Entries from 新良 清の SCM講座 tagged with '課題'

3PLアウトソーシングに未来はあるか? (3)

荷主企業が  "アウトソーシングの拡大に躊躇" している! その理由は二つに分類できる、    一つは、   3PL企業の能力に関すること    もう一つは、3PL企業とのパートナーシップに関すること 言い方を変えれば、 これらの課題をクリアーできる企業に大きなビジネス・チャンスが巡ってくる、 ■ 荷主が懸念する 3PL企業の能力不足" とは ◇ 継続的な課題 指摘の多い順から、  ・ サービスレベル (実績がコミット値に満たない) ・ 業務改善 (継続、持続が途絶え結果が伴わない) ・ IT能力  ・ コスト削減能力 ・ プロジェクト管理能力 ・ 評価指標 KPI 能力 ・ その他 ◇ IT能力不足 3PLのIT能力は荷主の期待に対し大きなギャップがあると指摘されている。 特に次の二点に関してはアウトソーシングの拡大に大きな弊害となっている模様、 ・ 注文、輸送、在庫などに関して透明度の高い情報が提供されない、 ・ 3PL社内のITシステム連携が良くない (そのため、荷主とのシステム連携も良くない) 3PL企業への筆者の提案、 ・ 前者に関しては、荷主が求める情報をリアルタイムで見える可し、KPI情報を提供する ・ 後者に関しては、IT投資によるインフラ整備を実施する  手っ取り早い方法として、下記の ITパッケージ の導入をお勧めします: ・ グローバル輸送管理システム オラクルOTM ・ ビジネスインテリジェンス オラクルBusiness Intelligence Enterprise Edition ■ 3PL企業とのパートナーシップに関して 特に戦略的業務のアウトソーシング拡大に関して、荷主企業は次の様な懸念を抱いている、 ・ 外部委託管理の問題 ・ ビジビリティ(=可視化)の問題 ・ 自社能力の低下 ・ 外部依存リスク しかしながら、...

物流部長殿、IFRS 対策は進んでいますか? 後編

"IFRS" (=国際会計基準) は 会計分野における "世界共通の物差し" である、 日本でも 2010年に任意適用、早ければ2015年に義務ずけが行われる模様。 ◇ IFRS導入で何が変わるのか!? 物流に直接関係することとして、「売上の計上方法」の変更が挙げれます。 IFRSが導入されると従来の「出荷基準」は認められません。 今後は「着荷基準」が標準となり、"売上計上" のできるタイミングは「貨物の配達完了後」となります。 ◇ 物流部門の課題は何か? 売上を遅延なく計上するには、次の三つの物流上の課題をクリアする必要があります:     a. 貨物を予定日(または時間)に届けること     b. 受領書を漏れなく回収すること     c. 配達完了報告を物流パートナーからタイムリーに受け取ること この場面は、荷主も物流パートナーも真剣勝負です! ◇POD能力が鍵   POD(=Proof Of Delivery)とは"貨物の配達証明"のこと、   POD能力とは "配達証明の回収・報告能力" を意味します。 重要なのは、如何に早く "POD" を回収し荷主に報告できるか! それには、貨物の引き渡しと同時に報告を行う "電子的処理" が最適と言えるでしょう。 例としては、宅配便トラックドライバーのハンディーターミナルや携帯電話などの活用があります。 しかしながら、全国津々浦々の全ての運送会社がそのようなシステムを駆使できているでしょうか? 荷主企業としては、 自社の "POD能力" を知る必要があります。 それには次の三つの "KPI" を調査対象とします:   1.配達日順守率  2.POD回収率  3.POD報告率 もし、能力キャップが見つかれば改善を行います。 ◇POD能力の改善 では、上述の "KPI" に関して分析を行いましょう、   1番に関して、(ア)配達が一回で完了した率 (イ)配達が複数回行われて完了した率   2番に関して、(ア)電子的回収率 (イ)紙ベースの回収率  (ウ)無回収率   3番に関して、(ア)リアルタイム率  (イ)当日率  (ウ)翌日率  (エ)それ以降率 さらに詳細分析(地域、顧客タイプ、製品、物流パートナー)を行い改善を加えてゆきます。...

製造業の課題、グローバル生産拠点を如何に統治するか!  前篇

御社は海外に生産拠点をお持ちですか? 近年、多くの製造業は安価な労働力を求めて国内の生産拠点を海外へシフトしました。 その一方で製品の供給ネットワークが複雑になり、その管理(=統治)が難しくなっています。 ■日系A社の場合、 ・アジア地域の10工場で家電製品を製造している。 ・内8工場は自社、残り2工場は外部製造委託先である。 ・異なる生産ITシステムが混在 ◇生産統括本部の責任者の悩みは、 同じ製品を作っているにも拘わらず、各工場のパフォーマンス(=製造コスト・製品品質・生産リードタイム・納期遵守率)に大差があること。需要が変動すると達成率も一緒に変動。特に繁忙期はひどく、10工場ともにパフォーマンスが不安定だ。 調べてみると、シンガポール工場は設備が古く頻繁にシステムダウンを起こしている、大阪工場は能力以上の注文を受け、納期遅れが長期間続いていた。上海の生産委託工場では不良品が多量に出ることがある、理由を尋ねると“人的エラー”との返答でいつも原因がうやむや。 東京の本部がこれらの事実を知るのは、ひと月遅れの“月次報告書”を見てのこと。 それでは、タイミングが遅すぎる!  ◇先手必勝, 新鮮な情報が欲しい! ・現場の危機を事前に察知し回避する方法はないのか? ・全工場の状況を、リアルタイムで把握する方法はないのか? ・コストと生産性の目標を達成できているのかを期中に知る方法はないのか? ・自社の生産能力は、不足しているのか、あるいは過剰なのか? ・外部委託先(=OEM)は、いつ生産を開始してくれるのか? ・パフォーマンスの良い工場・悪い工場、違いは何か? ・どの工場の、どの生産ラインが、パフォーマンスが不安定なのか、何故か? 本社の生産統括本部長は、この現状を打破して、競争力のある生産ネットワークを築きたいと考えています。 しかし、現場の状況・全体の状況がリアルタイムで見えないため、本部は的確な指示を適時に出すことができません。 それがリーダーシップ喪失の原因となっています、 A社は、今後の需要増加を見越して、一年以内に生産能力を1.5倍に増やす計画があります。 もし、あなたがSCM業務コンサルタントなら、どのような解決策をA社に提案しますか? (続く) ・ 関連IT製品、Oracle Manufacturing Operation Center "MOC" ・ IT製品のお問い合わせは オラクルダイレクトへ...