“Oracle Database 12cの魅力”を国内主要ベンダーのエキスパートが語る【伊藤忠テクノソリューションズ編】

オラクル製品に関するスペシャリストを多数擁し、企業システムへのインプリメンテーションから技術支援、運用サポートまで幅広い領域で豊富な実績を誇る伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)。その同社で「Oracle Database 12c」の早期検証を主導したエキスパートに、検証内容や新機能の評価などを聞いた。(川添貴生)

Oracle Database 12cは「かゆいところにまで手が届く」

伊藤忠テクノソリューションズ ITエンジニアリング室 インフラソリューション技術第2部 インフラソリューション技術第4課の北條将也氏

 オラクル製品とサービスを活用して顧客のビジネス革新に貢献したパートナー企業を表彰する「Oracle Excellence Awards 2013」において「Server & Storage」と「Security & Data Integration」、「Exadata」、そして「Specialization」の各部門で受賞を果たしたCTC。同社は現在、オラクル製品を利用したビジネスを精力的に展開しており、当然、Oracle Database 12cのベータ・テストにも早期から参加している。

 このテストを主導した北條将也氏(伊藤忠テクノソリューションズ ITエンジニアリング室 インフラソリューション技術第2部 インフラソリューション技術第4課)は、今回のベータ・テストで特に力を入れて検証した内容を次のように説明する。

 「これまで、主に3つの点について検証を行いました。1つは『Oracle Real Application Clusters(RAC)』です。やはりOracle Databaseの案件では、Oracle RACがポイントになることが多いので、従来のバージョンと同様に問題なく動作するかどうかをチェックしました。また、Oracle Database 12cの新機能である『マルチテナント・アーキテクチャ』、そしてセキュリティ関連の新機能である『Unified Auditing』についても動作確認を行っています」(北條氏)

 これらのうち、特に注目を集めているのはマルチテナント・アーキテクチャだが、北條氏はどのような印象を抱いたのだろうか。

 「データベース統合などのプロジェクトでは、サーバ仮想化技術を利用して統合するケースがありますが、マルチテナント・アーキテクチャを使えば、サーバ仮想化ソフトウェアを使わずにプラグ/アンプラグという操作でデータベースの移動が簡単に行えます。これがデータベースの標準機能として搭載されていることに驚きましたね。他社のデータベースで、ここまで踏み込んだものはないので、Oracle Database 12cはかゆいところにまで手が届くソリューションに仕上がっているなと感じました」(北條氏)

 加えて北條氏は、マルチテナント・アーキテクチャの意義を次のように説明する。

 「CTCでは、システムの統合基盤をテンプレート化し、お客様の手間と労力を最小限に抑えながらデータベース統合を実現する『DB Pool』というソリューションを展開しています。VMwareやOracle VMを利用したサーバ仮想化によるサーバ統合の実績もあります。

 ただ、仮想環境上でOracle RACを利用するとリソース制御が難しくなったり、いくつかの機能制限が生じたりするといった課題があるんですね。また、お客様によってはスキーマ統合でデータベースを集約するDB Poolの導入が難しいケースもあります。そういった意味で、新たなデータベース統合の選択肢としてマルチテナント・アーキテクチャに期待しています」(北條氏)

メインストレージにZFSを採用し、新たな価値を創出

 北條氏が新バージョンにおいても早速実施したというOracle RACについての動作検証結果はどうだったのだろうか。

 「Oracle RACに関しては、新バージョンでも、従来と同様に利用できるかどうかという観点で検証を行っています。これまでのところは、旧バージョンと同様に問題なくOracle RACを利用できるという感触を得ています」(北條氏)

 またCTCでは、Oracle Database 12cのOracle RACについて、新たなチャレンジも試みているという。

 「今回、1つのパターンとして当社で自営保守可能なOracle ZFS Storage Appliance(ZFSSA)をRAC共有ストレージに使用した検証を行っています。ZFSSAには、Oracle Databaseに最適化されたNFSクライアントである『Direct NFS』や広帯域ネットワークといった高速性に加えて、10~50倍にデータを圧縮できる『Oracle Hybrid Columnar Compression』を使えるなど、他社のストレージ製品にはない魅力があります。コスト面でもアドバンテージがあり、統合ストレージとしての積極的な活用という観点から検証を行っています。この取り組みの結果は、ぜひ今後の提案に生かしていきたいですね」(北條氏)

非同期モードが追加されたUnified Auditingの有用性を確認

 今回、もう1つ検証を行ったのがUnified Auditingだ。北條氏によれば、「セキュリティ関連の機能は、導入することによってパフォーマンスが低下するのではないかという点を懸念されるお客様が少なくない」と言う。そこで、実際にUnified Auditingを使うことにより、性能にどのような変化が見られるのかを確認したかったのだという。

 「従来のOracle Databaseに用意されていた監査機能は、実際のデータ書き込みと同期して監査情報を記録する同期モードのみでした。これがOracle Database 12cでは、監査情報をいったんキューに格納したうえで書き込む非同期モードが追加されています。そこで、この2つのモード間でのパフォーマンスの違いをチェックしてみました。

 その結果ですが、やはり同期モードではパフォーマンスの低下が見られましたが、非同期モードでは監査記録を行わない場合と大差のない性能が得られました。今回はあえて厳しい設定で検証を行っていますが、一般的な状況で非同期モードを使うのなら、パフォーマンスの低下は気にせずにUnified Auditingを使えるのではないでしょうか」(北條氏)

 もっとも、データベースのセキュリティに関しては監査を行うだけでは不十分だ。そこでCTCでは、Unified Auditingによる監査に加えて、同社が自営保守を提供しているデータベース監査ツール「Oracle Audit Vault and Database Firewall(AVDF)」と組み合わせたかたちでの提案を積極的に進めたい考えだ。

 最後に北條氏は、「CTCでは現在、Oracle Database 12cの導入をバックアップする体制を着々と整えていますので、ご関心を持たれたお客様は、ぜひ気軽にお声掛けいただきたいですね」と締めくくった。ZFSSAやAVDFの併用など、Oracle Databaseを利用する企業の課題を解決するソリューションの創出に意欲的に取り組むCTCは今後、Oracle Database 12cの強みを生かしてどのようなソリューションを展開してくるのか、大いに期待したいところだ。

【Oracle Database 12cの製品カタログはこちらから!】

 Oracle Database 12cの製品カタログは、次のリンク先よりダウンロードいただけます。

>>クラウド"のために開発されたデータベース「Oracle Database 12c」
 (TechTargetホワイトペーパーダウンロードセンター)


 ◆目次:
  • クラウドのためのデータベース Oracle Database 12c
  • マルチテナント対応のデータベース
  • 情報ライフサイクル管理を自動化
  • データベース自身がセキュリティを管理
  • もしもの時にもゼロ・データロスでビジネスを続行
  • Oracle Database 12c 主要新機能一覧

"Oracle Database 12cの魅力"を国内主要ベンダーのエキスパートが語る
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