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Enterprise Architecture Archives

2008年11月 6日

Enterprise Architectureに対するDBAの想い

Enterprise Architecture(エンタープライズ アーキテクチャ)。

この言葉に最初に引かれたのは、2003年か2004年くらいのことだったと思う。
テクノロジー系コンサルタントとしてお客様先で、パッケージ・ベンダーのコンサルタントと何気ない会話をしていたときに、「Pattern of Enterprise Application Architecture」という書籍を紹介された。

このコンサルタントやこのお客様で知り合った人たちからは非常に多くの事を学んだ。
「エンジニア/コンサルタントであれば、新しいこと、知らないことに対する勉強を惜しんではいけない」という言葉は、今でも私の中で重要な指針のひとつである。

そこから色々とWebをあさり、本をあさったのがEnterprise Architectureであった。
おりしも日経コンピュータでもEAの特集があったり、その後「EA大全」が出版されたりといろいろな情報を収集する助けになった。

ここ1、2年くらいエンタープライズ・アーキテクチャを検討している、あるいはこのフレームを使ってビジネスの戦略ひいてはITアーキテクチャの検討しているお客様を数多く見るようになってきた。
この事実から見ても日本においてもエンタープライズ・アーキテクチャが浸透してきているようである。
経済産業省が情報政策の一環として「EAポータル」等を通して情報の公開を進めている事も後押ししているのではないかと考える。

そんな中、私はいわゆるDBA(データベース管理者)もエンタープライズ・アーキテクチャを見据えてデータベースを設計・運用・管理できようになるべきだと思っている。

データベースやSQLをチューニングをするにあたっては必然的にデータベースの論理設計やその中に蓄えられているデータの量や質を見る事が多い。そして、アプリケーションがどのようにSQLを発行するのか、ループや条件分岐の使い方やメモリの使い方などもあわせてみていく事も多い。

そのような事を繰り返すうちに、当初は知らなかった業務用語や業務フローなども自然と会話の中に入ってくる。データベースという1つのシステム構成要素あるいはリソースの使い方/使われ方から、システム全体のアーキテクチャへの類推やあるべき姿などが見えてくる。と、私は感じている。

このような経験を持つことによって、アプリケーション開発者・設計者とも共通言語・用語で話せるようになってくるし、お客様が考える業務改善の方向なども見えやすくなる。

それはエンタープライズ・アーキテクチャに対する貢献をすることができるようなCapabilityを兼ね備えている事と言えるだろう。

これはデータベースを押さえているからというよりも、データを動きを押さえているからであると思っている。

だから、私はDBAもエンタープライズ・アーキテクチャへの見識を深めるべきだと思うのである。

もちろん、DBA上がりのエンタープライズ・アーキテクトのみでエンタープライズ・アーキテクチャが完成するとは思えない。しかし、それぞれの領域のエキスパートがいるが故により良いエンタープライズ・アーキテクチャの実現ができるのではないかと考えている。

EA.JPG

特に、DBAはエンタープライズ・アーキテクチャにおける以下の3つの領域に対して強く貢献する事ができるであろうと考えている。

DA:データ・アーキテクチャ
AA:アプリケーション・アーキテクチャ
TA:テクニカル・アーキテクチャ

詳しい話はまた次の機会にしたいと思う。

2008年11月26日

Enterprise Architecture As Strategy

先日、EMEAのOracleのブログを見ていたら、Enterprise Architecture As Strategyの紹介が書いてありました。

もともと興味がある分野であったので、早速Amazon.comさんで注文しました。もちろん洋書なので、中身は全部英語ですよ。

でも、この本は一読の価値ありです。新たに学ぶところが多いものでした。

最近、M.E.ポーターの日本の競争戦略などにも目を通してみたりと、戦略についても勉強もしているところで、色々日本の企業ITの在り方や日本人の気質なのか日本文化の中で作り出された組織の体質のようなものの変革も迫られているのではないかと思いました。

非常に興味を引かれたのは、以下の2つのポイント。

企業のOperating Modelを分析するのはたった2つの軸。
1.Business Process Standardization
2.Business Process Integration

そして、それによって大別されるOperating Modelsは4つ
A.Diversification
B.Coordination
C.Replication
D.Unification

Unificationは、上記1,2のレベルがそれぞれ高いものと定義されています。
それゆえ、もっとも先進的なArchitectureであり、全ての企業はそうなるべきだと思えるかもしれません。
でも、別にそれだけでもないんですよね。Business Unitがまったく異なる顧客ターゲットをベースに対して、ビジネスプロセスも共有する必要が無ければ、無理に顧客データの統合をしなくてもいいかもしれないですよね。

でも、人事、財務、会計、調達なんかのプロセスの統一や共有は必要かもしれないですけどね。

なので、このような場合には大上段のSOA的な価値訴求だけでは解ではないかもしれないなぁと思いました。企業ITの将来像は何が何でもいきなり統合だSOAというのはちょっとと思っている人にもためになる一冊かと思います。

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I will translate it in English later.

2008年12月 4日

Oracle Open World Tokyo始動

Oracle Open World Tokyoが始動しました。

2年ぶりのOpen Worldは、4月22~24日に有楽町国際フォーラムで開催されます。

今回のテーマは、『Your. Open. World. ~ここから結びつく。そして動き出す。』

事前登録いただくと、一般セミナーもお得なので、ご招待コード:2084で以下のサイトからご登録くださいませ。
OpenWorld オフィシャルサイトはこちら

ちなみに、不肖 人見もいろいろなところに顔をだしますので、皆様お誘いあわせの上ご来場くださいませ。

2009年2月 7日

保守・運用にこそ解がある

「2:8の法則(ニッパチノホウソク)」という言葉をよく耳にされる方も多いのではないかと思います。
・売り上げ構成においては、「2割の商品が8割の売り上げを構成している
・IT投資のうち、「新規開発が2割で保守運用が8割である」※1

これは、パレートの法則をうまく表しているのかと思います。

先日(2/5)に、データ総研さんの「データベース特別研究会」に参加してきましたが、その中には非常に共感する講演が多くありました。

「保守再構築」と銘を打って保守工程の見直し、改善、改革を行っているユーザー様の事例紹介の中で、「保守とは維持管理ではなく、変化への追随・対応である」という事をフォーカスされていたのが印象的でした。

まさに、これこそが今の不景気の中で日本という国が復活する為に注力すべき事だと、私は考えています。
なぜかというと、

  • 保守・運用 = 「なんとなく、コストでしかなぃ」というイメージを変えられる

  • 保守・運用を実施している人たちのモチベーションを上げる事ができる

  • 保守・運用工程において、変化への追随・対応ができるのであれば、それは新規開発による投資を近い効果を生み、ステークホルダーにメリットがでる

  • 結果として、経済活動が活発化して、みんな元気になる
  • 企業の情報システムのカバレッジは高くなってきており、一折のIT投資がされているかと思う。
    そんな中で多くの企業が検討しているのは、ビジネスにおける競争力、俊敏性を高めるために、EAやSOAを取り入れたITアーキテクチャの実現です。

    私自身、非常に賛成であもありますが、EA=SOAということでもないと思っています。EAすなわちEnterprise Architectureのようなフレームワークを元に企業に変革をもたらすためには、それを支えるプロセスが必要であると思っています。

    そのプロセスは何を隠そう保守・運用であると考えています。

  • 要求管理プロセス

  • 変更管理プロセス

  • 構成管理プロセス

  • 品質管理プロセス

  • とかが、代表的なプロセスであると思っています。

    管理、管理とオーバーヘッドが多いように思えますが、それら管理プロセスにも新しい風を取り込む事で、結果的長期間で大規模な変革を支えていくことができるだと思います。

    管理プロセスにおける各タスクに対する作業量や煩雑さを提言するために、ITILなどのフレームワークが参考にしてみることが重要だろうし、ツールを活用する事で自動化・効率化、そしてワークフロー化を実現できるのだと信じています。

    オラクルも品質管理に対する製品・ソリューションを展開することで、ニッポンのITとIT産業に元気をもたらす事ができるだというしております!

    新しい事を考えようとすると人間はワクワクしてくるものです。
    そのワクワクがあってこそ、人間的にも輝きが増してくるのではないかと思っています。

    それぞれのプロセスにおける解を探求していきたいと思っておりますので、請うご期待!

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    ※1JUASの調査によれば、最近はずいぶん新規開発の割合の増加が見られるようであるし、アクセンチュアさんの調査によると業績好調の企業は新規開発の割合が多いということである。

    2009年5月24日

    [DBArchitect] 新型インフルにも負けないOracleエンジニアの心意気に感動

    ついに東京でも新型インフルエンザ感染者が出て、週末の外出は控るように
    というコメントがテレビでも流れた土曜。
    60名を超えるオラクル・エンジニアが3時間のセミナー「Oracle Weekendセミナー」に参加してくれました。

    テーマは「Oracle DB Controlでやってみるチューニング入門」。

    週末に3時間も外苑前まで足を運んでくれるなんて、そんな志の高さに
    講師としても俄然テンションがあがります。

    今回は、3時間という長丁場ということもあって、現役エンジニアの澤井ちゃん
    (Oracle Open World Tokyo2009でも『データベース運用管理を徹底比較 -
    検証からわかる業務改善とコスト低減』で、300人会場を沸かせたDB大好きっ子)と
    一緒に講師を勤めさせていただきました。

    4つのテーマでチューニングに関する心構えから、Oracle Databaseに携わる人たちの
    キャリアパスに対する期待なんかも込めて、そしてその時に必須となるチューニングを
    効率的に実施する為の手法・技法をみっちりお話させていただきました。

  • チューニングに入る前に

  • Oracleデータベースのチューニングに関する基礎知識

  • Oracle Enterprise Manager DB Controlでやってみるチューニング

  • Oracleを安定稼動させる為のTips

  • このセミナーは、Oracle Eveningとして3月23日と5月18日の夕方7時から開催した
    セミナーのWeekend拡大版という事で実施させていただきました。

    3月の時には、内容をちょっと詰め込みすぎたので、「Oracle Weekendセミナーで
    開催して欲しい」というリクエストを頂き、週末の開催に至りました。

    今回、足を運んでくださった方の中には、つい先日のEveningセミナーから
    連続でいらして下さった方や、新卒研修でEveningには来れないからWeekendに
    足を運んでくださった方もいらっしゃいました。

    このセミナーのアジェンダおよびコンテンツを決める中で「2つ相対する事を1つにまとめてお伝えしよう」というチャレンジを試みて見ました。

    1. パフォーマンス・チューニングに関する大局的な理解を深めていただきたい
    2. 明日から使えるTips、プロジェクト標準を強化する為にすぐに始められるアクションを伝える

    現場で日々Oracle Databaseのチューニングと向き合っている人の中には、
    今すぐ使えるTipsや裏技があれば満足という方もいると思います。あるいは
    職人としてのOracle Databaseチューニングを極める事を求め、実践している人も
    いらっしゃると思います。

    そんな生粋のOracle Databaseエンジニアの方には、より俯瞰的にDBを見つめ
    自分の手足として使える機能領域を増やしていって欲しいと思います。
    言ってみるとより多くの末端まで神経を行き渡らせる事で、今まで踊っていた
    ステップの完成度を上げていくような事です。

    アプリケーション開発の1つの道具、データの箱としてOracle Databaseと
    向き合っているエンジニアの方に対しては、機能だけではなくパフォーマンス
    (非機能要件)を満たす事に対する喜びや、パフォーマンス・チューニングに対する
    アートへの気づきとそこへ第一歩を踏み出して頂きたい。

    そんな思いを込めた3時間でした。

    自動化や管理性の向上を実装するその意味は、Oracle Databaseという
    DBMSを使ったシステム開発に携わる方々がより多くの判断を的確にかつ迅速に行い、
    システムのアーキテクチャ、ひいてはビジネスのアーキテクチャに貢献できるように
    する為の底上げをしていきたいと考えているのです。


    インフルエンザにも負けないエンジニアの力で、この日本をもっと元気にしていきましょう!

    2009年11月 7日

    Oracle OpenWorld 2009 San Francisco (3)

    OpenWorldネタ"Oracle OpenWorld 2009 San Francisco (2)"でも書きましたが、現地でしか味わえない醍醐味が世界をまたにかけた交流ができる事。また、お祭りという雰囲気もあって打ちとけやすいところがあります。

    その中で知り合ったDELL Logan McLeold氏がDELLさん自身が実施したMegagridについてでした。Megagridについては既にプレスリリースや関係資料がDELLさんのウェブサイトからダウンロードする事ができます。

    特徴的だったのが、1つのOracle Clusterwareの管理化に16ノードを起き、1ノード平均10のデータベースを置いた開発環境を構築したという事でした。

    これにより従来の開発環境リソースのように本番環境の何10分の1のリソースしかないので、本番相当の規模のテストを行う事はできません。という事を極力低減する事に成功したという事です。

    そして、社内でのシステム開発プロジェクトが非常に多いという事もあるので、リソースの調達のリードタイムを極力抑える事ができるのもポイントという事でした。

    この話ではおそらく10gあるいは11gR1の時のClusterwareを使っていたと思います。その当時から1Clusterwareで複数データベースを管理するという事は可能でしたが、どのノードでどのデータベースサービスを稼働させるかという事、サービスの上げ下げの管理にはマニュアル操作が入っていたでしょう。

    そして、すべての開発プロジェクトがRACではなかったかもしれません。それに、Megagrid内においてもノードとデータベースサービスの結合度合が高かったかもしれません。

    もっと、物理層と論理層の疎結合を実現したかったと思います。

    Logan氏の話を聞き、そして11gR2のRAC One Nodeの話やServer Poolの話を反芻すると、このようなところからOracleの開発チームは機能強化の方向性をとらえているのだと思いました。

    Logan氏もDELLのDBAとして様々なニーズに応えるため、DELLのInformation Infrastructureがどのようにあるべきか、Technologyはどのように改善されるべきか、そのような思いを多くおもちなのだと思います。

    そのようなニーズと真摯な姿勢がInnovationを起こしていくのだろうと心に沁み入りました。

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