Oracle Database Standard Editionで性能の限界を感じる企業には、Enterprise Editionをお得に使える「Oracle Database Appliance」がお勧め

「現在、Oracle Database Standard Editionを使っているが、そろそろ性能の限界だ。より高い性能を、もっと安く手に入れることはできないだろうか?」――そんな悩みを抱える企業に朗報だ。オラクルは現在、企業システムの構築に必要となるハードウェアとソフトウェアを最適な組み合わせでパッケージ化した「Engineered Systems」のラインアップを順次拡大しているが、このEngineered Systemsのデータベース・システム向け製品として2011年末に登場したのが、中小規模の組織での利用に最適化された「Oracle Database Appliance(ODA)」である。日本オラクルが9月に実施したセミナー「Oracle Database Appliance実機体感セミナー」の内容を基に、ODAが中堅/中小規模の企業や大企業の部門レベルでどのような導入メリットをもたらすのかを紹介しよう。(編集部)

■半自動により、わずか数時間でOracle RAC環境を準備、しかも省スペース

セミナーで講師を務めた日本オラクルの山本祐介氏(製品戦略統括本部 テクノロジー製品推進本部 プロダクトラインマネジャー
 「データベースをよりシンプルに」――このコンセプトの下に提供されるODAは、中堅/中小規模の企業や大企業の1部門など、データベース・システムの導入や運用管理の手間を少しでも減らしたいという切実な課題を抱えるユーザーのために開発された。製品のセールス・ポイントとして特に追求しているのが、「シンプルさ」、「柔軟性」、「管理性」の3点だ。

 1つ目のポイントである「シンプルさ」は、そのインストール時間にも端的に表れている。第三者機関によるレビューによれば、ODAでは、汎用サーバ上にソフトウェアを個別にインストールする場合と比べて、15分の1程度の時間でOracle Real Application Clusters(RAC)によるクラスタ環境を構築できるという。

 ODAは、Oracle RAC環境の構築に必要なハードウェアとソフトウェア一式を構成済みの状態で提供する。そのため、開梱後はハードウェアをラックに設置して電源やネットワークを結線すれば、電源投入後はすぐに初期設定が開始される。

 ユーザーが設定する主な項目は、ODAによって構成するデータベースのタイプや文字コード、バックアップ・ロケーション、管理パスワード、ネットワーク環境といったものになるが、これらについてはわかりやすいウィザード上で設定作業を進められる。ウィザードによる設定が終了したら、自動的にインストールが始まり、60分ほどでデータベースが利用できるようになる。

 ODAが提供するもう1つの「シンプルさ」は、標準的な冗長構成のOracle RACシステムで必要となる2台のサーバとストレージを、4RUサイズの1筐体に凝集している点だ。共有ストレージは12 TBのHDD(トリプル・ミラー構成時の実効サイズは4TB)と、高速なSSDストレージ292 GBから成る。ネットワーク・ポートは、各サーバで1Gbイーサネット・ポートを6基、10Gbポートを2基搭載しており、ノード間通信に必要なネットワークは筐体内部で構成されている。

■求める可用性に応じてデータベース構成を選ぶだけ。データベース・ライセンスも最小規模から柔軟に拡張できる

 2つ目の「柔軟性」に関しては、事前に用意された「シングル」、「RAC One Node」、「RAC」という3つのデータベース構成の中から、ユーザーが求める可用性レベルに応じて構成を選択できることが大きなポイントとなる。

 柔軟性に関してはさらに、「Pay-as-you-growライセンス」という、フレキシブルなライセンス形態を利用できる点も魅力だ。これはODAの導入によって得られる大きなコスト・メリットである。

 ODA上では、Oracle Database Enterprise Editionが稼働する。Oracle Database Enterprise Editionの通常のライセンス体系では、データベース・サーバに搭載されたCPUコア数に応じてライセンス料金が決定される。もし、処理能力上は2コアで十分な場合でも、ライセンス料金はサーバ全体のCPUコア数を基準に算出されるため、それが中堅/中小規模企業や大企業の部門レベルでOracle Database Enterprise EditionやOracle RACを導入する際のネックの1つとなっていた。

 このネックを解消し、中堅/中小規模企業や大企業の部門レベルでもOracle Database Enterprise EditionやOracle RACを導入しやすくするためにODAで導入されたのが、Pay-as-you-growライセンスなのである。

 ODAには、2台のサーバで6コアCPUが4基、合計24コア搭載されている。Pay-as-you-growライセンスを適用する場合、求める処理能力に応じて2コア以上で必要なCPU数を選択的に利用し、それに応じたライセンスを購入することができる。つまり、初めは最小規模でスモールスタートし、その後、業務量が増加したり、可用性への要求が高まったりして使用するCPUコア数が増えた際、その分のライセンスを追加取得すればよいのだ。

■事前構成済みだから、運用管理のコストも最小に

 「管理性」に関しては、購入時点ですでに構成済みであるアプライアンスの利点を生かした「統合型パッチ管理」が可能なことがポイントとして挙げられる。

 サーバやソフトウェアを個別に導入して組み上げたシステムでは、それぞれのハードウェア/ソフトウェアに対してリリースされるアップデート・パッチを適用する作業が煩雑になりがちだ。

 それに対してODAでは、アプライアンスを構成するすべてのハードウェア/ソフトウェアに対するアップデート・パッチが、事前に検証が済んだ状態で一括提供される(統合型パッチ管理)。このパッチは世界共通の基準で提供されるものであり、システムで起きた問題の迅速な解決や、パッチ適用時のユーザー側での手間の軽減に役立つ。

 また、万一ODA上でハードウェア障害が発生した場合に備え、障害の検知から障害内容の分析に必要なログの収集、オラクル・サポート・サイト(My Oracle Support)へのサービス・リクエスト送信を自動的に行う「Automatic Service Request(ASR)」機能も搭載している。ASRによって障害時の対応が自動化されるため、管理作業を軽減できるだけでなく、障害への迅速な対応と復旧も可能になる。

 セキュリティ対策はもとより、世界的にニーズの高い機能については、継続的にバージョンアップが行われる点もポイントだ。2011年9月のリリース以降、現時点ではほぼ3カ月ごとにバージョンアップされており、パッチ管理方法の改良、外部ストレージによる容量拡張への対応、複数のOracle Homeを1台のアプライアンス内に集約できる「Multiple Oracle Home」への対応などが行われている。

●既存の管理サイクルに組み込んでの運用が容易

 アプライアンスとして高性能なOracle RAC環境を実現するODAでは、すべての構成要素が最適な組み合わせでワンボックス化されており、特にシステムの稼働状態をモニタリングして、問題がある場合には適切な対応を行うといった監視機能、運用管理機能に関しても十分に配慮されている。

 例えば、前出の統合型パッチ管理もその1つであるし、ハードウェアやデータベースの監視/管理ツールについては「Oracle Enterprise Manager」や、サン・マイクロシステムズから継承した「ILOM」の利用が可能となっている。現状の管理スキームをそのまま適用したければ、SNMPベースで他のツールと連携することもできる。

 バックアップの柔軟性も確保されており、共有ディスク、外部ディスク、テープへのバックアップ・パターンが選択できる。ソフトウェアはOracle Database標準のバックアップ・ツールのほか、標準的なサードパーティ製のバックアップ・ツールに対応する。いずれの場合も、オラクルが検証済みの構成に関する情報が豊富に提供される。

 データベース・アプライアンスと聞くと、その運用に関する具体的なイメージをつかめず不安に感じる企業もあるだろう。だがODAであれば、従来の運用管理やバックアップのサイクルにそのまま組み込んで使うことが可能なのである。

■「データベース周りをシンプルにしたい」、「高速化したい」企業にはODAが特に効く

 このようにさまざまなメリットをもたらすODAだが、それではODAの導入が特に効果的なのはどのようなケースなのだろうか? 代表的なのは、「データベースのシンプル化によるコスト削減を求めている場合」と、「現状のシステムのパフォーマンスを改善したい場合」である。こうしたニーズがある場合、中小規模企業の基幹システムだけでなく、大規模な企業の部門用、拠点用のシステムでも、ODAのメリットが効いてくる。

 例えば、「データベースのシンプル化」という観点では、事前に構成されたアプライアンスであることの強みが生きる。個別のハードウェア/ソフトウェアを構成するのと比較して約15分の1程度の時間で構築できるシンプルさや、わずか4RUに収納できる集約率の高さは、そのまま導入コストや運用コストの削減につながるだろう。

 また、ODAに搭載されているOracle Databaseは、中小規模の企業が一般に利用しているStandard Editionではなく、より豊富な機能と拡張性を備えるEnterprise Editionである。それでありながら、前出のPay-as-you-growライセンスを活用することで、初期のライセンス・コストを大幅に抑えて導入することが可能となっている。実際、オラクルの試算では、ハードウェア/ソフトウェアを個別に導入したOracle Database Standard EditionによるOracle RAC構成と同程度のコストでODAを導入できるという。

 パフォーマンスの改善、つまり性能面でもODA導入のメリットは大きい。ODAでは、Oracle Databaseを知り尽くしたエンジニアがハードウェアの設計を行っており、Oracle Databaseのパフォーマンスを最大限に引き出せる機能/構成が採用されている。代表的な機能としては、Oracle Automatic Storage Manager(ASM)によるデータの高度な分散配置、ディスクの性能と読み出し頻度を考慮したデータの配置、SSDへのREDOログ書き込みによるWrite性能の安定化、三重ミラーリングによる信頼性確保と高性能、高速なインターコネクトといったものが挙げられる。これらの最適化を初期構築時に自動的に行うことで、1,000万円以上の高価なミッドレンジ・クラス・ストレージに匹敵する高い性能を、より安い価格で実現しているのである。

■ODAが、Oracle Database Standard Editionユーザーの抱える課題を解決する

 ところで、これまでPay-as-you-growライセンスにより、中小規模の企業でもOracle Database Enterprise EditionによるOracle RAC環境を安価に導入できる点がODAのメリットの1つだと述べてきたが、そもそもStandard EditionとEnterprise Editionの違いで、ユーザーにとって特に重要なポイントは何なのだろうか?

 オラクルがOracle Database Standard Editionのユーザー企業200社に対してアンケートを実施したところ、回答企業の半数以上が「パフォーマンス」を課題として挙げたという。そうした企業がEnterprise Editionに移行することで得られる最大のメリットは、「パフォーマンスの大幅な向上」である。


 Enterprise Edition では、Standard Editionと比較して圧倒的に豊富なパフォーマンス・チューニング機能を利用できる。SQLを自動的に分析して改善のためのアドバイスを提示する「SQLチューニング・アドバイザ」、データ量が増加した際に必要な部分だけにアクセスすることで集計処理のパフォーマンスを大幅に高める「パーティショニング」、ディスクI/Oの削減に効果的な「データ圧縮」、加えてCPUパワーを最大限に生かせる「パラレル処理」など、データベース・システムの性能向上に高い効果のある機能はEnterprise Editionだけで利用できるものだ。

 例えば、パラレル処理を活用することで、24コアを搭載しているStandard Editionによる構成での処理時間を、Enterprise Editionを搭載したODAならばわずか 2コアによって半分で実行できるという。先述のとおり、Standard EditionによるOracle RAC構成と同程度で導入でき、しかもアプリケーション側には一切の変更を加えずに、大幅なパフォーマンス向上が見込めるのだ。現在、Standard Editionを利用しており、パフォーマンス面での課題を抱えている場合には、積極的にODAの導入を検討すべしということになる。

 ODAはすでに国内外で多くの企業に導入されている。国内では家電製品のECサイトをはじめさまざまな業種で利用されているが、それらの導入企業でも、ここまでに述べた「コスト・パフォーマンスの高さ」、「Oracle Database Enterprise Editionの高性能」、「運用管理の容易さ」、「スモールスタートが可能なライセンス方式」が採用の決め手になったという。繰り返しになるが、特に次のような課題を抱える企業では、ODAが高い効果をもたらすだろう。

●現状のシステムでパフォーマンス上の課題を抱えている

●可用性対策が不十分だと感じている
●データベース・システムの管理に手間がかかっている
●初期コストを抑えてスモールスタートしたい
●小規模なデータベースが乱立しており、統合を検討している
●現在よりも高度な要件に対応しなければならなくなった

 来る10月30日、31日の2日間にわたって開催される「Oracle Days Tokyo 2012」では、特に性能面にフォーカスしてODAの特色が詳しく紹介するセッションが実施される。Oracle Database Standard Editionによるデータベース・システムで性能面や管理面の課題を抱え、コスト・メリットの高い解決策をお探しの方は、ぜひ以下に紹介するセッションをご聴講いただきたい。

■Oracle Days Tokyo 2012でOracle Database Applianceのセッションが聴ける!

 10月30日、31に東京 恵比寿で開催されるOracle Days Tokyo 2012では、Oracle Database Applianceにフォーカスした下記のセッションが実施されます。ぜひご聴講ください。

●日時:10月30日(金) 16:00-16:45
●セッション・タイトル:D1-B-4 「Oracle Database Applianceの実力と顧客事例」
●概要: Oracle Database 11g Enterprise Editionへの敷居を画期的に下げる製品となった、Oracle Database Appliaceの事例から、Enteprise EditionとStandard Editionのパフォーマンスの違いについてご紹介します。
●講師:日本オラクル株式会社 製品戦略統括本部 テクノロジー製品推進本部 プロダクトラインマネジャー 山本 祐介

ご聴講のお申し込みはコチラのサイトから!

【参考情報】

●製品情報ページ:Oracle.com > Oracle Database Appliance
●製品技術ページ:OTN > Oracle Database Appliance
●最新情報/資料まとめサイト:オラクルエンジニア通信 > Oracle Database Appliance

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