「3PL Study 2009」とは、
・ ロジスティクス関連 (サードパーティロジスティクス) の 調査研究レポート、 2009年10月14日発表
・ 提供はOracle, Georgia Tech, Capgemini そして PANALPIA
・ 内容はグローバル市場における "3PLサービス" の最新動向と可能性
・ 今年度のトピックは次の三つ:
(1) 不安定な世界経済 (2) 荷主と3PLのIT能力ギャップ (3) サプライチェーンのオーケストレーション
本日は二番目のトピックについてお話をします。
■ 「荷主と3PLのIT能力ギャップ」
ロジスティクス業務のアウトソーシングは荷主にとって大きな決断を要する、
なぜなら両者の "IT能力" がサプライチェーン効率に大きく影響するからである。
・ 何の業務を、どの程度、誰に委託するのか、あるいは自社内に留め置くのか、
荷主は、委託範囲を事前に決め、その業務を受けれる3PLを探すこととなる。
では、3PLのIT能力はどのように評価されているのか?
◇ 荷主の満足度は42%
調査レポートによると、 "IT を活用した3PLサービスは重要" と、答える荷主は全体の88%。
しかし、そのサービスに対して満足している荷主は 42% にしか過ぎない。
(昨年の調査レポートでも似たような結果が報告されているがこの問題は依然として解決されていない。)
◇ なぜ満足度は低いのか?
(荷主の回答):
一番に挙げられているのは、 サプライチェーンの運営に必要な重要情報を3PL企業から得ることが困難。
特に、 KPI、 異常警報、 ビジビリティー(在庫、オーダー、出荷など) に関する情報
◇ 原因はなにか?
(荷主の回答、多い順番)
1.3PL社内のシステム統合が遅れている
2.パフォーマンス・レポートが不適切
3.プロジェクト管理手法の欠如、 あるいは 優秀な プロジェクト・マネージャー の不在
4.オーダー/出荷/在庫に関する情報の透明度が不十分
◇ 背景は何か?
(3PL Study):
・ 多くの3PL企業は依然として一昔前のレガシー・システムを使い業務を行っている。 その為、
・ IT予算 の大部分(約80%)は システムのメインテナンス費にやされ、
・ ソリューションの開発および導入への投資が不十分
◇ 解決策はあるか?
ハイ、あります、 (時間と経費がかかり厄介ではあるが..!?...方向性としては)
1. 新規システムの導入、規格は "SOA" と "オープン・プラットフォーム"
2. 既存のレガシー・システムを併用
3. レガシーシステム => 新規システム に徐々に切り替える (最終的にはレガシーシステムは無くなる)
上記の対策は3PLのみならず荷主にも求められる。
メリットは両者にとって大きい、
・ 3PLはシングル・プラットフォームで複数のサービスを複数の顧客に提供できる
・ 荷主も、同様に 複数の3PL と契約し、複数の事業のサポートができる
・ 結果として、両者のギャップは狭まり、戦略的な業務へのアウトソーシング拡大に繋がる
■ 以下、参考までに荷主と3PLのお互いの要望をご紹介
カイゼンは両者の信頼関係向上に役立つハズなので、関係者には是非取り組んでもらいたい。
・ タイムリーなKPI情報およびパフォーマンスデータ 75%
・ オーダおよび出荷に関するリアルタイム情報 (71%)
・ 注文および出荷状況に狂いが生じた時の警報 70%
◇3PLが荷主から得たい情報 (荷主のオーダー・マネーメント・システムへ直接アクセス)
・ リアルタイムの受注情報 63%
・ タイムリーな販売予測情報54%
・ リアルタイムの在庫状況(入荷、出荷、手持ち在庫)53%.
◇ 続く、 にらきよし