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伝票会計と帳簿会計、SAPとOracle EBS

「・・・・略・・・・。
企業の会計システムは、比較的システム化しやすい分野であった。しかし、国際会計基準を初めとした様々なニーズの対応により年々複雑化している。利用されるソリューションもSAP社のSAP ERP(以下SAP)やOracle社のOracle EBSなど大規模なものも多くなってきており、これらのソリューションはそれぞれアーキテクチャが異なる。
 たとえば、帳簿体系は、Oracle EBSは帳簿会計を、SAPは伝票会計を採用している。管理会計では、目的別に機能モジュールが豊富に存在するSAPに対し、Oracle EBSは財管一致を重視し、モジュールを持たず、財務会計の仕訳明細の項目で処理する。本支店会計においても、一つの取引を一つの伝票にすることを重視するSAPと、データ連携も考慮した柔軟な帳簿体系を重視するOracle EBSとで、データ構造やアプリケーションの構成は大きく異なるのである。
 加えて、リアルタイムという観点から情報システムのアーキテクチャを考える。システム連携を重視し、処理の頻度を上げてタイムリー性を上げるOracle EBSと、もともと全てのモジュール利用を前提としてリアルタイム会計を追及するSAPとでは、会計システムのアーキテクチャは全く異なる。・・・・略・・・・。」

という要約で始まる論文
「会計の基礎理論と情報構造からみた会計システムのアーキテクチャ -SAPとOracle EBSの比較を通じて」
が、日本ユニシスさんが発行する技術論文誌「技報」Vol29 No.2通巻101に掲載されています。

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Oracle EBSの設計思想である「帳簿会計」は、昨今の内部統制やIFRS対応等、グループ全体の大量の会計データをカバーする会計システムの必要性が高まっているなかでは極めて合理的な設計です。
保持しなければならい会計データが劇的に多くなっているので目的別、性質別の補助簿に格納しておくほうが後々のデータの利用という観点では合理的だからです。
もちろん帳簿間は全て連携しているでドリルスルーやドリルダウンで大元の発生源まで高速にたどることがが出来ます。
会計ビューでの帳簿会計か、伝票会計か、という議論は
システムビューではリレーショナルデータベース大福帳型データベースか?という議論なんです。

この話はOracleはもともとリレーショナルデータベースの代名詞なのでよくお話するのですが、SAPさんもOracleも扱う第三者が大福帳型との比較論として発表したのは初めてではないでしょうか。

そのほか、財務会計と管理会計に関する思想と機能の違いなど会計理論の根幹に関して考察しています。

是非、ご一読を。

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