Oracle Database UPGRADE Central データベースのあるべき姿を目指してアップグレードによる新しい世界

株式会社富士通北陸システムズ

アップグレードで困難なのがデータベースの移行だ。業務停止時間の長さや互換性リスクなどに不安もある。
だが綿密に準備すればあまり問題はないという。富士通北陸システムズのOracle データベースのプロフェッショナルに極意を聞いた。

株式会社富士通北陸システムズ
データベースソリューション事業本部
ソリューション企画部
池田高志氏
2010年ORACLE MASTER Platinum of The Year受賞


アップグレード案件が増加する中での課題と対策
 富士通グループの一員である富士通北陸システムズ(以下FJH)は、ORACLE MASTER Platinum OracleDatabase10g資格取得者数国内1位、ORACLE MASTER Platinum AWARD第1位を2年連続で受賞したシステムインテグレーターとして知られている。
 同社では特にOracleデータベースに関連したソリューションやサービスに注力しており、ORACLE MASTER取得者の数はその取り組みのほどを示すものともいえる。

 一般に、アップグレードではデータ移行が課題となる。新たな環境に大量のデータをコピーせねばならず、どうしてもある程度の計画停止時間が必要となる。データ量は年々増加傾向にある一方で、移行作業の際に許される計画停止時間は短縮が求められるのだ。

 また、アップグレードの際には、アプリケーションの挙動が変わってしまうといったリスクも考えられる。となると綿密なテストが求められ、開発期間は長く、コストも高くなりがちだ。
 ユーザー企業としては、そうしたリスクやコストをできるだけ抑えたいところ。かつ、不確定要素は早期になくしておきたい。

1TBのデータ移行をわずか1時間5分で完了
 これらアップグレードに伴う課題に対し、FJHではOracleと共同で「DBマイグレーションfor Oracle」というサービスを提供している。事前のアセスメントで移行期間やリスクを洗い出し、最適なプランを立案。
 移行作業には事前検証済みの方式や手順、ツールを活用し、さまざまなケースに対応していく。計画からテストまで一貫したコンサルティングが、全体を通じて顧客を支援するという内容だ。

 OracleとFJHが共同で、Oracle GRID Centerにおいて行った検証結果の一例を挙げよう。
 Oracle Database 9iからOracle Database 11gへ約1TBのデータを移行する際、単純なエクスポート/インポートでは33時間12分、DB Linkとダイレクトロードを用いて全体をコピーした場合には22時間13分だったという。

 それに対し、同じDB Linkとダイレクトロードの組み合わせでも直近データ(全体の約1割と仮定)のみを差分転送したケースでは2時間5分、フィジカルスタンバイ構成のData Guardとトランスポータブル表領域を活用すれば1時間5分にまで短縮できたとのこと。

 このような結果は、単に検証施設の中だけのことではない。池田氏の手掛けた案件の中にも少なからずあるとのことで、代表的な例として2年ほど前の事例を紹介してくれた。顧客は金融機関で、データ量は約1TB。
 Oracle Database 8iから、当時最新のOracle Database 10gにアップグレードし、同時に新サービス提供も行おうとしていた。「FTP転送で単純にコピーしてアップグレード処理を行ったとすれば32時間かかると判明した。
 しかし、データを精査したところ、データ全体の8~9割はログ、すなわち過去の履歴のデータだった。そこで、ログの部分は事前に転送しておき、最新データのみを移行直前に転送することで、作業時間の短縮を図った。
 また、最新データの転送には並列リンクを用いるなどして、さらに時間を短縮している」(池田氏)。

 その結果、データ移行と移行後の検証も含め、2時間の停止で移行を完了できたとのこと。業務停止時間を16分の1に短縮できたのだ。さまざまなノウハウによって、移行の障壁は下げられることが分かる。

運用の効率化、データベースのあるべき姿を目指して
 アップグレードを通じて得られるメリットは少なくない。アップグレードは、しばしばハードウェア更新と同時に行われる。ハードウェアは一新され、性能や信頼性の向上、あるいは同様のパフォーマンスでコスト削減が期待できる。
 さらに最新バージョンのデータベースの新機能も使えるようになり、運用効率の向上なども期待できる。「例えばメンテナンス時間の短縮。パッチ適用に伴う停止時間に数時間を要していたのが、アップグレード後は10~20分になったという例も少なくない」(池田氏)。

 さらに、FJHでは、Oracleデータベースのさまざまな機能を活用したソリューションを提案している。
 「ILMソリューションfor Oracle」は、Oracle Database 11gの圧縮機能やパーティーショニング機能によって、データ管理コスト���削減させるというものだ。ILMはInformation Lifecycle Managementの略であり、データの利用頻度に応じて階層化して管理するという考え方。このソリューションでは利用頻度の低くなったデータを低コストなディスクに移行したり、圧縮するなどして、全体のコストを下げることができる。
 「超高速データベースソリューションfor Exadata」では、オラクルのデータベース専用マシンOracle Exadata V2の性能を顧客が十分に活用し、安心して運用をおこなう環境を構築するためのサービスメニューを揃えており、顧客の既存システムからExadata V2へのデータ移行にも対応している。

 「現状のままでいいと思っているユーザーも多いかもしれない。ハードウェアは入れ替えたがOracle Database 9iのまま使い続けたいとする顧客もいる。しかし、アップグレードによって得られるメリットは少なくない。むしろ新しい世界が見えるし、データベースの"あるべき姿"へ近づけていける。
 それを実現するソリューションを、今後もOracleと共同で開発していきたい」(池田氏)。
※本テキストはITmediaエンタープライズの記事を再構成して掲載しています。

本文でご紹介している富士通北陸システムズ提供のソリューション

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