコスト差はさらに広がる。

 しかも、ご注意いただきたいのは、このコスト比較では「VMware+Red Hat Enterprise Linux+JBoss EAP」側にJava SE Advancedのライセンス料金を含めていないということだ。これを含めて比較した場合、「Oracle Linux+Oracle VM+Oracle WebLogic Server」のコスト優位性はさらに高まる。長期間にわたり安心して使える「Oracle Linux+Oracle VM+Oracle WebLogic Server」のほうが、実はコストも大幅に安い。これが厳然たる事実なのである。

 これまで多くの企業はITインフラのコスト削減に多くの努力を傾けてきた。もはや手を入れられる場所はないと諦めておられるかもしれないが、少し視点を変えれば、まだコスト削減の余地は残されている。繰り返すが、ITインフラのコスト削減を図るうえでの鍵は、「OSやアプリケーション・サーバの保守料金」だ。利用するサービスやシステムの性能/品質を落とすことなく、これらのコストを削減する手段が今すぐに利用できる。これらをうまく活用してITコスト構造の見直しを図り、貴重な資源をさらなる成長のための投資に振り向けていただきたい。

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