Entries from 新良 清の SCM講座 tagged with 'KPI'

物流部長殿、IFRS 対策は進んでいますか? 前編

ビジネス誌をめくると"IFRS"と言う文字を最近よく見かける。 ◇"IFRS"とは何か? いろいろ目を通してみると、それは ・ 英語のInternational Financial Reporting Standardsの頭文字を取ったもの、 ・ 日本語では一般的に「国際会計基準」、「国際財務報告基準」などと訳され、「アイファース」と呼ばれている、 ・ 会計分野における世界共通の物差しで、欧米が中心となり開発中 ・ 日本でも2010年に任意適用、早ければ2015年に義務ずけ開始、対象は上場企業 のようである。 "IFARS"が適用されると何がどう変わるのか? ビジネスにおけるインパクトは何か? "IFARS"の詳細は? その答えと説明は"IFARS"の専門家に任すとして、 以下に物流業界に直接関連するであろう事項についてをお話をします。 ◇ 売上計上は出荷基準から着荷基準へ 日本では製品を出荷した時点で売り上げに計上する「出荷基準」が広く用いられています。 それが、納品完了時の「着荷基準」、あるいは、買主による内容チェック後の「検収基準」に変更になるかもしれません。 もし、"着荷"あるいは"検収"の確認に手間取れば、荷主企業は売上計上のタイミングがその分だけ遅れることになります。 とくに、年度末の遅れは決算への影響があり軽視できませんね! では、どうすればそのリスクの軽減ができるのか? どの様な対策が必要か? 自動化は可能か? 関連するオペレーションKPIは何か? 貴方は、A社の物流開発部門の責任者、ミスター・ロジです。 貴方ならどうしますか?  (にらきよし) (続く) ・IFARSの関連ブログ、"たかが会計、されど会計" ・IT製品のお問い合わせは オラクルダイレクトへ...

ご報告、ロジスティクスKPI共同研究会で講演

7/23日、日本ロジスティクスシステム協会(東京都港区芝)で、ロジスティクスKPIに関する研究会が開催されました。 ・ 「2009年度ロジスティクス評価指標共同研究会」 座長は流通経済大学の 林克彦 教授、 主な参加者は荷主企業、物流子会社、 物流事業者などの管理職の方々。 今年度第一回目の共同研究会に筆者が招かれ、”SCM” に関する講演をさせていただきました。 テーマは、   グローバル時代を勝ち抜く 「メーカーのSCM構築とKPI」   ・ 時代の変化、製造業の課題、SCM戦略、業務改善、KPIの整備と活用 Q&Aセッションでは参加者の方々と活発な意見交換を実施 ◇ KPIやビジネスインテリジェンスに関する関心が高まっています...

製造業の課題、グローバル生産拠点を如何に統治するか!  後編 MOC

近年多くの製造業は安価な労働力を求めて生産拠点を海外にシフト。 その一方で、製品供給ネットワークが複雑になり、いろいろ課題がが出てきている。 本部の統治能力を高めサプライチェーン全体の最適化を図る必要がありそうだ。 ■ A社の例、 ・A社は、日系の家電メーカー ・アジア地域の10工場で家電製品を造っている。内8工場は自社、残り2は外部製造委託先 ・一年後、景気回復による需要増を見越し、出荷能力を1.5倍に増やす計画がある しかしA社は、各工場の生産能力に差があり、全体の効率は必ずしも良くない。 本部は業務改善に強いリーダーシップを発揮したいと思ってはいるが、現場状況を把握できずに適時的確な手を打てない。 A社はこの状況を改善しないと、グローバル競争から脱落してしまう恐れがある。 ◇ 生産統括本部長が目指しているのは、 ・工場出荷能力を一年後に1.5倍に引き上げること  ・高度で安定した生産能力 (製造コスト・製品品質・リードタイム・納期遵守率) ・工場資産の有効活用 (10工場) = さて、ここからが今日の本論です = ■ 解決に向けてのアプローチ ◇ 大筋は以下の如くです、 1. 生産グループ全体の能力アップを図る。その為、低能率な工場を見つけ、改善の指導を行う 2. 全10工場の資産を有効活用することを前提に “不足能力” を算出する 3. 不足する能力は、“外部生産委託/EMS” または “自社工場の拡張”で補う 上記は、能力不足が予測された場合の対応です。 逆に能力が過剰であれば、生産拠点の統廃合を検討する。 その他、 “生産拠点の配置” をいじることで 全体能力の過不足 を解消する方法もあります。 次に、既存工場の能力改善の方法についてお話します ◇ 既存工場の能力改善 事前に、全工場共通のKPI 項目(=(上述)と、その目標値を設定しておきます。 各生産現場の実績データーを本部が定期的に収集し、“KPI 結果の一覧表“を作成。 それを、社内イントラネット上で公開し、各生産工場に改善活動を競いあってもらう。 期待される成果が出れば、統括本部長と工場長の連名で “チーム全員” に感謝の意を表します。 このことにり、全社の業務改善活動が活発化するならば経営者にとってはありがたいことです。 ■ 業務分析作業の自動化、 ◇ データーの 収集・分析・報告 などの作業を自動化することが重要 そのメリットは、 ・人的な負荷が軽減され 業務改善活動 が長続きする ・データーの収集から意思決定までのサイクルが早くなる ・その他 ◇ 自動化は、オラクル社のIT製品 “MOC” を活用して行う “MOC”とは Manufacturing...

物流も予防医学の時代、メタボ在庫の撲滅

男性の2人に1人、女性の4人に1人がメタボ予備軍と言われるこの時代、 企業にもメタボの課題があります。 例えば、物流センターの長期滞留在庫 いつの間にか倉庫の片隅に古い在庫が山積みになっていることがあります、 発見がおくれると商品価値がなくなり、在庫が不良化、経営が圧迫されます。 メタボは企業の競争力を削ぎます、 人も、企業も、メタボは百害あって一利なしですね! ■メタボ予備軍(=長期滞留在庫)は、なぜ増殖するのか? 物流ーセンターの在庫は、大別して、良品と不良品の2種類があります、   ・ 良品在庫は、顧客に販売・出荷できる商品   ・ 不良品在庫は、何らかの理由で販売・出荷できない製品 特に気をつけなくてはいけないのは、良品の保管棚で長期間動きのない在庫です。 それがメタボ予備軍とよばれる長期滞留在庫のことです。 ■長期滞留在庫はなぜ発生するのか? よく聞く返答は、   ・ 営業マンは、新商品や人気商品の販売に夢中なる一方、不人気の商品を積極的に売ろうとしない   ・ 物流センターでは、出入りの少ない製品は邪魔になるので倉庫の奥に保管する つまり、不人気の商品は人目から徐々に遠ざかり、いつの間にか存在が忘れら去られてしまうからのようだ。 そのうちにメタボが進行、 年に数度の健康診断(=実地棚卸)でやっと存在が発見され、改善を勧告されるのである。    “発見されてから、治療をする…“    このプロセスは何か変とは思いませんか? ■長期滞留在庫のエスカレーションは物流センター長の仕事 メタボ化の進行は、組織の役割を明確にすることでを防ぐことができます。   ・ 営業マンは商品を売りさばくプロなので、彼らの協力を求めましょう   ・ 商品の管理者は物流ーセンター長です。メタボ予備軍の在庫を見つけ追放しましょう 方法は簡単です、   ・ 営業部門に滞留在庫が容易に見える仕組みを作る。それだけでは不十分なので、   ・ 物流ーセンター長は、積極的な販促活動の実施協力を営業部門に、コマ目に、促す ■物流に、予防医学を取り入れる   ・ 発見してから治療するのでなく、   ・ 発生を予防する仕組みを確立することが重要と思います。 解決策   ・ 滞留在庫の管理担当者を任命、任務はメタボ予備軍の発見と撲滅。...